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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

選手の入場と音楽著作権〜現在、配信にも影響?/「枠組み」自体を今や変えるべきでは?



そう、この話って非常に興味深いので紹介・議論しておきたかったんだが取り紛れて保留が続いた。この機会に。

ch.nicovideo.jp


――今度のRIZIN.37は以前のように各種プラットフォーム体制ですね。RIZINストリームパスは映像がきれいで使いやすかったですけど、唯一の不満があるとすれば巻き戻し機能は実装できないんですか?

笹原 やろうと思えばできます。ただ、巻き戻し機能をつけること自体が、入場曲や煽り映像で使用される音楽の著作権的にアウトなんです。

――あ、そういう問題なんですね。

笹原 ライブだと許されるんですけど、巻き戻しは録画をして流しているとみなされるので著作権に引っかかるんですよ。しかも外国の曲を使用することも非常にハードルが高い。

――日本国内だとJASRACを通せばいいけど。

笹原 権利処理は本当に煩雑だし、お金もかかるのでアーカイブのときには入場も煽りVもカットせざるえないんですよね。

著作権が格闘技大会の追っかけ再生を不可能にする?


こういう話、なかなか聞けないでしょう。「ネット映像配信」について、ことに格闘技についてはヒョードルストライクフォース登場の頃からずっと追い続けて、ほぼ同時代の観察者だと自負はしているが、何しろ新しいシステムではある。こういう「中の人」の、しかも法律のハウツウ的なあれこれ、もっといろんなところで追ってほしい。abemaTVやU-NEXtの担当者にも言いたい秘話が山ほどあるだろう。

この前、非常な傑作本である

という本で、プロレス中継のテレビマンの記録が歴史に残ったが、「格闘技はネット配信から…始まったは言い過ぎだが、大きく発展した」のも事実であります。


と、同時に。
ここからは記事にもあるけど、そもそも大きな「仕組み」を変えた方がいいんじゃないかなあ、入場曲は著作権請求の対象外とする、と。

だって自分の経験上も普通の常識的にも、音楽ファンが、格闘家やプロレスラーの入場する場面を見たり聞いたりして、「これでいいや」と本来買う予定だったその音楽を買わないってことある?ことの性質上、途中で音はぶつ切りにもなるわけだし。というか、むしろ入場曲使用って、どう考えても使ってもらうほど、音楽の方に巡り巡って最終的には購入の効果をもたらず筈だよ!!現に自分は有料で買ったCDのおそらく7,8割は入場曲絡みの筈だ。
構造的に入場曲は絶好の「撒き餌」で…

これに著作権料を払えと要求すると
⇒配信は選手入場時の音源を絞ったり別音楽をかぶせる
⇒余計な手間だけがかかるし、選手や試合の魅力の大きな部分が壊れる
⇒そのオリジナルの入場曲を聴いて「いいよね!」と思ったファンが音楽を買う機会がパー。
⇒一説には、この結果として入場曲を使うスポーツイベントは「追っかけ再生」「巻き戻し」が配信でできない


どう考えてもこれウィンウィンならぬルーズルーズ、誰も得をしてないじゃん!
だから、これはもはやここまでスポーツイベント、特に選手が入場曲を使うプロレス・格闘技のイベントがネット配信になった以上、JASRACのようなところで「大きな枠組み」を変えて、入場曲の部分はOKにすると、上の話が一転してウィンウィンになると思うんです。あるいは一括処理で、その値段をリーズナブルにするとか…

笹原圭一氏もいう。

音楽の権利問題って難しいんです。いまはウェブによる配信が発達しているので、いずれ法改正されて、アーカイブでも入場曲や煽りVが見られる日が来るかもしれないですけど。


こういう時、ロビー活動をしてくれる人間がいるかいないかだが…むかしは「森喜朗」さんがいて、前例のない国立競技場での格闘技大会Dynamite!の開催とかに暗躍したそうだ。
石井和義氏からのロビイングを受けて…(石井氏本人が言ってる)…いろいろ、動いたのかな……


日本国の国会に、いまや元プロレスラー議員はひとりもいない。格闘家は参院にいたか(須藤元気)。

まあ、裏技はともかく、映像ネット配信会社といえば今や一番元気な企業のひとつ。ここが、格闘技プロレス団体を束ねて、本当に正面から「選手の入場曲の映像における著作権処理は、現状を改善してほしい」といえば、ちゃんと道理は通っているのだから、案外可能だと思うのですがどうでしょう?