「日本では風疹ワクチンは禁止だ（我々も見習おう）」と、外国でデマを広める反ワクチン勢力がある

最近「日本では麻疹のワクチンは禁止されているというのは本当か」という質問を数回受け、何のことだと思っていたら、アメリカ系のスプルン保健相代行が予防接種を推奨していることを利用して、「同代行は間違っている、はしかの予防接種は本当は危ない、日本は禁止」とデマを流した人物がいると判明。

— Hirano Takashi (@hiranotakasi) 2019年2月23日

政治的な目的を持つ「批判のためのデマ」なのだろうけれど、その方、弁護士でその界隈ではちょっと知名度がある方で、そのデマは人の健康の知識に関わり非常に危ない。保健省が「日本が禁止はフェイク」と発表（https://t.co/6nMmNG0MdY）し、各マスメディアが報じた。

— Hirano Takashi (@hiranotakasi) 2019年2月23日

日本の厚生労働省のウェブサイトには、英語でも「麻疹への最も有効な対抗策はワクチン」と書かれている（https://t.co/EGKeThEpcE）ので、当該リンクを保健省の人に伝えつつ、ソーシャルメディアでも拡散。日本大使館にも一応連絡。決して行なってはいけない非常に危ないデマだと思う。 pic.twitter.com/0UKS9SIngO

— Hirano Takashi (@hiranotakasi) 2019年2月23日

同時に、🇺🇦の社会に日本との接点が少なく、多くの国民が日本から直接情報を得られる機会がないことを利用したデマであると思う。類似かつ広まったデマに「日本ではイスラム教が禁止されている」というものがあった。私は、日本国内モスク一覧を見せ「お気に入りは東京ジャーミー」と写真を見せて対応。

— Hirano Takashi (@hiranotakasi) 2019年2月23日

この手のソーシャルメディアを使った悪質なデマ拡散は、フェイク・ニュースと同根で、しばしば具体的な意図を持って広められ、一定程度に信じる人が出てしまうため、とても危険だと思う。今のところ個人では、一つ一つ潰して、ファクトチェックを促していくしかないが…。

— Hirano Takashi (@hiranotakasi) 2019年2月23日

日本にだってたくさんいるのだから、よその国でも、どこかの他国を例に挙げて「あの国は成功してる。なぜわが国は見習わないんだ？」という論はあるのだろうし、その「成功してる国」として日本を挙げる人もいるのだろう。それが事実であるならまことに結構なことだし（謙虚で意欲があるではないか）、その「うまくやっている」が解釈や評価の差であるなら、それは議論すればいいのだが、事実が違っているなら、それはいけません。
ただ、他国の状況となるとなかなか確認しにくく、知ってる人に聞くしかないのも事実だ。

「ブルキナファソでは…が……だ。日本も見習わないと」と言われたらなぁ。