大統領選はあと3週間。もう最々々終盤です。既に5百万人以上が投票を済ませたとか(前回は当日に投票すべきと呼びかけてた共和党側も今回は呼びかけを変えている)。
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) October 15, 2024
私は、前から書いてるように、開票してみるまで分からない、もう「どっちが優勢か」とか問う意味もないと考えてます。
1/
この段階では、投票先をまだ迷ってる有権者はごく僅か、ほとんどの人はもう完全に決めている。だから今から何かサプライズがあってもまず影響は無い(核戦争級のサプライズなら別だが)。
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) 2024年10月15日
あとは、どっち側の投票率が高くなるか、動員力の勝負。
2/
各種世論調査は接戦州すべてで僅差と伝えているが、実際、どこまでそれが正しいか分からない。2016年と20年は共和党支持が世論調査で過小評価されていたが、22年はおおむね正しかった。調査会社は常に手法に改良を加えている。今回当たっているかどうかは開票してみるまで分からない。
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) 2024年10月15日
3/
ハリス陣営は、非白人、特にヒスパニック票の確保に苦しんでいるそうだ。
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) 2024年10月15日
トランプ陣営は女性からの支持の低さが悩み。
男性は共和党支持が多く女性は民主党支持が多いのは昔からだけど、今回はそのギャップが特に大きいそうだ(そりゃまあそうだろう😂)
4/
同時に行われる議会選では、下院はまだ分からないけど、上院は共和党過半数が濃厚。仮にハリスが大統領になれても、上院で少数派であれば、閣僚の認証にも苦しむし、新しい法案を通すのも相当に困難になる。来年前半には債務上限引き上げの難題がやってくる。
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) 2024年10月15日
5/
↑と関連して、共和党の上院トップが今度入れ替わるんだけど、そのレースにも注目。上院多数派のリーダーは(下院議長ほどではないにしろ)相当に強い力を持つので、その人の采配が新政権の命運を左右する。
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) 2024年10月15日
6/
大統領の党が上下両院の過半数を持っている状態をtrifectaって言うんだけど、過去5政権(Clinton, Bush, Obama, Trump, Biden)は全て政権発足時はtrifectaだった。もしハリス政権になる場合、異例の船出になりそう。
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) 2024年10月15日
7/
まあ、結局、もう待つだけです。世論調査の結果がこれからも毎日のように出てくるだろうけど、一喜一憂するのは労力の無駄。それに、5分5分じゃなくてどっちかが7割の勝利確率と仮になっていても、3割の結果が起きるかもしれない。
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) 2024年10月15日
あとは蓋が開くのを待ちましょう!
8/end
ときに、こんな幕間劇が。
白紙ばかりの本がベストセラー ハリス氏の「業績」批判、著者も仰天
毎日新聞
2024/10/10 17:00(最終更新 10/10 20:15)
718文字
米国で出版された書籍「カマラ・ハリスの業績」の表紙イメージ=書籍の電子版より
米国で9月下旬に出版された書籍「カマラ・ハリスの業績」が、通販サイト「アマゾン」でベストセラーの上位に入っている。11月の大統領選で民主党のハリス副大統領を支持する「説得力のある理由」を記すとうたっているが、191ページの大半は白紙。「ハリス氏に業績がないと言いたかった」という著者も「中身がない本」の異例の売れ行きに驚いている。「カマラ・ハリスの業績」は、西部ワシントン州に本部がある保守系のNPO組織「フリーダム財団」のジェーソン・ドゥーダッシュ氏が…(略)
ページをめくると白紙ばかりだと示す動画が話題になり、アマゾンでの売り上げも増加。9日時点でベストセラーのランキングでトップ20に入っており、「政治的ユーモア」部門ではトップだ。ドゥーダッシュ氏は毎日新聞の書面での取材に「ハリス氏が20年以上公職にありながら、文字通り何も国民にもたらしていないことを示したかった。彼女は出世よりも、笑いの種にされる方がふさわしい」と“執筆”の理由を・・(後略)