小池都知事の豊洲移転問題をめぐる発言で話題となった「アウフヘーベン」。都知事はヘーゲルが提唱した「止揚」を言っていたと思いますが、アウフヘーベンは大使館員も含め大半のドイツ人にとっては至って普通の動詞です。意味は「持ち上げる・拾い上げる」。日頃色々なものをアウフヘーベンしてます。 pic.twitter.com/8ovCr96ysW
— ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) 2017年6月26日
絵が無意味にかわいくないか
それはともかく
wikipedia:蘭学事始
フルヘッヘンド[編集]
昭和時代には、『蘭学事始』に描かれた逸話は、菊池寛の小説「蘭学事始」(1921=大正10年)以後広く知られるようになる。なかんずく、「フルヘッヘンド」という単語の意味が分からず、用例を集めてみなで考えた結果、「うずたかい」という意味だと推測するにいたる経緯は、語学教育における、「安易に辞書をひかず意味を推測する」という教育とあいまって教育に用いられた。しかし1982年に酒井シヅが『ターヘルアナトミア』を原典から翻訳すると、この単語はその中にないことが分かり、報道もされた。片桐一男は、「verhevene」という「盛り上がった」という意味の単語がこれに該当するものだろうと指摘している[1]。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/497_19867.html
一句一章を、春の長き一日、考えあかしても、彷彿として明らめられないことがしばしばあった。四人が、二日の間考えぬいて、やっと解いたのは「眉トハ目ノ上ニ生ジタル毛ナリ」という一句だったりした。四人は、そのたわいもない文句に哄笑しながらも、銘々嬉し涙が目のうちに滲んでくるのを感ぜずにはおられなかった。
眉から目と下って鼻のところへ来たときに、四人は、鼻とはフルヘッヘンドせしものなりという一句に、突き当ってしまっていた。
むろん、完全な辞書はなかった。ただ、良沢が、長崎から持ち帰った小冊に、フルヘッヘンドの訳注があった。それは、「木の枝を断ちたるあと、フルヘッヘンドをなし、庭を掃除すれば、その塵土聚あつまりて、フルヘッヘンドをなす」という文句だった。
四人は、その訳注を、引き合しても、容易には解しかねた。
「フルヘッヘンド! フルヘッヘンド!」
四人は、折々その言葉を口ずさみながら、巳の刻から申さるの刻まで考えぬいた。四人は目を見合せたまま、一語も交えずに考えぬいた。申の刻を過ぎた頃に、玄白が躍り上るようにして、その膝頭を叩いた。
「解げせ申した。解げせ申した。方々、かようでござる。木の枝を断ち申したるあと、癒え申せば堆たかくなるでござろう。塵土聚あつまれば、これも堆たかくなるでござろう。されば、鼻は面中にありて、堆起するものでござれば、フルヘッヘンドは、堆たかしということでござろうぞ」といった。
四人は、手を打って欣びあった。玄白の目には涙が光った。彼の欣びは、連城の玉を獲とるよりも勝まさっていた。
が、神経シンネンなどという言葉に至っては、一月考え続けても解らなかった。
ちなみに、「風雲児たち」や吉村昭「冬の鷹」でも語られていた、「多少不満足でも不正確でも、まずはこの本を出して世間に問いたい」玄白と、「翻訳に満足いくまでは出すの反対」の良沢の対立や葛藤は、この菊池寛の小説が出典でなあいかしら。(元の玄白のテキストは、良沢が神前に「私は名利を求めません」と誓った、という話を押し出してた…はずだ(記憶曖昧)、それをタテマエととるかどうかだね。)
僕のリアクション、もうひとつ
まあ、海外の小説で
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年6月26日
「東洋の神秘思想『SHIBUMI』(渋み)を極めた男が、その能力で悪と闘う」ってのあったよな…
(トレヴェニアン『シブミ』)https://t.co/Ejgj9XmQPw
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カローシとかソンタクとかヒョーケーホーモンとか、日本語がそのまま海外で使われる、というそれ自体が日本の特性を浮き彫りにして面白いという部分もある。
あるいは…
海外のアニメファンにも広まっている日本のオタク用語7選 #ネタ・おもしろ・エンタメ #大学生活 #マイナビ学生の窓口 https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/23918
●作画崩壊
●絶対領域
●BL
●先輩/後輩
(後略)
いろいろとダメだな!!!
そういえば昔読んだぞ。
senpai(先輩)という単語は英語圏では少し違う意味で使われているらしい - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1005831
senpai 「(自分は気にかけていても)自分のことを気にかけてくれない人」https://t.co/2un3a1yy3j
— なぜおこ姫 (@lyricalium) 2016年7月29日
ONIGIRIも、今は徐々に意味が浸透してるそうだ(アニメやマンガなどで、おいしそうに食べるシーンが続出するので)
日本のアニメやマンガでもぐもぐ美味しそうに食べてる『白い塊に黒いものがくっついたアレ』ってなんだろう?→それを解説するオランダの看板がこれ - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1123901
アムステルダムのおにぎり屋さんの看板。有名なあのアニメや漫画で見かけるアレ。漫画を読みつつ皆が、もぐもぐ美味しそうに食べてる、白い塊に黒いものがくっついたアレって、、なんだろう?って思ってたという外国の人は多いみたいです。「コレはおにぎりです。スシではありません!」と。。 pic.twitter.com/vjtFjPnT1P
— kawachi_berlin (@berlinbau) 2017年6月25日
NASTERキートンは屈指の傑作回「ノエルの休戦」で、アメリカ人のビジネスマンが日本人を含む会食者に言いたい放題を言って
「こういうのなんて言ったっけ…そうだ、ブレイコー(無礼講)だ、ブレイコー!!アッハッハッハ」とやるシーンがあったなー。
もちろん、ブレイコーがブレイコーでは済まないことは、ネイティブの日本人ならよく知っているはずだ(笑)
そんなこと言ってる間に、とある言葉がネット上でのスラング(しかも正確ではない)から、大手企業が堂々と使う言葉に出世したぞ!
http://www.cupnoodle.jp/blacktrio/
もとは↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E6%AD%B4%E5%8F%B2