INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

<行く春や 皆戦争を 知らぬ人>〜中島誠之助【メモ】

開運!なんでも鑑定団』でおなじみの鑑定士 中島誠之助氏は、
俳号「閑弟子」を持つ俳人
本書では、波乱にとんだ人生、その来し方を、
自身の俳句250句とエッセイで振り返ります。
友人知人仲間との日々、若き日の船上の思い出、数々の旅の記憶、
アネサンこと高峰秀子とのエピソードなど、
人生の味わいを、軽妙な語り口と人間観察とともに、
江戸っ子の粋な描写で綴ります。
何度も読みたくなる、極上のエッセイ集。

【著者の言葉】
古希を迎えてから詠んだ千句あまりに過去の句作を交えた中から、合わせて都合二百五十句を選んでみた。遊俳だから文学的な俳句よりも日記の印象の句が多いが、波乱に富んだ人生なので陰影が濃く表れているようだ。
来し方を振り返りつつ俳句に因んだエッセイを纏めてみた。(「あとがき」より)

別にこの本を読んだわけではない。紹介文に、引用されていたのだ。
こういうものは、読んだ傍から記録しておかないとすぐ忘れるのでメモ代わり

この句がお気にいりだそうだ
薬師寺の 塔の上ゆく 花吹雪>
「何度直しても納得できずにいたが、自宅そばの講演で、風で花が散るのを見て思いついた。『ひとりでたまに思い出してにんまりしているよ』」


<行く春や 皆戦争を 知らぬ人>
戦争の記憶ー
突然兵士に取られ帰れなかった近所の商店主、
空襲に遭った親族の炭まみれの遺骨。
伯父は紙くず同然となった戦時国債を燃やした。
「平和でなきゃいけないってことは、この本でも一貫して通したつもり」