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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

シン・広辞苑…じゃねえや改訂広辞苑、「結婚」の項目どうなったかな?/そして「美味」認定の魚は(笑)?

広辞苑、10年ぶり改訂 「がっつり」「のりのり」追加(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171024-00000052-asahi-soci



広辞苑の新語やら変更を、いちいち「ニュース」として扱うのは、現代用語の基礎知識流行語大賞や、漢字検定の「ことしの漢字」のように、多少、理不尽を感じなくもないが、これがデファクトスタンダードというものなのだろう。

で、だ。もう2012年、5年前の過去記事だけど…前半を再掲載しよう

日本の辞書における「結婚」の定義・・・いつ、どの辞書が「男女」の限定をはずすんだろうね。

この前、ちょっと複数の辞書をまとめて見る機会がありました。といってもかなり古く、少なくとも10年近く前の版ばかりですが。

ふと思いつき、「結婚」の項目を見てみました。

広辞苑  男女が夫婦になること。婚姻。

日本語大辞典  男女が夫婦になること。今日の社会では法律上の手続きを裏づけとし、社会的に認められ、経済面、精神面でお互いに助け合いながら、いっしょに暮らすことをいう。婚姻。

辞林21  男女が夫婦になること。婚姻。

ついでだから、ネットで見られるものも含めてみよう

けっ‐こん【結婚】 [名](スル)男女が夫婦になること。(デジタル大辞泉

けっ‐こん【結婚】-日本国語大辞典
〔名〕男女が夫婦となること。夫婦の縁を結ぶこと。婚姻。


ふーん・・・・
さて、何をいいたいかお分かりでしょうか。
21世紀のこの世の中、これらの辞書は軒並み失格・・・どころかとんでもない保守反動、因循姑息、人民の敵、狂信と差別の徒・・・としてあつかわれる可能性が出てまいりやした、ということです。

そう、「同性婚」(同性結婚)ですよだんな。
これについてははてなキーワードと、そこから関連記事が飛んでいるので略す。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%B1%C0%AD%B7%EB%BA%A7

米国大統領選挙がまもなく投開票となり・・・争点として大きく扱われた、というほどではないが、まちがいなく一定の影響もある昨今。
というか、日本でこの後どうなっていくか分からないが、アメリカの一部の州や英国、カナダ、スペイン・・・などだっけ?ですでに制度的に同性結婚が成立しているいま。

上のような辞書の定義はどうなっていくのだろうか?
「いや、一般的にはどうかんがえてもこういう定義ですよ。例外をいちいち追ってもしょうがない」となるか。これをふまえて変更となるか。
というか、紙でみたのは古い版だから、もう変更されているところもあるかもね。

広辞苑改訂といえば擬似イベント感、恋のからさわぎっぽい空虚な話題が流布されるけど、これは予言・・・。たぶんこの「結婚」の項目は、まさに「進歩的改訂」がなされるでしょうな。そして目玉のひとつになる。

2008年(平成20年):『広辞苑』第六版発行

が最新の改訂。このときは10年ぶりの改訂だった。2008年なら、同性結婚のことを踏まえていてもおかしくないな?? もし改訂期間が同様なら、2018年までひっぱるのだろうか。

ならば別の辞書がいち早く改定するかもしれない。

後略した、過去記事の後半では、他の例について書いています (三省堂辞書)



月日の流れるのは早いもので・・・・・・・・・・果たして、当方の予想は当たったでしょうか。ただ、この記事を書いたとき、たしか調べた、広辞苑は、一版古かったんじゃないかな?当時の最新版ではなかったはず。すでに今現在龍筒してる最新版でも対応済みかもしれない。だれか持ってる人、今現在のを調べてほしい。


追記
その後2018年、恋愛や性関係の語釈に、このような変化があったという

高校生向け『三省堂現代新国語辞典』第6版がヤバいから高校生じゃなくても買え - 四次元ことばブログ http://fngsw.hatenablog.com/entry/2018/10/18/174528

広辞苑・美味魚百余衆」と呼ばれる彼らに動きはあるか?

これもすっげー重要
くわしくはこの記事でかいたが

広辞苑」編集一筋30年!! 増井元「辞書の仕事」(岩波新書)よりエピソード紹介 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131205/p2

辞書の仕事 (岩波新書)

辞書の仕事 (岩波新書)

いま、辞書に注がれる視線が熱い。数多あることばから何を項目として選び、有限のことばでどう説明するのか。地道な作業ながら、考えようによってはドラマチック。でも実際、どんなドラマがあるのか、ないのか? 辞書づくりにかかわるあれこれのエピソードを、『広辞苑』『岩波国語辞典』などその道30年の元編集者が楽しく語る。

その中の一節

広辞苑」ではおよそ100あまりの魚が「美味」ということになっています。

さかなのベスト&ブライテスト。わざわざ辞書で「美味」と書かれるさかなとは。ほんとうにおいしいのか。編者や記述者の主観ではないのか。
この「百あまりの魚」に変動はありや。
電子版だと検索できるのかな?魚に限らず、何を「美味」と記述しているのか、可能な人は検索してみて(笑)



ちなみに怪獣図鑑で、その味について言及されているのはツインテールとケムジラである。前者はエビ、後者はスイカににているという。




食べておいしい怪獣、まずい怪獣〜ツインテール(新マン怪獣)から、椎名高志先生が考察 - Togetterまとめ https://togetter.com/li/624088