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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「愛も家族も多様であっていい…同性婚も、夫婦の交換も」…と、なるよね? えっ、ならないんですか?(米国)

「妻交換」での解雇は不当? 米の珍裁判、最高裁が上告棄却 http://www.afpbb.com/articles/-/3155032?pid=19633259

米南部ルイジアナ州の元保安官代理2人が、互いの妻を含む家族を「交換」したことを理由に保安官事務所から解雇されたのは不当だとして起こしていた裁判で、米連邦最高裁は11日、原告の上告を棄却した。

 同州ボージャー(Bossier)郡の保安官代理だったブランドン・コーカー(Brandon Coker)さんとマイケル・ゴールデン(Michael Golden)さんは、互いの妻を愛するようになった。

 家族と相談した結果、2人は自宅を妻もろとも交換(略)… 2014年10月、2人の雇用主であるチャールズ・オーエンス(Charles Owens)保安官代理主任は、「違法、不道徳、あるいはみだらな行為」を禁じた保安官の行動規範に違反したとして、2人に休職を命じ…(後略)


あたくし、このブログではしょっちゅう「これから起きるかもしれない社会問題、法哲学的議論」については予言して、当てておりますがね(えっへん)、またも当たってしまった。

荻上チキ氏の話から…「家族の多様さ」を突き詰めるなら「不倫」ってなんだろう、と。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160707/p2
 
「妻子があっても別の人と恋愛」って「愛と性と家族制度の多様性」と考えられまいか?(再論)/荻上チキ氏が自分の体験含め語った! - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20170908/p1
 
「世の中に 不倫なるもの なかりけり 愛も夫婦も 多様なるゆえ」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160119/p3
 
「世間の誰に謝ればいいの? 内輪のことだから関係ないじゃん」は、実にリベラルな意見。「多様な愛の形があっていい」のだからそうなる - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160314/p2
 
「メディアリンチ」「違法性ないのに辞職に追い込まれた」という時、あの人のことも思い出してください。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160622/p1 
 
LGBTの次は「ポリアモリー」』とのこと。まあ「多様な愛の形」から考えるとそうなるわな… - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151206/p1
 
「そもそも不倫って悪?なぜ非難されるの?」とキンコン西野氏が語ったが、これは法哲学的な問題だよね…と過去記事紹介 - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20170814/p1 
 
「婚姻制度」は一種の”パッケージ契約”。それは可能か?個別契約は不可能か?そもそも「公」に定めるべきか? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150222/p3
 
同性婚がOKなら一夫多妻(複数婚)もOKの筈」http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150705/p2
 
「家族の在り方は多様でいい」―同性婚も、離婚後も2人で子育ても、愛する人を「養女」にすることも。或いは近親婚や複数婚も。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150701/p2


表題にもしたのだけど、この傑作短歌をもう一回強調しよう。

「世の中に 不倫なるもの なかりけり 愛も夫婦も 多様なるゆえ」

でしょ?多様性じゃん。個性じゃん。「みんなちがって、みんないい」じゃん。
荻上チキ氏は、言う


フィクションの形で、「同性婚(愛)と近親婚(愛)って、構造的に同じなのじゃないの?」とずばり指摘した、衝撃の読み切り作品「冬の海」がメジャー雑誌「アフタヌーン」に掲載されたことがあった…

読切漫画「冬の海」は政治的大問題作品。よく載せたな、アフタヌーン…(ネタバレします) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151026/p1

「アンクルトムの小屋」「破戒」「橋のない川」「招かれざる客」「紳士協定」「ブロークバックマウンテン」(※議論を呼ぶ例もあるのは承知)…などのように、物語によって差別の問題を描いたこの作品。はっきりと文章や台詞で言わなくても「同性間の愛に向けられる偏見と、近親間の愛に向けられる偏見は同一カテゴリーだよ」と主張するものでした。
だからアメリカの元保安官代理たちも、胸を張ってこう言えばいいだけではないか???

もし、この「夫婦交換」を認めたら、どうなるかって?
ある方の言葉を引用しましょう。

…今、私たちがやろうとしていることは「愛し合う二人…いや、四人か…が、結婚したまま夫婦関係を交換することを認めよう」。ただそれだけです。

外国に核戦争をしかけるわけでも、農作物を一掃するウイルスをバラ撒こうとしているわけでもない。

お金のためでもない。単に、「愛し合う四人が夫婦関係を交換する」このことの、どこが間違っているのか。だから、本当に理解できないんです。なんでこのことに反対するのかが。自分と違う人を好きになれないのはわかります。それはかまいません。みんなそんなようなものです。

このことに反対する人に私は約束しましょう。水も漏らさぬ約束です。

明日も太陽は昇るでしょうし、あなたのティーンエイジャーの娘はすべてを知ったような顔で反抗してくるでしょう。明日、住宅ローンが増えることはありませんし、皮膚病になったり、湿疹ができたりもしません。布団の中からカエルが現れたりもしません。明日も世界はいつものように回り続けます。だから、大騒ぎするのはやめましょう。このことは関係がある人には素晴らしいものですが、関係ない人にはただ、今までどおりの人生が続くだけです。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/26/gay-marriage-speach_n_7439602.html


(了)