二階俊博著「政治資金で買った本」ではない。
まず、10巻なので通算10万部超。大したものだ。相場がだんだんわかってきてるけど、1部10万部を超えているのはだいたいサラリーマンでは「課長級」なのね。連載は安泰だし、そしてアニメ化・ドラマ化企画も「来て当然」な部数。
勿論ジャンルごとに違いあって少年ジャンプだとどうかわかんないけど、少なくとも青年漫画部門ではまちがいない。
ヤングマガジンにこれが連載されているのは一部で違和感も大きいが、いい方向に少数派で目立つという面もある。
麒麟の川島明さんが「マンガ沼」で紹介した時「激辛ラーメン店で唯一辛くないラーメンがあったら、辛い物がダメな人が食べる」とか評したそうだが。
明日発売のヤンマガに「税金で買った本」の重版記念で川島さんのインタビューが載るらしい!いろんなところで紹介したもんね✨ #マンガ沼 #ラヴィット #アメトーーク #税金で買った本:麒麟・川島が魅力語る 「ヤンマガ」“図書館お仕事マンガ” https://t.co/lbUv5omsHH pic.twitter.com/3ck5cE8CuE
— もらふちく (@seruji045) June 5, 2022
さて、そんな同作だが、最近、主人公の図書館でビブリオバトル企画の人手が足りず、主人公らが出場しようか、というような展開になっている。
あ、いまこの話のスタート回が、無料公開もされているみたい
月曜ッ!ヤンマガwebでは税金で買った本97話無料公開中です!ビブリオバトルのお話その1!これは石平少年に戦って欲しい朝野サンhttps://t.co/lasw1ghLWf #税金で買った本 pic.twitter.com/gvkm54Z4CD
— ずいの (@zuino) February 11, 2024
フィクションの中にビブリオバトルが登場する例はこれまでもあった。今は病気療養で活動が伝わらなくなった山本弘氏が描いていたね。文庫にもなってるやん。
だからいいも悪いもないんだけど、ただこういう「話、語り」がメインの漫画というのは…たとえば落語漫才、ラジオトーク(DJ)、朗読などなど…さらにバーナード嬢曰くのような実在の本を語る作品も含めても良かろう。
ここの作中に、そういう語りの場面が出てきて面白い時、それは漫画として面白いのか?そのたとえばトークやビブリオバトルで紹介する本が面白いのか?一瞬幻惑されることがある(笑)
もちろんそれは錯覚で、漫画の中で展開される以上さまざまなる漫画テクニックは無意識にでも使われているでしょう。
ただ、実際に今回、作中で再現されるビブリオは、紙面再現のビブリオとしてなかなかに面白いのでそんなことを考えた次第だ。(実際のビブリオは公式3分なので、紙面再現はダイジェスト的なものではあるが)
今回参加してる人物は個性的な人ぞろいで、本を語るのは好きだが目立ちたくない!など、いかにもな感情の揺れも描かれる。
この本の紹介では、理不尽な視点からの京極夏彦Disが展開される(笑)