ご報告です。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) March 17, 2022
よみタイで連載していた「神様のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~」は連載半ばですが終了となりました。まずはお話を聞かせてくださった方々、応援してくださった皆さまにお詫び申し上げます。https://t.co/pMZ4lWkZY0
全話が休止になってから、再開できるよう集英社さんと話し合いを続けてきましたが、着地点が見つかりませんでした。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) 2022年3月17日
集英社さんは、ひとりからのお話で「こういう教団でした」とするような今の描き方は取材不足であり、ほかの方々にも話を聞いたり、間違いがないか教団にも意見を聞くべきとのお考え。
教団から「こんな教義ではない」と言われた時に、きちんと裏取りをしたと言える状態ではないとのお話でした。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) 2022年3月17日
嫌な思い出しかなかったような描き方は現役信者を傷つける、様々な団体を1冊にまとめることは、自分の宗教が絶対だと信じている信者に「あんな団体と一緒にするなんて!」と憤慨させるかもしれない、などのお話もありました。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) 2022年3月17日
これに対して私は、教団にご意見うかがいはしたくないと思いました。時代、場所によって教義が違う団体もあります。都合のよくないことが描かれていたら、反論されるだろうとも思います。その時に嘘つきあつかいされて傷つくのは、お話を聞かせてくださった方です。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) 2022年3月17日
また、誰のことも傷つけないものなど描けないとも思いました。信者の方々はこのマンガで傷つくかもしれない。けれど、だから2世の傷つきをなかったことにしていいとは思いません。傷つけない作品、公平性、中立性、両論併記、そんなことに縛られていたら2世問題は俎上にもあげてもらえないのではないか
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) 2022年3月17日
信者は声をあげることができます。信教の自由があるので、社会は宗教を持っている人を責めません。けれど2世は声をあげられず、あげてもなかったことにされ、うまく生きていけなければ責められもします。このことを問題提起するにはまず100%、2世の側に立たなくてはできないというのが、私の意見です。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) 2022年3月17日
そんなわけで双方歩み寄りもできず、私から連載を終了したいとお伝えしました。なんとか続けようと奮闘してくれた担当さんは、社と私の板挟みで大変だったことと思います。彼女は私たち2世の気持ちと問題を正面から見据え、一緒に戦ってくれました。担当さんには心から感謝しています。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) 2022年3月17日
5話までの方々とは、また違う選択をされた方の原稿も未発表で、残念です。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) 2022年3月17日
重ねて、取材させてくださった方々、作品を喜んでくださった2世の皆さん、読者の皆さん、ぬか喜びさせて、がっかりさせて、本当にごめんなさい。
…とはいえ、このままで終わろうとも思っていないので、もうちょっとあがきますね。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) 2022年3月17日