ダーウィンが来た!「大スクープ!怪獣のような巨大ウナギが陸で狩り」
[NHK総合1・東京] 2021年03月14日 午後7:30 ~ 午後8:00 (30分)
日本に生息する世界最大級のウナギの仲間、オオウナギ。全長2mに達する巨体で、怪獣さながらに陸へはい上がって獲物を襲う。想像を超えたド迫力の狩りを世界初スクープ!
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出演者ほか
【語り】新井秀和,龍田直樹,豊嶋真千子,山田孝之,水瀬いのり詳細
日本に生息する世界最大級のウナギの仲間、オオウナギ。全長2メートルに達する巨体で、なんと怪獣映画さながらに「陸へとはい上がって獲物を襲う」という。そこで取材班は生息地の奄美群島で徹底調査。すると川の中からためらいなく上陸し、獲物に激しく襲いかかる決定的瞬間を世界で初めて捉えた!獲物との知られざる攻防や、巨体どうしのバトルなど、専門家も驚がくのスクープ映像が満載!魚の常識を破るド迫力の暮らしに迫る。
【14日夜7時30分~ オオウナギ!】
— ダーウィンが来た! (@nhk_darwin) March 10, 2021
オオウナギって、あの特撮映画の怪獣とソックリ!
水から陸へとはい上がる動き、そして恐竜のような背びれと大きな目。
撮影中、取材班の頭の中では常に〝例のテーマソング〟が鳴り響いていました。https://t.co/c2ix62aq1G#ダーウィンが来た #水族館 #奄美 pic.twitter.com/OK8Vlvyer2
もちろん、そういう連想もひとはするだろう。
22日の「プロフェッショナル仕事の流儀」とも連動するしな(笑)
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- メディア: おもちゃ&ホビー
しかし!!!少なくとも自分にとっては、それでは済まない。それをずっと遡った因縁があるのである。
なんと2005年に、この話を書いていたのだった。
この本から。
- 作者:リチャード シュヴァイド
- メディア: 単行本
その部分を再掲載してみる。
ウナギ、敵前上陸す!!
さて、うなぎに関して一番おそるべき記述をしよう。
なんとウナギは、闇夜や雨の夜、人々の油断に乗じて、人間のテリトリーである陸上を侵略していたのだった!!
行く手をさえぎる陸地があれば、そこを越えていくのもいとわない。事実、2キロ3キロは平気で陸地を移動する。出口のない湖や池でもウナギが見つかるのはこのためだ。
あの粘膜と皮膚呼吸、小さいエラなどがそれを可能にするという。
ウナギが陸地を移動したという話はいくつも報告されているが、移動の最中に何かを食べるのか、あるいは食べることを目的に水を出るのか・・・700年以上前から議論されていた。13世紀のアルベルトゥス・マグヌス・・・は「ウナギは夜になると水から出て畑に入り、えんどう豆やいんげん豆、レンズ豆などを探す」・・・・・。
だからプロイセン地方などでは、畑近くに罠を仕掛けて、陸上でウナギを捕まえる漁が盛んだったという(1884年の本にそう記録されている)
ここで、私はある人に謝らなければいけない。
その人は西原理恵子さんである。
彼女の出世作のひとつが「恨ミシュラン」であることは有名だが、彼女は魚については好き嫌いが明確で「鮎はお魚のホームラン王だあ」とがしがし食いまくり、骨を抜くような小ざかしい真似をみると「アユはまるごと食え」と脅しつける。
その半面、どじょうは「私は食い物とは認めん」と宣言、どじょう鍋やで他の客に、「水田に浮かぶイタチの死骸から無数のドジョウがにょろり・・・」という話をしようとして、朝日の編集者に「おまえは総会屋かっ」と怒られていた。
その彼女がうなぎについて書いたとき、ドジョウやアユのように前面的な礼賛でも罵倒でもなかったが、「雨の日に、畑でうなぎがキャベツをばりばり食べていた」と小学校時代の想い出を描いた。なぜかうなぎは「これえらいとこ見つかってしもたわ」と関西弁。
そして、外界とつながっていないはずの井戸から、くみ上げるとうなぎがいたと。
・・・・すいません、私正直、
「サイバラさん、苦し紛れにホラかいたんだろうけど、
幾らなんでもウソっぽすぎます」と勝手に決め付けていました。
まさか本当にありうる話だとは。
実はかくのごとく、陸上を、うなぎは旅するようなのです。
キャベツもばーりばり。
