気をつけろ
極道小町
ドスッ
…は、字の違う御所河原(組長/こち亀)のほうだ。

本題に戻って……
【次号予告】
— ビッグコミック編集部 (@bigcomic_mg) January 23, 2023
高校相撲マンガの傑作が、
大相撲を舞台として――32年ぶりに帰還!
『うっちゃれ五所瓦 粘り腰編』なかいま強
新連載・巻頭カラー!
ビッグコミック3号、1/25(水)ごろ発売! pic.twitter.com/13HwwUqg7F
小学館『ビッグコミック』3号が1月25日(水)発売。
— びいどろ書房 新刊マンガなどを紹介 (@biidoro_) January 25, 2023
『週刊少年サンデー』の人気高校相撲マンガが約30年の時を経てカムバック! 不器用な相撲一筋の男・五所瓦角の次なる舞台は大相撲。
なかいま強「うっちゃれ五所瓦 三 粘り腰編」が巻頭カラーで連載開始。 pic.twitter.com/05ZAIt6oOO
「うっちゃれ五所瓦 粘り腰編」は、週刊少年サンデー(小学館)の人気作「うっちゃれ五所瓦」が約30年ぶりに復活した作品。不器用で口下手だが相撲への情熱は誰にも負けない男・五所瓦角を主人公に、かつて高校相撲で展開された物語が今度は大相撲を舞台に繰り広げられる。
natalie.mu

まず、高校生編…無印の「うっちゃれ五所瓦」は、とてつもなく面白い、傑作漫画であった、ということを改めて表明せねばならない。
websunday.net
自分はよく椎名高志や藤田和日郎、河合克敏の活躍した1990年代半ばのことを「ナインティーズ・マフィア」と呼んでいるけど、「うっちゃれ」は1988年19号から1991年29号まで、というからちょうどまさにその直前、そして少し重なる時期……となるんだね。ゆうきまさみ「機動警察パトレイバー」とほぼ同期生。ナインティーズ・マフィアのなかでも、サンデー登場の早かった河合克敏の「帯ギュ」が同年開始だったそうだ。
あの時期のサンデー的な”熱”も思い出せるだろう。
サルまんで、桃太郎のパロディを引き合いに出しながら、「サンデーは、ペンに活性炭を混ぜてでも汗臭さを抜く」と言われたのはこの時期の作風でもありましょう。
「うっちゃれ」は汗臭いけど、いわゆる「体育会系」とはだいぶ違う………何が違うかは、ええい読んでもらわんと。たとえば団体戦の都合上、五人組なわけだけど、1〜3番手はともかく、4番手、5番手の造形を見よ、という感じで……
いかん、書きすぎて話がすすまん。
だがもう一つ追加すると、3番手が「プロレス指向(当時、U系はあっても「MMA」は無かったのだ!)のレスリング選手」で、相撲の強さとはちょっと別方向の強さを持っているから、それが強みにも弱みにもなり、レスリング技を相撲に応用するスリリングさで話を回していく……というアイデアが、最新のヒット相撲漫画たる「火ノ丸相撲」にも引き継がれた、という部分も紹介しておきたい。
で、これは「火ノ丸相撲」を追う形で、高校相撲の人気作品が大相撲編に突入することになる……で、何しろ30年前に終わった作品だし、大相撲編の起点はどこにおいてもOKだったはずだだけど……今回、大相撲編は「優勝には届いていなかったが、千秋楽でこちらも優勝戦線から外れた横綱と熱戦の末に勝利し、関脇から大関昇進を決めた」という、なかなか仕掛けのありそうなポジションからスタートしました。
懐かしい「めちゃくちゃ辛辣でひねった視点の、観客の”ヤジ”が多数飛ぶ」も含めて、懐かしさと新規さどちらも兼ね備えたスタートです……と同時に、「サンデーの人気作を、30年後のビッグコミックに持ってきての続編が描かれる」という現象自体に、作者・読者・そして出版界全体の「老い」を感じるのは不自然でしょうか…。
まあそこは考えずに(笑)、楽しみましょう。
そして宗像教授が間もなく再登場。
まずはゆっくり待つのみ……

作者的にはすでに「わたるがぴゅん!」などを出していたべテラン人気作家、という立ち位置だった。