首里城で火災「正殿」などが全焼 那覇
2019年10月31日 18時58分那覇市にある「世界遺産」の首里城跡に復元された首里城で起きた大規模な火災では、「正殿」など主要な建物が全焼し、琉球王国時代から伝わる貴重な収蔵品の多くが焼けたものとみられています。警察などは、あす(1日)午前から現場で検証を行うなどして詳しい出火原因を調べることにしています。
自分も行った場所である。
お見舞い申し上げるしかなく、本当に残念だ、と考えたうえで、この言葉を思い出す
「厩(うまや)焚けたり。 子、朝より退いて曰く、 人を傷いたりやと。 馬を問わざりき。」
http://www2.odn.ne.jp/kotowaza/BBS/RONGO-4ji-igai/52-umaya-yaketari.htm
唐土(もろこし)って知っているか?
知っているわよ
モロコシって蒸かして食べるのが大好きなんですお前ね、トウモロコシの話をしているわけじゃないよ
昔唐土という国が在って、孔子と言う方が居たんだ
この方が大変白馬をかわいがっていた。この白馬は予の命よりも大切なものだ
御家来に言い聞かせてあったある日のこと、孔子様がお出かけしている時に厩から火事があった。
御家来は馬を殺してなるものか、手綱を引っ張ったが火の手が早く、また馬も火を怖がりとうとう焼け死んでしまった。そこに孔子様のお帰りだ。
「留守に火事があったそうだな」
「大事な馬を焼き殺してしまいました・・・」
「お前たちに怪我はなかったか、えっ火傷一つしない。良かったそれは何よりだ!」
これだけだ。お先さん分かるかい
fanblogs.jp
とはいえ、今回のことで痛感したが、やはり心の底からそう思うのは聖人孔子でないとできない話。
日本の麹町にさる旦那が居てね
猿なのに旦那になったんですか?
猿の話をしてるんじゃない
名前が言えないからさる旦那としたんだ
(以下略)
でまあ、人的被害は今のところ聞かないので、自分はニュースを聞いて、内心、こう思った。
復元したお城そのものは、もちろん大きな損失ではあるが、再度復元もできるだろう(協力したい)。だけど、俺が見に行った時には歴在琉球王の肖像画とか、建物にあった筈だが…そういうのは大丈夫?と。
これ、まだ確実には解ってないけど、たぶん報道がないので、貴重な動産としての、そういう文化財には大きな損害は無かったのだろう。そう信じたい。(追記。残念ながら1日に報道があり、500点近い文化財が焼失したろう、と。)水没した川崎市民ミュージアム保管庫のほうが…いやいや、馬を問わざりき。馬を問わざりき。
今後の課題。貴重な品物を各種博物館は「3Dデータ」採ってるかい?そのデータはどこにアーカイブされているんだい?
だから、これは今後の課題ですよ。
名古屋城の再建も、首里城の再建も、まだ写真などが貴重な時代に、それなりに写真や図面があったからこそ復元に役立った。
ミケランジェロ「若き洗礼者ヨハネ」のスペイン内乱での破壊と、その後の復元も…
oldfashioned.cocolog-nifty.com
そして、2016年の記事がよみがえる。
ネフェルティティの胸像、美術館が知らないうちに3Dスキャンされデータが公開される : ギズモード・ジャパン
胸像は現在ベルリン新博物館で展示され厳重に警備されています。
しかしドイツ人アーティストのNora Al-BadriさんとJan Nikolai Nellesさんら2人組は、マフラーの下にマイクロソフト・キネクトを隠し持って美術館に入り、厳重に警備されているネフェルティティの胸像を3Dスキャンしたそうです。
「文化的な物を一般大衆が利用できるようにする」ことを目的とするNoraさんとJanさん、さらにこの3DスキャンをSTLファイル形式で誰でも手に入るように公開しています。
(略)
このアーティストの行為が犯罪行為に当たるかは明らかではなく、今のところは罪に問われてはいないようです(略)
ちなみに僕も写真撮影可能な博物館で恐竜の化石をスキャンして、それを3Dプリントして手元に飾っていたことがあります。ちょうど3年前。今後規制されたりしていくのかな…。 pic.twitter.com/cNH7gPCWQt
— 吉永龍樹(よしながたつき) (@dfnt) 2016年2月26日(略)
我々主権者に奉仕する公僕たる
「国立美術館」に携わる行政機構を、
われわれが選んだ民意の代表者たる議員を通じたり、
また陳情などによって動かし、
美術館自らによって、収蔵する貴重な立体美術品の3Dデータを公開させる。
実現したら、すばらしいことじゃありませんか?
Poet 2016/03/10 00:20
そういえば、ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、ミケランジェロのダビデ像なんかは、大小様々な
レプリカが出回っているなと思って調べてみると、既に、3Dデータ共有サイトがたくさんあって、
上記の作品のデータは無料で入手できるんですね。
http://matome.naver.jp/odai/2137545703957098101
仮に火災で、立体物が焼けても、やはりそれの3Dデータがあるか無いかは、大きく違ってくるのではないでしょうか。
今回の首里城も、建物丸ごととはいわないが、各種の彫刻のたぐいの3Dデータがあれば……
今後の復興を願いつつ、そんなことを考え、そして世界のさまざまな文化遺産(立体物)が、そういう形で”バックアップ”が取られることを願います。
NHKが焼失前の首里城を超高精細映像をもとに3D映像化していました。すごい出来栄えです。これは復元の助けにもなると思います。4Kでの細部アップに耐えうる高精細な立体画像があるそうです。ありし日の首里城をしのぶ意味でもとても貴重な映像です。https://t.co/7kcbdTSNJ7
— 小川一 (@pinpinkiri) November 1, 2019