自民党で、両院議員総会だの、へちまだのをやって、終わったという。
📌解党的出直しで再生誓う
— 自民党広報 (@jimin_koho) September 2, 2025
参院選結果の総括文書を報告
与党で過半数に届かなかった参院選を総括する報告文書が9月2日に行われた参院選総括委員会(委員長・森山裕幹事長)で取りまとめられ、同日行われた両院議員総会(総会長・有村治子参院議員)で報告されました。… pic.twitter.com/pmViwl70c1
ちょっと、その「補助線」として、面白いやり取りが偶然つけていた「ひるおび!」でやってた。
ひるおびもゴゴスマもワイド・スクランブル!もグッドモーニング!も、おしなべてワイドショーはTVerにて配信が無い。ああいうワイドショーのやり取り、何度も検証できれば一番いいんだが、それがヤバいことを重々TV局は知ってるんだろうな。
— アナゴ(無料版) (@perfect_anagooo) September 2, 2025
たまたま TBS 「ひるおび」を見ていたら、大谷昭宏氏が世論調査結果を国民の意思の如く言っていた、要するに石破やめるなというわけである。
— 村田 茂 (@ZWnqzobQBBdIMjN) September 2, 2025
対して田崎史郎氏が、国民の意思は選挙結果だというと、大谷氏は選挙はみんないろんな思惑で投票する、世論調査はそうでない、国民の真意だという。
要は
「選挙で負けたんだから退陣は必然でしょ」
「でも世論調査では支持が高い(高くなってる)」
このふたつは確かに、そういう数字で間違いは無かろう。選挙結果は選管が管理してるし、世論調査はなんだかんだと信頼性が揺れぐことはあっても、各社数字はまちまちながらトレンドとして石破内閣支持率が上がっているのだから。
ただ、問題は「正統性」である。
そりゃ、いうまでもない。選挙結果というのは民主主義の「直系の第一皇子」である。
そして世論調査は、どこまでいっても草莽の僭主、盗賊の首魁のようなもので、公的な権威とかが存在するものではない。(そうであるから価値があるのだ、と思っている。)
韓国では党派の大統領候補を選ぶときなどに世論調査の数字を使うことがあるが、あれはローカルな”奇習”といってもいい、珍しい現象ではあるな。
ただ、どっちも数字が事実である以上、
「自民党には投票しなかった」
「だが石破内閣に続いてほしい」
と思う有権者が多数いるのだろう。では、どう折り合いをつけるかといえば、「そういう人たちに、過去の自分の投票行動を反省してもらう」しかない。というかそれが一番すっきりする。
現在の首相に続投してもらいたいなら、直近の国政選挙でその党を勝たせるしかないのだ。それは一種の「スジ」「正統性」の観点からいえばね。
「いや、自民党は裏金も統一教会もあるし、自民党は負けてほしいんだ」「だけど石破首相はその中で良識派だから続投してほしいんだ」とお思いの方もいらっしゃろう。
それはわかる。わかるが、「卵の殻を割らずにオムレツを作りたい」のたぐいであり、何より民主主義のスジや正統性とは本来、齟齬をきたす話なのだ。
選挙の結果って、そういうもんなのでなあ…。
だいたい、有権者は「あくまでもこの地元の選挙区の中ではAがBよりましだから、ってだけで投票した。首相交代せよ、という意味じゃないよ」といっても、最後に議席数を数えれば結果的にそういう意思表示になってしまう。
それは、そういうものなんじゃい。おかしいと言えばおかしく、理不尽なのだが、しょーがねえんだよ。
現在の首相に続投してほしいなら、その首相が率いる党を選挙で勝たせるしかない。これは、その党が嫌いでも「ぐっと飲み込み」「鼻をつまんで」そうすべきことだったのだ。
それは正統性の問題であり、言い方を変えれば「憲政の常道」でもあろうよ。
もちろん、憲法上の不首尾や、憲政の常道のスキマを縫えば、居座る方法は多少ある。
田崎大谷論争でも出てきたが、総理総裁分離論なんてのが昭和の時代から登場してきた。ただの政党のトップたる総裁はやめても、総理を辞職しない、というのは本人がその意思を示せばできることだ。
勿論理屈では、辞めない!という総理かつ前総裁に「お前が辞めないなら不信任案だ」とやって、総理の首を取る…かもしれない(内閣総辞職)。ただ総理はそのまま解散に打って出て、たとえば自民党の総裁ではないから、自分に賛同する議員を引き連れ「石破新党」で自民党と争うこともできる。
あるいはいったん内閣総辞職をしたあと、その石破新党は立憲民主党などと協議し、新たな多数派を形成して、もう一度石破新首相が誕生する可能性もあろうよ。