http://www.geocities.jp/timeway/kougi-70.htmlコンスタンティノープルの海に面している部分は守りが弱いので、オスマン海軍は海から攻めたいところですが、ボスポラス海峡は潮流が速くてこれは無理だった。金角湾という入り江があって、ここに入り込めば海上からの攻撃もできる。しかし、ビザンツ側は金角湾の入り口に、大人の腕くらいの太さの鎖を張り巡らして、オスマン海軍が湾に入れないようにしていました。
これを打ち破るためにメフメト2世がとった作戦が「山越え」というもの。海から金角湾に入れないのなら、船に山を越えさせろと命令した。湾を一山こえた向こうの海岸から艦隊を陸揚げして、70隻の戦艦を山を越えて金角湾に入れたのです。ビザンツ側はびっくりですね。金角湾の向こうの山からどんどん船が降りてくるんですから。
この時に書いたけど、まあ誰もおそらく撮影出来てなかったのだろう、「自分から陸上に上陸してものを食べるうなぎ」。
これをもしNHKダーウィンが来た!撮影班が撮影したならば、さすがダイオウイカの首を獲ったやつばらよ(ダイオウイカに首ないけどさ)、とその武闘派集団ぶりにあらためて感銘を受ける。
そもそも、少々の貴重映像撮影では動じない、ダーウィン取材班自らが番組タイトルに「大スクープ!」とうたっているのである。どんな映像か想像がつこうというもの。
【14日夜7時30分~ オオウナギ!】
— ダーウィンが来た! (@nhk_darwin) March 11, 2021
食用に向かないので、人里の川でもたくさん見られるオオウナギ。
地元の人から「雨上がりの夜、陸に上がって獲物を襲っていた」という目撃情報を聞き、研究者と共に徹底調査!
すると河原に上陸し、獲物を襲う姿が!#ダーウィンが来た #水族館 #淡水魚 #奄美 pic.twitter.com/NDUd3TRt5O
【14日夜7時30分~ オオウナギ!】
— ダーウィンが来た! (@nhk_darwin) March 11, 2021
夜の活動情報だけでなく「明るい昼間にも上陸していた」という有力情報を得て、#加計呂麻島 へ。
河原に大量のカメラを設置して何日も張り込んだところ、雨上がりの湿った河原に…!https://t.co/c2ix62aq1G#ダーウィンが来た #水族館 #淡水魚 #奄美 pic.twitter.com/bbiu84jWdo
【14日夜7時30分~ オオウナギ!】
— ダーウィンが来た! (@nhk_darwin) March 12, 2021
オオウナギが河原にはい上がり、カニに襲いかかった!
でもよく見ると、カニはオオウナギの唇をハサミで挟んで必死の抵抗!
オオウナギは、このあとどうする!?https://t.co/c2ix62s0Te#ダーウィンが来た #水族館 #淡水魚 #奄美 pic.twitter.com/o7ZyP2LDYZ
NHK!!!
門弟4000万人を擁し、お嬢さん向けのダンス撮影とは違う、「実戦ケンカ撮影」を標榜する急進団体…しかしその組織の中でも、これまた極めつけの急進派たちが、どえらいプランを立てていたから、さあ大変!!!
役員「ム…ムッ…このわしも、かつては過激なスクープ映像で鳴らした身、気持ちは痛いほど分かるが…しかし、このままダイオウイカ撮影を強行すると言っていたら、涙を呑んで、NHKは君たちを破門せざるをえん……」
だが、のちにNHK深海プロジェクトを率いる<深海十段>岩崎弘倫の言葉ははっきりしていた!!
岩崎「押忍ッ!!せっかくの役員のお言葉ですが、この岩崎、そこにいる小山(小山靖弘・のちの深海番組ディレクター)、河野(河野英治・カメラマン)とも、同じ意見なのでありますッ。」
役員「…というと?」
岩崎「ダイオウイカが、たかがうすらでかい頭足類のぶんざいで”誰にも撮影されたことのない幻の生物”などと自称している態度は、わがケンカ撮影のNHKを無視したものであり、断じて許せません、押忍!!! なあお前ら?」
小山・河野「ウオオオオオーッス!!!」役員「のう岩崎よ、キミはわしのあとをついでNHKの科学動物番組制作のトップでありながら、そう自分がエキサイトしては困るじゃないか」
岩崎「NHK動物番組責任者ならばこそ、日本国中の受信料を支払ってくださる視聴者のためにも、ダイオウイカをブッたおしておかねば、しめしがつかんのです オスッ」
役員「わしも困り果てた……わしもダイオウイカはよく知っているが、彼はすばらしい生物であり、そしてベリー・ストロング(すばらしく強い!)NHKが水曜スペシャルの川口探検隊なみに、何も撮れずに帰る可能性も…」
岩崎「もし小山、河野が何もダイオウイカの映像を撮れなかったら…この岩崎弘倫、責任をとってその船上で腹を切ります!!!」
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