ひさびさにリアルタイムでabemaTVの配信を見ることができた。
近藤vs美濃輪は、今の時の流れとは別のファイトだから、今の洗練された試合と違った「ノーガードのガチバチ」になるかもと思ったがその逆で、サークリングとカウンター狙いでともに手数が出ない試合だった。本当なら、イエローカードで動かすべきだったのではないか。リングコントロールの有無と最後は近藤の強打でダウン、美濃輪が下からのアームロックで対抗するというのはらしかったけれども。
試合として、いい試合になるというものではなかった。
セミにはふさわしくなかったが、それでも歴史を感じさせる意義はあっただろう。
この試合で両者と名試合を繰り広げた菊田早苗が花束をわたしたのはいい演出だった。彼もこういうノスタルジー・カードの枠で試合をすることがあるのだろうか。
そして郷野聡寛が、この試合に先立ってメッセージを送った。
今日の近藤美濃輪戦、未だ戦うことを止めない止められない同世代の一人としてそして彼らの憎き敵役軍団wの一員だった人間としてあの頃の様な気持ちで地球の裏側で観戦します。この試合を今のパンクラスが組んだことに驚いたし嬉しい。両者に武運と良い試合を祈りますそして何より楽しみにしています。 pic.twitter.com/1g247yY3Wi
— 郷野 聡寛 Akihiro Gono (@AkihiroGono) 2017年7月2日
しかし、それで注目を集めた後、徳留一樹が安定した地力を見せ、そしてメイン。
2R開始早々、阿部大治の右スイングがテンプル付近に当たり、1Rの右アッパーのダメージも合まって三浦広光がダウン。阿部がパウンドで追撃するとレフリーが試合を止めた。新王者となった阿部は8月に子供が生まれる事を報告、9月のUFC JAPANへの出場をアピール。 pic.twitter.com/xTsRdHKwui
— 高倉仮面 (@Masked_Takakura) 2017年7月2日
三浦広光もなにげに、まだパンクラスが世界的な独立勢力としての存在感を大いに持っていたゼロ年代から活躍するレジェンドのひとりだ。なんだかだと判定が続く中で、一発KOの爽快感は大きかった。
こういう新星が、そのままスターとなれれば、いろいろいい方向にまわっていくだろうな。まずはUFC日本大会に阿部・徳留は出場できるか。
ただ、このメインの試合、「藤井四段、連勝ストップ」の中継があった関係でabemaTV全体のサーバーが落ちたのは不幸であった(笑)