週刊ポスト最新号(まもなく次号出るが)には、同誌のRIZIN反社報道を受けた榊原社長の反論インタビューが載ってる。
おっとそうだ、そもそもネットに公式記事が載っていたのだった
www.news-postseven.com
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ただ話は簡単ちゃあ簡単で、前号報じられたこの件
概要をもう一度掲載しよう。そして箇条書きに記号を追加しよう
A・ある音声データが関係者の間で出回ってる
B・それは「Y」という人物について榊原氏が尋ねられ「稲川会系の●●とYさんが付き合ってることは知っているの?」「知ってます」と答えた、やりとり
C・Yとは、RIZINでコーディネート、トラブルの解決的な役割をしてる人。本人は「顧問的な立場」としているらしい
D・ジャーナリストを名乗るXが、音声データについて榊原氏に尋ねると、榊原氏は記事差し止めを求め「500万円」をX氏に渡した。X氏はそれを情報源に渡したという。
E・Y氏はそもそも暴力団との関係を否定する。(つまり事実無根のことになんで榊原氏はカネを払ったんだ、と嘆くような立場)
F・RIZIN側は一連の事をX氏の恐喝とみなし民事刑事で捜査してもらっている。X氏の側も、その後にもういちどRIZIN側(Y氏や弁護士が同席)と面談した際に情報元開示を「強要」されたとして告訴を準備していると主張している。
報道後に言われたように、榊原氏自身が反社組織と交友してる、とか、石坂徳州氏がPRIDEの真のオーナーである、という話では無かった(具体名書くな)ので、それほどインパクトが大きくない報道であったし、週刊ポストがそもそも「反論」を載せようと思ったのも、そのへんの微妙なバランスの結果だろう。
だが実際、ぶっちゃけ、問題となるのは「B」と「D」なんだ。なぜならこの二つはファクトであり、榊原氏も認めざるを得ないことだから。
で、ここについては榊原氏はこういう
B→たしかにそう言った。だがそれは、質問してきた人物との会話をとっとと切り上げたかったのでテキトーに返事してしまった
D→確かに払った。自分もRIZINも反社との付き合いはないが、そう噂されるのも嫌だったので500万円払った。今思えば恐喝なので警察に相談してる
知人は会話の中で、Y氏というRIZINの関係者について、榊原氏に尋ねている。
(略)
こんなやり取りもあった。知人「Y自身が例えばですよ、稲川会の○○(音声では実名)との付き合いがあるということも、榊原さん、ご存じなんでしょう?」
榊原氏「そうです、知ってます」
(略)
音声ではY氏と暴力団との交際を認めているように聞こえる。どういうことだろう。「あの時の会話は全くシリアスなものではありません。その知人には高圧的な空気を感じていて、早く電話を切りたくて生返事してしまったんです。むしろ今回の件でYさんに迷惑をかけてしまったことが本当に申し訳ないです」
「(略)……音声をチラッと聞かせてもらいましたが、やはり記憶にはないし、聞いても私自身が反社と交際しているという内容でもないから、問題はないと思いました。しかし一方で、当時は天心VS武尊が正式発表されるタイミングで、少しでもネガティブな話題が広がることは避けたい、一点の曇りもあってはいけないという気持ちがありました。X氏は自分が動けることなら何でもすると言うし、自分が知らない政治やジャーナリズムの世界を知っているとのことだったので、信頼して任せることにしました」
(略)「X氏は2月中旬に会食した際、国会議員の具体的な名前を挙げました。さらに、いろんなメディアに持ち込んで拡散したりする事件師と言われる人物も関わっていると聞きました。その事件師は、『フジテレビにこの話を持ち込んだらいい』という話をしていると聞き、すごくリアルな恐怖を感じたんです。
X氏から500万円ぐらいの活動費があれば事を収められると聞き、恐怖心もあったし、今後は自分がコンサル的に動いて情報を持ってきたり、コントロールしたりしますよという話もされ、500万円を渡しました」
恐喝うんぬんでいえば、「そういう事実はない、だけど噂されるだけで嫌なので、つい事実はないけど払ってしまった」という形式の弁明はそれなりに聞く……
巨人の原監督の場合…あれはちがうか。ほかにも何かあったような気がする。
ただ、このふたつの武器だけで闘うのは…ガードポジションだけ習ってMMAに挑戦するキックボクサーや相撲取りみたいなもんだと思うよ、正直。
そもそも、それで納得するかどうかって話は…それはファンや格闘技マニアや、あるいは週刊ポストが納得するかではなく、具体的にいやあ上場企業・フジテレビの株主が納得するかどうか、であります。
通例、6月半ばに総会があるはずだ。
www.fujimediahd.co.jp
*RIZIN創設時のコンプライアンス担当はまだ続いているのか、続いているなら今回どう考えるのか
発足時の報道。
http://www.boutreview.com/2/news/rizin/item_18398.html
『RIZINの実行委員会にはコンプライアンス担当として、サン綜合法律事務所所属で元検事の中村信雄弁護士と大鶴基成弁護士、元警視庁刑事部理事官の菅村明仁氏の3氏が就任』
この人物がそのまま続いているのかはわからないけど、少なくともコンプライアンス委員会という枠組みが維持されてはいるようだ。