40年前の本日、山口県体育館で藤原喜明とキラーカーンがセメントマッチ。諸説あるが米国遠征から帰国したカーンの重用ぶりを不快に思った藤原が、カーンの入場時リングに上がる際のハシゴに悪戯を仕掛け(2日前の対坂口戦か?)これに怒ったカーンと藤原が控室でケンカ、その遺恨を含んだ藤原(続 pic.twitter.com/GZkkEfwEF3
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) March 22, 2023
続)山口で組まれたカーンとのシングルで、格付けを無視したセメントを…
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2023年3月22日
試合前ボクシングの練習をしていた藤原がパンチで圧倒、腕に覚えのあるカーンも応戦、試合にならぬと踏んだマサ&長州が乱入、結果は藤原の反則勝ち。
翌日カーンは猪木とのシングルが組まれたが、藤原は東京に帰らされたか…(続 pic.twitter.com/wxnDyUHFdQ
続)本来、前年のMSGシリーズ準優勝(決勝でアンドレに敗北)のカーンが前座中堅レスラーの藤原に反則負けなどあってはならず…上からさぞ怒られたと思いますが(苦笑)藤原の存在を印象付けたのも事実。
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2023年3月22日
35年後には、藤原の誕生日をカーンが祝うまでに関係修復。時間という名の魔術師よ…(^^)(了 pic.twitter.com/sxwwl7yqHY
カーンさんが「おまえはそんなだから万年前座なんだよ!」
— h&a (@h_and_a_503) 2023年3月22日
と言ったとか?
これは言ってしまうかもしれません。
まあ互いに興奮状態だったでしょうからねえ(苦笑)
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2023年3月22日
付き合いが長いからこそカチンとくることもある………(^_^;)
・そもそも藤原喜明が、誰から観てもわかる様な不穏試合をした例ってほかにあるだろうか。そういうことをしないから、そもそも前座で「職人」と言われた訳で……
・ただ、だからこそ試合の「途中」では要所要所で極めたりしたのかもしれない。そもそも外国人に対してそうやって「抑止力」を見せるのも仕事のうちだから。
・漫画「アグネス仮面」で「道場破り担当課長」に確かアグネス仮面は就任する。実際のところ、それに近い人はどの団体にもいたみたいで、新日は藤原課長以下前田・高田などが課に就任してた、というのも間違いないだろう。全日は桜田や渕正信?
・で、こういう人を「どう遇するか」はプロレス団体の中でも永遠の課題で…。
・あのバディ・ロジャースをボコったカール・ゴッチですら「表のチャンプは客を呼べる奴でいい。だが本当に強いやつはそのチャンプと同等か二番目に高いギャラを受け取るべきだ!それが”ポリスマン”だ!」と「妥協」の姿勢を見せていた。
・しかし!以前書いたが当の藤原喜明が、「テレビ朝日から新日に出向してきた社長」に年棒を削減され「君は勝てないんだから仕方ないでしょう」と、ふつーのスポーツ選手の年棒査定感覚で言われてしまった、という泣き笑いな一幕があったとか「じゃあ私が藤波辰爾さんに勝ったら年棒上げてくれますか」「出来るわけないでしょう(リング上だけ見て)」‥
・それが不満やイライラを募らせ、悪戯をしかける向きもでてくる。藤原がこういうことやったのは、たぶんウィリアム・ルスカの影響だ(笑)。ルスカの「悪戯」は洒落にならないものも多かったが、誰もが苦笑いですませた(それしかなかった)という……
・それでも客を呼べる看板レスラーと、ポリスマンが険悪になり、リング内のシュートの場面場面で隠しきれずに、表面に出てくるセメントになったら…アメリカでは「解雇」されるわけです。
・新日で藤原がそうならなかったのは、やはりコーチや「道場破り担当」、猪木のボディガードなど、結局その存在価値を惜しまれるだけの技量を身につけていたからだし「そういう試合もたまにはあるもんだ、おもしれえじゃねぇか」というイデオロギーをアントニオ猪木や山本小鉄が許容してたからにほかならない。
・なろう小説なら、こういう人間をパーティから追放して、その組織が機能不全になってざまぁ…って、これがUWFの経緯にちょっと被るかもしれない。じゃあなろう小説の源流はUWFかも(新説)!!
・…だが「追放された俺も新しいパーティを結成し、こっちで大成功したが、そこも新たな人間関係の軋轢ができて崩壊する(むしろ古巣はぎりぎり崩壊を免れる)」という展開はたぶん、なろう小説にも無い(笑)
・そうはしなかった最盛期の新日本プロレスを「管理のずさんなサファリパーク」と呼んだのは誰だったか。それは、なるほど作り物ではないスリルと魅力がある。リングスはこれに「通訳の限界(ロシア語とオランダ語と英語と、だぜ!)」「マッチメーカーの滑舌の悪さ」まで加わり、たいへんなことに(笑)
・この前「ブルージャイアント」を例にジャズ演奏のアドリブとプロレスの類似性を語ったが「若い力を泳がせてやる度量ぐらい俺にだってあるさ…」という話である。猪木に至っては直接受けて立つ気すらあったようだ。
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・それを認める認めないで、認めないの方にギリギリと寄せていったのが、厳格管理の長州力と忠実な部下・馳浩だったのだろう。彼らもアマレス仕込みで腕に覚えはあるはずだが、それで相手に「仕掛ける」発想は…なかったと思うねえ。ヒロ斎藤を負傷させた橋本真也をボコボコに制裁、Uインター選手に大けがさせた永田裕志を「故意だったら今ここで首にした」と言ったんだっけ(味のプロレスで漫画化されてた…あった)長州力の場合。#味のプロレス #私の存在感はコレだ pic.twitter.com/N6AFi2HaJG
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・結局、カネを稼げる看板レスラーも、縁の下の力持ち、実力ナンバーワンの「ポリスマン」も相互にリスペクトが必要だ、ということでしょうか。これは他のビジネスの現場でも言える事。
・そして、それでもぶつかりあった結果として、どっちも一線を退いたら笑って話せるようになる…なら理想だけど、その辺の遺恨がまだ残っている界隈も、自分は十分に知っているのでした(了)