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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「日本三大電話交渉マンガ」とは何か?パトレイバー、キートン〜そして「楽屋裏」

おかげさまで、大変な好評と閲覧をいただいている

ゆうきまさみ発掘資料集・自作キャラ評価から裏話まで〜『内海は絶対殺さなきゃいけない』のはなぜか? - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1118711

であります。
まあ、臆面もなく某企画と某対談本に乗っかったのが奏功したんだけどな!!

ま、その中でもぼくのオリジナルな知見がキラリと光る。あるいはくすぶる箇所があるので、そこをピックアップしよう。

まず、後藤隊長vs内海課長が、すべて電話で言葉の駆引きをするというある意味、少年誌の漫画としては異様な回が漫画版のパトレイバーがある、という話を前提にします





ちなみにこの「三大」認定、マツコ・デラックスや有吉が「怒り新党」で「三大〇〇」をやり始めたのよりずっと早いんやで!!




イラストをツイート埋め込みじゃなくて再度貼ります
  


これから、画像もうつるテレビ電話が主流になるのかならぬのか。なればまた違うのかもだけど、音声だけで会話する電話での話や交渉は、またそれなりの作法や定石があるようだ。


パトレイバーにおける、この二大典型キャラクター(個別に印象的なだけでなく、多くの影響を受けたキャラが出たと思います)が深く会いまみえた場面、これはゆうきまさみ氏ととり・みき氏がわざわざ取り上げるほど有名。
MASTERキートンも、基本的に短編連作の長期連載であったこの作品で、屈指の傑作エピソードとして評価されていると思います。
当時、日本になじみのない、しかし必要性がわかってきた『誘拐交渉人』を紹介したり話に組み込むミステリーは多かったと思うけど、漫画でこれぐらいのリアリティをもって描かれたのは珍しかったんじゃないかな。
キートンがこの交渉で家に詰めてるときにソファーで熟睡して
「この非常時に寝てるとは」
「いや、交渉には体力が必要なんです。寝るのが義務とルールで明記されているんです」
というやりとりは有名だ。

さてもう一本「楽屋裏」(魔神ぐり子)だけは別枠だ

だって、正直ほかの二本とこの作品の知名度ちがいすぎやろ(笑)

楽屋裏-貧乏暇なし編- 2巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

楽屋裏-貧乏暇なし編- 2巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

おや!文庫本になるぐらい、人気作ではあるようですね。


金髪カールのお嬢様という典型的なカッコで描かれた主人公は、地方在住(その後上京はしたんだっけ?)の漫画家で、これは本人が登場するエッセイ漫画の形式。
地方在住だったから、当然編集者とは電話でやりとりするのですが、そのぎすぎす感が…
当然ギャグマンガとしてのテンプレとしての編集者いじり、自虐と誇張であって、こんなふうなやり取りをリアルでしてるわけない、してるはずがない…と思うんですけどね(笑)


でも、そのテンプレとしての編集者とのやりとりは実に秀逸だ。
当然、サイバラ的な自己描写、自堕落で怠惰でエゴ丸出しかつ、それを隠さないという露悪キャラクターの流れを組んでいるだろうし。

  

なぜ剣道のお面を編集者が被っているかは謎だ(笑)まあキャラつけをしつつ、表情を描く必要がないので楽だということがあるんだろう。でも、逆にいえば表情無しで相手のキャラをつくる手腕もみごとだし、実際にこれが大受けに受けて、のちに編集長になったこの編集者はレセプションやイベントではいつも剣道のお面をかぶって登場するとか(笑)





ああ、そうだその後、魔神ぐり子氏はたしかに上京してるわ。それで、東京で東日本大震災を体験、ギャグ風味はかわらないものの、やはりその体験談を描いた作品は、貴重な時代の証言にもなっている。

 

自分は「貧乏暇なし編」の2巻まではよんだのかな?
twitter検索したかぎりでは、連載は一区切りされているっぽい。「泣いた」と評しているものもある。



そんなこんなで、この作品を「三大電話交渉マンガ」とするのに躊躇しません。