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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

松本清張原作・ビートたけし主演の「鬼畜」、BS日テレで放送/たけしは「名優」なんだろうか?

松本清張スペシャル 「鬼畜」2月11日(金)18:30~20:54放送

【作品概要】
竹中(たけし)は妻の春江(黒木)と小さな印刷所を経営していた。ある日、竹中の愛人・昌代(室井)がやってくる。昌代は竹中との間にできた3人の子供の養育費を要求。浮気を知った春江は激怒する。その夜、昌代が子供を残して失踪し、竹中は子供の世話をせざるをえない状況に。最初は非協力的な春江も、時折子供たちに優しさを見せる。だが、心を開かない子供たちに春江は態度を硬化。そんな矢先、次男の庄二が窒息死する。

【出演者】
竹中保夫…ビートたけし、竹中春江…黒木瞳、小出昌代…室井滋 他

www.bs4.jp

そもそも、最近ほぼ毎週ペースで金曜夜にこの局で松本青陵原作ドラマやってるんだけどね。
自分は松本清張作品に殆ど思い入れが無いし、たぶんこれも見ないのだけど、「ビートたけし主演」に重みを感じる人もいようから紹介。

たけしと「名優」について。

・これ、いいも悪いも自分で言ってるんだよたけしが。たしか「仁義なき映画論」に収録されてると思うんだけど。

・自分は演技の専門的な勉強もしてないし、演技は間違いなく巧くない。

・だけどそもそも、「名優」ってのは演技がうまい俳優だけをいうんじゃない。存在感で魅せられればいい。

・俺はそのタイプだし、外国で言えばクリント・イーストウッドがそうなんだ。こういう俳優には、演技が下手だといっても意味がない。


自分はそれなりに、たけし主演兼監督作品は劇場で見てる方だな。
座頭市菊次郎の夏ソナチネ、エロティックな関係、アウトレイジ……実は一時期、松竹系の映画タダ券が回ってきてたもんでね(笑)。でも非松竹はちゃんと有料。

この「存在感」論はなるほどそうかと納得もするが、
同時に、してみるとやっぱり俳優・ビートたけしは「ヴィラン」を演じること一点に特化したタイプなんだろうか。
以前、エクスペンタブルズが人気を博した時「次のシリーズで登場して欲しいスタローンの仲間&敵役は?」の敵役部門で、名前が挙がっていたし、海外で演技も含めて評価されてることは間違いない。

と同時に、これは自分の個人的感想だが、
あの大きな交通事故を乗り越えてゆるぎない地位を文化・エンタメの世界で再び築いたのは立派だが、その性質上「滑舌」や「表情」が俳優の力量に直結するのは間違いない訳で(膝や首のケガからカムバックするスポーツ選手は立派だが、結果衰えていれば、気の毒だが衰えなのだ)、やはり事故後の微妙な口調や表情の変化は、少なくとも演技の幅を狭めたとは思う。もちろん、スポーツもそうだが、そんな自分の肉体的な限界に合わせた「ポジション」に特化するという手もある。


そんな視点から見ると、松本清張原作ドラマに「悪役(それも相当な、である)」の主演として出て来るビートたけし、興味あるかもしれない。…自分も書いてて興味出てきちゃったよ(笑)
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