この前ジャンプに、5P短編の「こち亀」新作が日暮巡査ネタで登場した際に、おおよそこういう話をかいた。
「今のこち亀は、往年のすごさを型で見せている『演武』。…今の作品を愛好するのもいいが、これを契機に、かつての実力に興味を持ってもらえれば」とね。
特に今の作品を「1コマの情報密度が凄い」「コマの隅にある張り紙などがギャグになってて笑える」と評価なさる方もいるが、そういうひとこそ古い時代のこち亀をよんでほしい(20巻〜50巻ぐらいが特に美味。)全盛期にはまさにこの「看板・張り紙にまでギャグを密集させている」を連発している、ということも指摘した。
その際「税務署が出てくる話」を紹介しようと思ったら単行本が見つからない、という話もしたのだが、そう書いたら持ってきてくれた人がいるので紹介しよう。
<>26-8「スペシャル税!?の巻」
給料日より一日早く、経理課から給料を(むりやり)もらってきた両さん。ニコニコ顔でお札を愛でていたが、そこへ税務署からのハガキが。給料から税金が引かれている事を初めて知った両さんは、頭に血が上って税務署へと怒鳴り込む。
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このころは、総中流政策の成果か、
累進課税の厳しさが今とは比較にならないほど。
ジャンプで人気の安定してきたベテラン「秋本治」が、どれほどの悪感情を税務署に抱いていたかは想像もつかない(笑)。
或る意味で、こち亀の多数作品の中でもベストテンに入れていいエピソードかもしれない………
こういうブラックな作品だけ集めて、1クールだけアニメかドラマをリメイクしてもらえないか、と思うのだが。大人向けの深夜アニメ「墓場の鬼太郎」のようにね…という話、以前も書いたっけ。
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なんといっても度井仲県。
そして
シェルター屋の話、
警視庁ロボット1号の話、
ゴルゴ十三の話
きをつけろ極道こまちドスッツ
ぐっぱがぼぼんぐびびっ(妖怪田ブタ子さん)
などははずせない……