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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

故・宝田明が、一人語りで映画の技法を紹介する「アメリカの夜」を、どこかで再放送or配信してほしい

宝田明さん急逝、87歳 10日舞台あいさつに登壇も13日容体急変 映画「ゴジラ」など出演
[2022年3月18日2時30分]

映画「ゴジラ」や、ミュージカルなどで知られる俳優宝田明(たからだ・あきら)さんが急逝したことが17日、分かった。87歳。1953年に芸能界入りして以来、さまざまな作品に出演した。今月10日には、映画「世の中にたえて桜のなかりせば」(三宅伸行監督、4月1日公開)の完成披露舞台あいさつに出席し、映画制作への飽くなき意欲を明かしていたばかり……
www.nikkansports.com

安らかなれ。


TAKARADA といえば With GODZILLA というぐらい有名…らしいのだが、ゴジラ映画において人間登場シーンはただの邪魔にしか思ってなかった子どもの印象的には、実はそっちの記憶がない(笑)

で、「アメリカの夜」なんだが……

世の中の商品や流行を、世界史のパロディで語った「カノッサの屈辱
現実のできごと…「来週の水戸黄門は、放送何分後に印籠を出すか?」みたいなことにオッズをつけて、実際に(架空の通貨で)ギャンブルをする「テレビブックメーカー」、科学の最新トピックをCGを使って語る「アインシュタイン」と同時期に、フジテレビが放送した深夜番組なんです…90年代初頭だな。
実はその当時、80年代末から90年代初頭、特別な日でもないのに深夜にテレビ番組を放送する!というのが「すごく斬新な試み」だった時代で!!!
断トツの先頭走者がフジテレビだったんですよ。深夜に、えっと驚くような「新アイデア」の番組を放送するのが、フジテレビだったんです。


当時はまさにバブル景気。
雑誌もテレビも、殺到する企業からの広告枠が足りなくて足りなくて困る、広告を出すスペースがあればいくらでも儲かるのに…ってんで雑誌は新雑誌創刊!テレビはどんどん、それまで放送終了してた深夜に番組を流せ!!な時代でした。
もちろん、SNSやらネット広告なんて影も形もなく…やっとパソコン通信が盛り上がっていた時代で……



そのうちの一本。

アメリカの夜 (テレビ番組)

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
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アメリカの夜』(アメリカのよる)は、1991年10月16日から1992年3月までフジテレビの深夜番組放送枠『MIDNIGHT TV+』で放送されたバラエティ番組。

概要
毎回「照明」や「モンタージュ」といった映画に使われている撮影技法を1つ取り上げ、実際の映画作品を例に用いながらホスト役の宝田明が解説していく。後にスペシャルとして「アメリカの『アメリカの夜』」と題した1時間番組も放送された。

番組のオープニングテーマには、番組タイトルの元となったフランス映画「映画に愛をこめて アメリカの夜」のテーマ曲が使用されていた。

ja.wikipedia.org

宝田明は、おそらく演出の意図として、わざと芝居がかった、大げさできざなしゃべり方をしていたんだろう。
それが印象に残っている。

これ、語るテーマがテーマなので、古びたくても古びようが無い作品なんです。歴史学習漫画の内容が古びないのと同様に。

宝田氏の語りの”味”も含めて、今見てもなかなか興味深いでしょ?↓

www.youtube.com

で、ありますから……宝田明氏をしのんで、どこかで配信や再放送してほしいもの(フジテレビは独自の配信「FOD」を持ってるじゃないか)。

ただ、大人の事情が分かるいまだと「いろんな映画の映像を借りて紹介してるから、難しいのかな…」とか思っちゃうね(笑)
もし、こういう番組を仮にいまやるとしたら、著作権終了の古い作品…たしか「ローマの休日」を境に、それ以前の作品が終了してるはず…を使ってやるのが正解かな??

ゴジラ

ゴジラ

  • 宝田 明
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