(マクドナルド英首相の「挙国一致内閣」だね)
マクドナルドは政権を取りまとめることは不可能と判断し、同日夜22時に内閣総辞職する旨を国王ジョージ5世に奏上した[47][48][49]。しかしジョージ5世は総辞職を認めず[48]、「あなた(マクドナルド)は挙国一致内閣を組閣すべきである。あなたが、この国難に際して政権を投げ出すよりは、むしろ首相の座に留まって、それに対処した方が、あなたの地位と名声を高めるであろう」と述べた[50]。また国王は野党の意見も聞きたいと思い、各党党首に参内を求めた。そのため保守党党首スタンリー・ボールドウィン、自由党党首ハーバート・サミュエルが次々と参内…(略)……失業手当を1割カットした7,000万ポンドを支出削減する合意が行われ、マクドナルドをそのまま首班とし、彼を支持する労働党の一派(ごく少数)・保守党・自由党による挙国一致内閣が新たに成立した[48][47][53]。挙国一致内閣が成立した翌日、ジョージ5世はマクドナルドに手紙を送り、己と党の利害を捨てて国を守ったと賞賛している[54]。
ja.wikipedia.org
あるいは野田総理を、石破副総理が補佐するかも…あるいは神谷首相を……いやいやいや。
そうそう、もうひとつの可能性があったっけ。このブクマの問いに答える形で言えばちょうどいい
「石破やめるな」と思うなら「7月に、自公へ投票すれば良かった」としか言いようがない……のが正統性の問題なんだろうな。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-b.hatena.ne.jpまーた自民党支持者も石破辞任不要が多数という調査結果があったことを無視してる/それを抜きにしても、今回はこっちを勝たせたかったけど次回は自民に入れるって人とか何で無視していいわけ?
2025/09/03 21:12
前段の調査結果云々は、その種の世論調査と選挙結果そのものの正統性の差、というのをさっきまで書いてたでしょ、で済む話だけど、後半の話は!だから首相に解散権がある、という話とつながる。
次回、自分を支持する人が、一票を投じてくれる、それによってあらたな正統性を自分が得られると確信した首相は、国会を解散できるんだよ!
えっ、もうあれって20年前??
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あと、参院選は首班指名で優越しない地位だから、参院選の結果は首相の地位に直結しない、という議論もあるっちゃある。
ただ、そんなシミュレーション、裏技を論じるのも早計だろう。
結論をもう一回書くけど、
田崎ー大谷の議論で気づかされたのは、やはり「選挙の結果」が正統性とスジの源泉である以上、「石破辞めるな」という人は、まず石破が党首の党を勝たせるべきだった、ということ。
「俺は自民支持じゃない、石破は(次に予想される)高市早苗とか林芳正とかよりはマシだってだけ」といっても、結果として石破が党首の時に与党が大敗したら、それはあなたの一票が「石破、首相を退くべし」と命じたということなのだ。
その結果を悔やむなら、「主権者」であることをくやむがよい。それを返上したいなら、止めない。
世論調査やデモで「石破やめるな」といっても、その権威も正統性も、7月の参院選の結果に及ばない。
ああ、それこそがデモクラシー。
Say you want a revolution
We better get on right away
Well you get on your feet
And out on the street革命を起こすなら
今すぐ始めるよう
さぁ、立ち上がり
表に飛び出せ
Singing power to the people
Power to the people
Power to the people
Power to the people, right on歌おう、人々に力を
人々に力を
人々に力を、そうだ!
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いよいよ状況が切羽詰まった9月7日、河野有理氏の投稿
まあ、逆に言えば、解散となればいよいよ石破さんの唯一の勝ち筋は自民党を圧倒的勝利に導き党内を黙らせることしかないわけなので、「石破辞めるな!」の人たちが本当に石破にやめてほしくないのか(自民党への投票をよびかけるのか)が問われることになるな。
— 河野有理 (@konoy541) September 6, 2025