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東大の軍事研究禁止に関連し、吉永ケンジ氏が博士課程時の体験を語る


東大新聞の、学術会議法人化についての東大教員コメント記事がなかなか面白い。その中で、おそらく小泉悠さんのことを指し、「東大の軍事研究禁止のルールについても、軍事専門家が正規教員として所属している事実をみれば、形骸化しています」というのも。

実は、私も東大の軍事研究禁止でヒジョーに嫌な思いをしたこたがある。

東大院博士課程を受験したとき、事務局から「あなたは元自衛官ですが、再び自衛隊に戻ることないですか?」とメールで質問されたので、「出向ではなく、退職してますので、自らの意思で再入隊の試験を受けない限り、再入隊できません。また、その意図はありません。この質問は貴校の軍事研究禁止と関連するものですか?」と返した。

東大からの返事は「安心しました。イエス」という趣旨。この受験生の職業的な属性(それも退職済み)を問題にすることはアカハラを飛び越して、身分差別、職業差別であり、大変驚いた。

なんとか無事(?)に受験はできたが、面接では研究分野の内容だけでなく、これまた職業差別などアカハラ発言が続々と出てきて、これが象牙の塔の実態か!とホントに驚いた。

「東大、特に駒場は軍事研究に敏感。あなたの研究対象(注:韓国の政軍関係、特に防諜機関の歴史)も軍事研究に該当するので、指導できるか検討を要する」(←私の反論:政軍関係を軍事研究と言うなら東大で政治学は成り立たないのでは?)

「はっきり言うと、あなたのような職業(注意:元自衛官、公安調査官)の人が学内に入ることを好ましく思わない関係者がいる」(←日本の最高学府が職業差別するのですか? 遺憾です)

「入学したとして、構内で情報収集などしないと約束できますか」(←研究したくて受験してる。公私混同するつもりない)

もちろん、こんな感じなので実力不足もあり(←重要)不合格です。この話をリアルな知人以外に公開するのは初めてですが、アカデミア(リベラル?)の本音と建前はこんなものです。



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