以前から書こうと思っていたのだけど、
このまとめにコメントすることで、多少形になっているから転載しておこう。
#あさイチ 「プロに3万で描いてもらったイラストが2500円で描いてもらえてコストダウン」をいい話として紹介「市場価格を下げるの勘弁して」 - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1173416
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 12時間前
こういう話のときよくやるネタ 「俺、コラムニストなんだけど、これまで世相についてヒトコト物申して生活してきたのに、お前らがツイッターで無料でもの書いてるせいで商売あがったりだよ!言論や社会評論の市場価値を落とすな!」と言われたら皆さんツイート自粛しますか、と。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 7時間前
そういえば「プロレスは衰退した、昔は大スターは長者番付に載ったのに…」というのに対し「いや昔は2団体だが、今は何団体も活動してるだろ。レスラーも増えた。頂上が低くなった分、すそ野が広がったんだよ」という話があります。漫画家やイラストレーターもそういう面はあるかもね。1枚2500円で売るイラストレーターは往年のプロより低報酬かもだが「その分、イラストの有料仕事に携わる人の『数』は増えたんじゃないか?それはいいことなんじゃないか?」とも思えます。
08_Reader @08_Reader 5時間前
4LDK 既に 08_Reader でも説明してますが、プリンターの場合は「それまで写真屋に使っていた金の消費先が、プリンター本体やインク代に切り替わった結果、写真屋が儲からなくなった」だけです。しかし、例えばフリーゲームなんかは全然違う。フリーゲームを自力で作れる人が増えたところで「俺はゲームを自分で作れるからメーカー製の市販ゲームなんてやらねーよ」なんてなると思います?※これへの返答
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2時間前
08_Reader いるか、いないかだったら、これは結構いるかも…だ。というか、たぶん意識しないでもフリーゲームをやる時間によって、気づいたら市販ゲームをやる時間が削られ、買う本数が減ってた…ってことないかしら。1日みな平等に24時間だからね。自分は同じくプロが作ってる雑誌や単行本の購入数も読書数も、ネット普及によって間違いなく減った。アマがただで書いてるブログやツイートを読んでいるからです。 上のコラムニストの例えは、体験談そのまま。
4LDK@FF14 Asura鯖 @4LDK 5時間前
08_Reader 同じ話ですよ。仮に家にプリンターがなくても、誰か知り合いに写真の印刷を頼めば、家にプリンターあるしタダでやってあげるよって人は居ますよね。日本で昔は1万人しかできなかった事が、10万人ができるようになれば、当然価値は下がるんです。自社内でできるかどうかは関係ない。技術的な問題だってそう。昔は独学で100時間かけないと会得できなかったものが、優秀な指導者や教材が増えた結果50時間で会得できるようになれば価値は下がる。結局は昔の価格にしがみついてるだけじゃないのかなと。※これへの返答
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2時間前
4LDK やっぱりあとひとつ、強調しなきゃいけないのは「自分の撮った写真を、多くの人に見てもらいたい」という欲求はあるわけで「その機会が得られるから、自分の写真がみんなに見られるこの仕事は2500円で…いや、ただでいいよ!」というのは珍しい話じゃないんですよね。「市広報誌の表紙は一般公募、あなたの写真が表紙になります。採用料はタダ」ってよくあるでしょ。でも「自分は道路づくりが趣味だから『同人道路工事』をただでやらせてくれ」って人はいない(いるかな?)そういう違いは厳然とあるmonolith @se_monolith 2時間前
職業コラムニストが素人のクソコメに負けてどうすんの?イラスト業界は素人がプロ並みのものを描き始めてややこしくなってるのであって話が違うだろ※これへの返答
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2時間前
se_monolith いやー、ネットの中にはそのへんの雑誌で読む職業コラムニストよりレトリックも発想も知識も豊かなコメントをする人は、見てると間違いなくいますよ。/というか、そういうの客観的な評価が難しいんですよね。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 今
私はパソコンをやり始めてからずっと、さまざまな「フリーソフト」の恩恵を被ってきたけど、ネットの世論が「ただのソフトを発表するなんて非常識だ」「適正な対価を妨げる」と非難ごうごうで、フリーソフトの発表を皆が自粛してたら、プログラマは今よりずっといい生活、収入を得ていただろうな…とは想像します。https://t.co/QAMpaEr5Gl
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年11月21日
に関連し細野不二彦「電波の城」の画像を紹介
これ「報道」の話だけじゃなく、実は小説・漫画やイラストも同じ…かもしれんと。「昔は、流通・配布の手段が限られてたから『専門家』が生存できただけ」「流通や配布がコストゼロになったら、アマとの実力差はあまり無かった」 pic.twitter.com/ogozW9xrRf繰返しだけど…落語「寝床」にあるように芸事は「皆に見せたい、見てほしい」という意識を生産者が持つことで市場原理が狂うこともあるという点が特殊。「寝床」の大家さんの義太夫は「これで金を取ったら泥棒だ」と言われるぐらいヘタだから無料に酒肴突きで見合ったけど、「あたしの絵を見てもらえる機会だから2500円でも、ただでもいいよ」という人がいても、そういう人もいるだろうな、と。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
こういう「無料をもって有料を包囲する」という問題、あるいは「発表し、鑑賞されること、それ自体が楽しみとなるようなもの(つまりはアートやカルチャー系のそれ)は、発表媒体のコストがネットでただになる以上、構造的にあふれてくるだろう」という話は、ずっと思ってきたんだけど、語る機会が無かったのでこの機に。
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