以前から探していたネタ、資料提供されたので紹介します。
ことし5月に書いた記事を、そのまま再放送。
83年前の今日。1937年5月6日,ドイツ飛行船「ヒンデンブルク」号が,ニューヨーク近郊のレイクハースト海軍基地にて爆発事故を起こした。ニューラルネットワークによる自動色付け+手動補正。 pic.twitter.com/JLodTVupP5
— 渡邉英徳 (@hwtnv) May 5, 2020
この名前を聞くと、写真の生々しさと同時に
こち亀の
「これがヒンデンブルク号3世だ!」
「すぐ爆発しそうな名前だな」という、とんでもなく小学生とかには伝わらないだろ、なギャグを思い出すのだが、それはそれとして、
どこにあるのかは検索すればすぐに分かると思ったが分からなかった。※46巻説というのがあるが、確認できなかった
m-dojo.hatenadiary.com
結論からいうと、50巻収録でした。
「下町風のコロッケ食べるマナー」「外国積み木を堂々と自作コピー」
「インチキ不動産屋再び」などの名作がほかにも収録された、まさに全盛期。
探していた回は…

そう、警察がエアポリスを創設し、そこに両さんが選ばれる、という荒唐無稽の、さらにその先に行くシチュエーション。
だがだが…

そこには
・予算が無いので飛行機はすべて人力飛行
・だから体力バカの両津を送っとけ!な理由
という、「それ自体がギャグで、しかも一種の合理性がある説明」をしています(笑)
さすがにそれは…ということで最後に登場するのが、バッテリー電力飛行のこれ。

「これがヒンデンブルク号3世だ! エンジンが2基ついている」
「すぐ落ちそうな名まえだな」
当時の自分は、「世界を揺るがせた30の事件」的な写真付きの近代史読み物なんかを読んでいたからかろうじてわかったという記憶があるけど、当時もいまも少年漫画週刊誌に載せるには一般性が無い(笑)
当時のジャンプでも、50巻まで連載巻数を伸ばしている漫画は無かったわけで、編集部内でも巨匠、長老扱いがすでに秋本治先生はされていたであろう。
で、あっても、このネームを通す編集部。
というか、そもそもそのネームを出す作者のセンス。
(そもそも、蝙蝠のような「飛行機発明時代前」のモデルを出す時点で相当に読者を選ぶ)
読者がついていくことを信頼してくれたのか、そもそも読者がついていこうがいなかろうが関係ない、のノリだったのか…
この種のこち亀の、「それ、比喩としても読者にわかんねーだろ」なやつは「わしはフランスのレジスタンスか!」「エイトマンじゃあるまいし!」「こんなエビラの息子みたいなやつがギャルに売れるか!」など、やまほど登場する。そして、こういう部分をある意味で「銀魂」が受け継いだ・・・・・・・という気がしないでもない。