・もう一生使えるだけの金はあると自ら認める成功者がハングリー精神を失って敗北した…みたいなロッキー3的わかりやすさだったらまだいいんだけど、パンチの鋭さなど衰えがあるようにはとても見えない。むしろ「UFC ならどの相手といつやっても、誰でもこういう結果が出るかもしれない、そんな場所なのである」という言い方のほうが…凡庸さは同様なが……説得力があるような気がする。
・実際これは UFC に限らない話なんだが、自分は主に打撃戦で終わったMMAって、本当に業者に技術的な差があるのか、単に偶然の女神が天秤を傾けただけなのか、わかりかねるところがある。寝技だと両者に技術の差があるというのを納得するんだけどね。
これもまた見る目がないってだけの理由で、例えば寝技でも井上直樹vs元谷友貴なんて、ほんのわずかな偶然が採用したのかもしれない。
・にしてもコナー・マクレガーは、何か様々に犯罪容疑でのトラブルと言うか捜査がなされているという話を捜査が、 UFC の王者やトップスターは、なぜかその辺が執行猶予が付いたりなんだりで話が解決しているというイメージもある(ってそれジョン・ジョーンズとマクレガーだけだろ)。
破れてカリスマ性がなくなったら、犯罪捜査が進展する…なんてことはあるはずないんだけど まさかそうなるわけじゃねえよな。
・そして今回の UFC を見て思ったんだけど、「なんかもう別次元と言うか、 UFC は UFC で全て内部完結していて、たとえばRIZINのトップ選手がUFCのトップ選手と差があるか、とかは気にならなくなってしまった」というのが正直なところです(笑)
元々、日本野球だって日本サッカー、バスケのBリーグだって、箱根駅伝や甲子園だってそうであるわけで。今回の RIZIN の盛り上がりを見て、そしてマクレガー対ボイエーを楽しむと、「うん、これは並行して進むんじゃないの?」とも思いました。世界最強のトップが集まる、だから人気があるというPRIDEブランドの方が例外だったのだ。
・といっても、もちろんここから羽ばたいてそういうトップクラスの舞台に挑戦し、結果を残すものがいればその人は人気者になるだろうし、ファンは大喜びするだろう。
さらに、例えば外人選手を中心に「勝った人間が UFC が旅立つ」という形…マネル・ケイブ方式(今回朝倉海も勝てば UFC に挑戦したいと公言していた)が続くときは、どうなるかはわからないけど、ただこれからは「RIZIN王者といっても、UFCが欲しがるレコードには到達しない」こともあるんじゃないかな?RIZINをUFCが積極的に「潰す」意識はないでしょう。東洋のフィーダーショーと思ってくれてるだろうし(笑)
・そして目標はたぶんポーランドのKSWじゃないかと思う。
何人かの UFC 選手を輩出する一方で、アイアンマコンテストの強豪、つまりただの力自慢を試合に出すような飛び道具も平気で使う。その結果ローカルヒーローの独自の人気や価値観によって、野外競技場が満杯になるぐらいの人気を誇る…という点で先輩格だもの。
石井慧もいるしね。KSWとの交流がRIZINはもっとさかんになればいいなと思いました。