ラグビーW杯、盛り上がってますねー。私は熱心というわけではないんだけど。日本は歴代最高のベスト8で敗退。お疲れさまでした。
さて、そんな記念に、或る方からまとめて提供を受けた、昭和〜平成にいたる超メジャー漫画の中に出てきた「ラグビー」をまとめて紹介したいと思うんです。
ラグビー漫画も、数多いとはいえないけどいくつかある。
あ、でも俺が読んでるのこれだけだ。
- 作者: なかいま強
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/02/04
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
ほかはこの一覧、ぜんぜん知らない。
booklive.jp
だけど、そういう専門コミック以上に、こういうところに出てきたラグビーの方が、ある意味で世相やイメージを反映していると思うのです。
美味しんぼ
- 作者: 雁屋哲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1989/12/19
- メディア: 新書
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
あらためて読んでみたけど…いや、辛いわ。ツライわ。本当に、純粋に見てこの漫画あかんよ。
いや、最初のうちは面白かったことは認める。グルメマンガ、食べ物漫画という1ジャンルを作った金字塔でもあろう。しかし、最低な作品であることとある意味両立するのだ。まあ、これ「もう23巻目だから」という、情状酌量もあるんだけどね…基本、料理漫画だけど「対決もの」のコンセプトから抜け出てないから、後期になって「究極vs至高」のコンセプトが出来てゲーム化したあとならともかく、、それ、海原雄山以外の一般人らも含めて対立すには、「当事者全員が狭量で排外主義的でこらえ性のない攻撃的性格」にならざるを得ないんだわ(笑)。そのせいで、いまから読み直すとアウトレイジ以上に「全員、悪人。」なんだな。
このラグビーも、実は話にあんまり関係なくて、「オーストラリアのコーチが出てくる→羊肉(マトン)がうまいだとまずいだのへちまだのと大喧嘩→でもラム(子羊)はおいしいよ→仲直り」という展開なのだが、マジで登場人物に一片の良識というか、最低限の常識があればそもそも喧嘩をしないのだ(笑)。だから逆に喧嘩をさせるために、おそろしいほど登場人物(悪役ではない)が非常識人になるわけで…。ほんと途中でいたたまれなくなって読む気しなくなるのでした。
MASTERキートン
こっちはさすがの安定感だが…「不屈」「負けても倒れても、また立ち上がれ」「永遠の青春で、挑戦者」という象徴として、高齢者のラグビーが出てくる。
キートンは英国の学校出身なので、ラグビーをやったこともある、という設定もあり、そこからの流れ、ってこともあるんだけど、ただ、ここで「ラグビー」という種目がチョイスされたのは、やはり世間の風潮・イメージと関係があったのだろう。
画像に出てくるのは、英国時代のキートンの友人。バブルの波に乗って業績を拡大するが、その崩壊で資金繰りに窮し、ついに建設中のビルを残し企業は破綻する。だが‥‥と
- 作者: 勝鹿北星
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1993/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (9件) を見る
こち亀
さっき美味しんぼの回のひどさを「23巻めだからしょうがない」と書いたが、こっちのこれは27巻だ(笑)。だが、まだまだこの当時のこち亀は超絶おもしろいながらもまだ発展途上、これからさらにぐんぐん面白くなってくる上昇期なのだから、やはり美味しんぼがヒドイだけなのかもしれない。
ラグビー回は、こち亀にはめずらしく前後篇で、不良少年をラグビーで更生させる…というのが核だった。
スクールウォーズより早いのかな?まあほぼ同時期。もともとドラマのもととなる実話があったのだから、別に共通しててもおかしくない。
ただ、テレビゲームのプロをこち亀が予言したのは良く知られているけど、実は「ラグビーのプロ」も予言していた!!!!
そして、この「不都合な真実」。
そしてMASTERキートンでは、「いい話」の象徴であった高齢者ラグビーが、こち亀ではこうなる。この「半分仮死状態のチームに負けるとはなにごとだ!!」は、後世に残る名台詞で、ベテランの多い野球チームとかを見ると、これを思い出す。
- 作者: 秋本治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1983/08/10
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (1件) を見る