そもそも、最近ほぼ毎週ペースで金曜夜にこの局で松本青陵原作ドラマやってるんだけどね。
自分は松本清張作品に殆ど思い入れが無いし、たぶんこれも見ないのだけど、「ビートたけし主演」に重みを感じる人もいようから紹介。
たけしと「名優」について。
・これ、いいも悪いも自分で言ってるんだよたけしが。たしか「仁義なき映画論」に収録されてると思うんだけど。
・自分は演技の専門的な勉強もしてないし、演技は間違いなく巧くない。
・だけどそもそも、「名優」ってのは演技がうまい俳優だけをいうんじゃない。存在感で魅せられればいい。
・俺はそのタイプだし、外国で言えばクリント・イーストウッドがそうなんだ。こういう俳優には、演技が下手だといっても意味がない。
自分はそれなりに、たけし主演兼監督作品は劇場で見てる方だな。
座頭市、菊次郎の夏、ソナチネ、エロティックな関係、アウトレイジ……実は一時期、松竹系の映画タダ券が回ってきてたもんでね(笑)。でも非松竹はちゃんと有料。
この「存在感」論はなるほどそうかと納得もするが、
同時に、してみるとやっぱり俳優・ビートたけしは「ヴィラン」を演じること一点に特化したタイプなんだろうか。
以前、エクスペンタブルズが人気を博した時「次のシリーズで登場して欲しいスタローンの仲間&敵役は?」の敵役部門で、名前が挙がっていたし、海外で演技も含めて評価されてることは間違いない。
と同時に、これは自分の個人的感想だが、
あの大きな交通事故を乗り越えてゆるぎない地位を文化・エンタメの世界で再び築いたのは立派だが、その性質上「滑舌」や「表情」が俳優の力量に直結するのは間違いない訳で(膝や首のケガからカムバックするスポーツ選手は立派だが、結果衰えていれば、気の毒だが衰えなのだ)、やはり事故後の微妙な口調や表情の変化は、少なくとも演技の幅を狭めたとは思う。もちろん、スポーツもそうだが、そんな自分の肉体的な限界に合わせた「ポジション」に特化するという手もある。
そんな視点から見ると、松本清張原作ドラマに「悪役(それも相当な、である)」の主演として出て来るビートたけし、興味あるかもしれない。…自分も書いてて興味出てきちゃったよ(笑)
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