INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「白馬」に乘ってた(とされる)実在の王子、皇帝、将軍、或いは独裁者…etcって誰やろか?【日曜民俗学】

togetter.com


面白い読み物でした。それについて小生がつけたブクマ

イケメンキャラの原点【白馬の王子様はどこから来て、どこへ行くのか?】 - Togetter

そもそも貴人、軍や国のトップが「白馬」を選んで乘ったとされる実例を辿ると面白そう(昭和天皇は知ってるが(笑))

2020/08/16 08:43
b.hatena.ne.jp


ちなみにIMEでは変換できない「芦毛」という言葉があるが、こういうことらしいわ。

原毛色は栗色(栃栗色を含む)、鹿毛黒鹿毛青鹿毛を含む)、又は青毛等であるが、被毛全体に白色毛が混生し、年齢が進むにつれて白色の度合いが強くなるが、その進度は個体によりまちまちで、その色合いも純白になるものから原毛色をわずかに残したままのものまである。生時は原毛色にわずかに白色毛を混生する程度(特に眼の周囲に多い)で、中には直ちに芦毛と判定し難い場合もある。
芦毛(競馬用語辞典) JRA

そもそも論は簡単な話だ

・白い馬は、数的に珍しく、色彩的にも目立つ。
・また白の清廉で好ましいイメージゆえ「神馬」みたいな扱いをされることもあった。
(ちなみに、アフリカにですら伝統として、白に神聖清浄なイメージ、黒に不吉なイメージを連想させる文化は存在するらしい。なぜ「ですら」なのかは略す)
・ゆえに、上に立つ権力者、権威者のイメージ付けの一環として好まれた。
・白い馬は目立つので、軍隊などでは指導者が視認しやすく、士気向上につながる。その一方で敵にも狙われやすいが、「それをものともしない勇敢さ」も意味し、それがまた士気向上につながる。

 ↑ただ、上のように考える文化も、それなりに広く普遍性はあるものの、世界共通の訳ではない。そもそも馬が無い文化だってあるわけだし、王様が乘るのは象だろ常考、って国もあるだろう(白象まで調べる必要??)



また軍事思想や政治文化が、ある時期の有力地域から「輸出」されてそうなった部分もあるだろう。
それはヨーロッパから拡大した近代軍事革命とおそらくは共通していると思う。昭和天皇が白馬に乗っていたのも、当然日本の伝統というよりはこっちよりである。
ハイレ・セラシエ皇帝は、どうなのかなあ。昔からエチオピアにそういう伝統があったか、なかったか。
www.reggaemart.net




・・・・・・・・・ということを踏まえた上で、最初のまとめではハリウッド白黒映画やディズニーなどのフィクションを中心に起源を探っていたが、
「実在の歴史的人物で白馬に乗っていた」
人というとだれでしょうかね? これまた「実際に乗っていたという記録が、明確にある」人と「後付けのイメージで白馬に載っている光景などが描かれた」人だと違うのだろうけど。

昭和天皇
ハイレ・セラシエ(本当に乘ってたよな?イメージだけの可能性も無いではない)
・ナポレオン
金正日金正恩
などは、まあ確認できる。ただしナポレオンは、白馬(芦毛)の愛馬「マレンゴ」がしられているが、
ja.wikipedia.org
「あの場面で白馬に乗っていた」が絵画などで後付けされることはあったようだ。


ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」第1楽章


f:id:gryphon:20200818102141j:plain
ナポレオンのアルプス越えは白馬かラバか。

ナポレオンが乗っていたのは白馬かラバか/純丘曜彰 教授博士


 ここに2つの絵がある。ナポレオンのアルプス越えだ。あなたは、どちらの絵が真相だと思うか。

(略)
ドラロッシュは生活に困窮し、心底も憔悴しきっていた。そんな彼のもとに奇妙な老紳士が訪れた。オンスロウ伯(68歳)。これといった特徴もない英国貴族だが、じつは熱狂的なナポレオン・マニア。彼は、ドラロッシュが5年前に描いた絵のことをよく知っていた。……
もう一枚の『聖ベルナール峠越え』(1850)ができた。ここでは、ナポレオンは愛馬マレンゴではなく、地元農民から借りたラバに乗っており、マントを翻すどころか、しょぼくれた防寒具に身を包んで、雪と氷の細道を不安そうに進んでいる。


 この絵もまた何枚も作られ、主な1つはルーブル美術館、もう1つはリバプール・ウォーカー美術館に納められている。そして、これらの絵を根拠に、ダヴィッドの絵はプロパガンダ(宣伝)であり、実際はこんなものだった、と広く語られている。が、問題は、アルプスを知らない英国人オンスロウ伯の蘊蓄と指示がどこまで真実の歴史や地理の考証に基づくものだったか、ということだ。


古い事例だとどうなんだろう。ギリシャマケドニアやローマ、そしてペルシャなどにはあってもおかしくないし、このへんが起源な予感はするんだけど。
中国は?…あそこは、白馬は馬に非ズ(違うよそれ)。モンゴルや匈奴突厥なんか、逆に馬の毛の色なんかにこだわらないんじゃないか、馬のプロとして…なんてイメージもあるが、これはこちらのきめつけ。

てな質問をしてきた

q.hatena.ne.jp


実際に「白馬に乗っていた」歴史的人物を教えてください
こちらの記事と連動しています。
https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2020/08/18/103511
https://togetter.com/li/1576888

できるかぎり古い事例に遡り、その起源が見つかれば有難いと思っています。その一方で「確実に、白馬に乗っていたという記録や映像がある」人と「あとからそういうイメージ、伝承が作られた」が多少曖昧であっても仕方ないとは思っていますので、気楽にどうぞ。
いまのところ、ナポレオンや昭和天皇、そしてつい最近の北朝鮮金親子などが確認できますが。