INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「子どもは一人で遊び、お使いし、留守番できる」「リスクは”許容”」と、堂々認めていい(昭和脳で見る埼玉県虐待禁止条例)

埼玉県の自民党県議団が県議会に提出した虐待禁止条例改正案がSNS(ネット交流サービス)上などで波紋を呼んでいる。小学3年生以下の子供を自宅などに残して外出したり、公園などに放置したりすることを禁じた「留守番禁止」「放置禁止」の規定に対し、子育て世代とみられる人たちなどから「現実的ではない」などと疑問の声が噴出している。
mainichi.jp


これについて、反対意見が多い。
ただ、これに関して「欧米などでは、似たような規制や犯罪視が多い」という話が出ている。
出ているというか、自分は「はじめてのおつかい」というテレビ番組は欧米では驚愕(と、隣り合わせの感動)を読んでいる、という記事などから、見知った話なのであった。


一方で、「キュートだけど、子どもに仕事をさせるなんて、どうかしら」と疑問を投げかける声も。

また別の人は「これでもうネットフリックスは見ない」「子どもを大人であるかのように、独立した存在として扱うなんて。いったい、なんていう番組なのかしら」
(略)
先のデイリー・メイルの記事も、ガーディアンの記事も見出しの中で「子ども(child)」ではなく、「幼児(toddler)」という言葉を使っている。よちよち歩きの小さな子どものイメージである。
政治的には正反対の2つの新聞だが、どちらも「親あるいはほかの保護者のつきそいなしに幼児を他者がいる空間に解き放つ」ことへの驚きがある。番組制作時には保護者との十全な打ち合わせ、入念な準備、子どもたちの通り道にいる大人が事情を心得ており、いざとなったら子どもを保護できる体制になっていることを知ってはいても、である。

地方紙マンチェスター・イブニング・ニュースの番組評(4月17日付)は、「イギリスの視聴者にとっては不思議に感じる」番組だ、という。というのも、「はじめてのおつかい」のように幼児が1人で交通機関を使ったり、市場に魚を買いに出かけたりはしない」
(略)
保護者が学校までの送り迎えをする必要がある子どもの年齢は、法律で定められているわけではないが、子どもの人権擁護組織などは「8歳まで」を勧めており、多くの学校もこれにならう。

シベルさんによると、娘が通う小学校では「9歳になるまでは親の送り迎えが義務となっている」という。9時〜午後5時の会社勤務の親はどうするのかというと、朝は通常より早く子どもを連れていき、夕方は6時過ぎまで学校で預かってもらうことは可能だという。「ただ、通常の時間外になるから、その分、学校にお金を払わなければならないの」。

toyokeizai.net

『幼い子供を連れて買い物へ出かけたが、子供が気持ちよさそうに眠ってしまったので、起こすのも可哀想と思い自動車の中に子供を残したまま店に入った。買い物を済ませて車に戻ると自分の車の周りに人が集まっており、警察官に事情聴取を受けた。』

(略)
自動車に子供を残したため、警察官に事情聴取を受けた。
また、最近は日本でも同様の事故が多発し、注目を集めていますが、子供を車内に放置して車から離れれば、誘拐される危険性があるほか、暑さ・寒さによる死亡のおそれもあるとして、年少児監護義務違反を問われかねません。ショッピングモールなどの駐車場はよくパトロールされていますし、周囲の人もこのような状況を見つけると警察へ通報します。
www.anzen.mofa.go.jp


こういう話を聞くと、まったく昭和脳のレベル、自分が子供だった頃の経験で言うんだけど、「別に親の買い物中車の中で待たせたって(※炎天下や酷寒の時は全く別の話だ)、子供が一人で登下校したって、山や川へ、子供だけで虫や魚とりに行ったって、かぎっ子としてひとりでお留守番してたって、一向にかまわん、いいじゃねぇかよう。」としか思わんのだよね。


そして、たとえばそういう行為に成人の保護者が常に付き添っている状態と比べて、リスクが高い低いでいうと、リスクは「高い」。
それはあっさり認める。
そして、「そういうリスクがややお高めでも、別に構わん。許容範囲。」と思ってるんですけど、ダメですかね?


というのは、今回の反対論の中で、欧米ではその種の子供を一人にするな規制が沢山ある事実について
「それは、スクールバスやベビーシッターなど、子供を一人にしないだけの制度や設備が充実しているから。日本、ことにさいたまさいたまでは、そんな制度・設備が貧弱だからダメなのだ」という論を語る人がいるから。


じゃあ、日本も欧米に追いつけ追い越せとばかりにスクールバスやベビーシッターの制度や人員を充実させた地域は、満を持して子供の一人留守番・登下校・野外遊び・おかいものを「虐待」としていいの??


と、いうことです。

そうじゃなくて、まさに理念のレベルで「子どもは時に、親や大人の目を離れて一人にさせていい。それに伴うリスク上昇はコラテラル・ダメージ」…という理念に賛同した上で、埼玉の今回の愚かな条例に反対する、としませんか。

しかしこうやってみるとさ、「よつばと!」のたとえば花キューピッド回って、とーちゃん公認のもとでよつばが一人で街にお出かけし、見知らぬ人をやり取りして花を手渡す・・・わけだけど、英訳版とかどういうふうに受け入れられたんですかね。

よつばの花キューピッド回(保護者の目を離れて一人で外出(保護者が許可))
よつばと「花キューピッド回」納得ずくで大人の目を離れて、一人でお外へ…


【要望】英語にご堪能で、ある程度ひまな(笑)このブログの読者がいたら「よつばと!」英語版のレビューをいろいろめぐって、よつばが一人で大人の目を離れて外出、遊び倒すこと」に関する感想をピックアップしちゃくれませんかね。