まずレベルが非常に高い試合がいくつかあった。(全部とは言わない)
特に佐久間健太vs藤井伸樹から始まった、メインに至るまでの後半戦の盛り上がり方は異常。
メインイベントは1ラウンドでの決着となったが、その緊張感やレベルの高さは見て取れたと思う。ぶっちゃけ、RIZINの70キロエースがお祭り男・矢地祐介になろうとしてるのは誠に結構なのだが、矢地とここ最近のパンクラス70キロ王者を比較して、矢地が久米や徳留の、はつか上のレベルにいるとも思えないのです。
じゃあ矢地が、日本の70キロトップであることを証明する試合をするかといえば、大晦日は五味隆典なわけでね……
しかしこのモヤモヤ感は、 パンクラスにしてみればやはりしてやったり、なわけで、大会規模自体は上回っても「RIZINのファイターって、パンクラスのファイターとそんなに違わないんじゃない? むしろ上なんじゃない?」と思わせるイメージを作るのに奏功してるというのはちょっと注視すべきことでしょう。
そういえば、ちょっと個人的に注目していた12月10日の「アベマ視聴戦争」について。
なんとパンクラスはアウトサイダーを凌駕したのであります。
https://abema.tv/ranking/view/dates/20171210
全体で
これは真面目に驚いた。だってパンクラスはファイトパス配信もあり(あったよね?)、メインの2試合は東京 MX で地上波生中継もあったから単純に分散されるはずだし、アウトサイダーといえば、やはり TSUTAYA に DVD が置かれる、
格闘ファンとは違った愛好者層をもつ人気コンテンツだというイメージが強かったので…ちょっと驚いたですよ。ただ、それと同時に「両イベントとも人気だった」ということもはずしてはいけない。
それにもうひとつ驚いたことといえば、 Twitterとかドローンとか、 とにかくいろんなところとコラボしまくるあのパンクラスの商売が今回も炸裂していたこと。
室内にドローンが飛んでたそうだが、それで試合、会場の撮影でもするみたいだね、今後。
ドローン業界初!株式会社ドローンネットが日本総合格闘技団体パンクラスと業務提携締結https://t.co/vZldGOfKLT pic.twitter.com/9yp8r5RXFJ
— Drone-Net (@DroneNet_) 2017年12月9日
たしかに屋外は風の影響がある。それよりは会場内にドローンを飛ばせば、コストのかかったクレーンカメラより、安く立体的=ゴージャスな上からの撮影、遠景などが撮影できるかもしれない。
映像中継に、まじにいい影響を与えるかもしれない。
日本総合格闘技団体「パンクラス(PANCRASE)」は、2018年2月4日からイベント会場を、国内最大規模のLIVEホール「スタジオコースト」に移し、実施します。弊社が持つドローンを駆使した技術である定点カメラの可変域を超えた視点からのライヴ感のある迫力ある映像や、高性能ズームカメラによる今迄に経験したことのない上空からの俊敏なアプローチによる映像をお届けします。
…とはいえ、ドローンエンジェルとかドローンクイーンだったか、なんかドローンキャンペーンのアイドルという人々までデカゴンで挨拶する場違い感といったらなかったが(笑)…ドローンビーナスね。
パンクラスでDRONE VENUSというドローンアイドルグループが「大相撲が大好きです!大相撲のようにドローンも広めていきます!」とMMAイベントで謎の宣言!
— ジャン斉藤 (@majan_saitou) 2017年12月10日
パンクラスの生放送見てたら、ドローンビーナスなるアイドルユニットが出てきた。
— コノ太郎 (@konota11) 2017年12月10日
本人たちが飛ばすのではなく、
オッさんが飛ばしてるドローンに映る客から、素敵な笑顔の人を選ぶというシュールすぎる企画。
ただどっちが金をもらいどっちが金を払ったのかわからんが、この無駄にアグレッシブな姿勢がなんか「勢い」を感じさせるのも事実だ。
今度たい焼き屋とか、仏壇屋とキャンペーンしても驚かないですよ(笑)