「1984年のUWF」、あれはどうも語りたくなる性質のノンフィクションなようで、さまざまなところにさまざまに感想が書かれている。
あとで、その一覧でも作りたいけど、感想のほか、プロモーション企画の一環として対談やインタビューなども数多かった。
その中で、表紙のイラストを描いた寺田克也氏と、柳澤健氏の対談が掲載された。
「MMAファイター」の理想像としてのスーパータイガーを描きたかった http://bunshun.jp/articles/-/1319 #UWF #プロレス #スーパータイガー
そこで、見逃せない一節が!
オープンフィンガーグローブとレガース
Y 最初、もともとカバーに使う予定だった、モブの絵が来た時に「ちょっとこれ、分かりにくいなあ」と思って。で、どうしようかと、寺田さんとやりとりする中で「たとえば、スーパータイガーがオープンフィンガーグローブとレガースを付けているってどうですかね」というやりとりから、寺田さんが「それ、いいですね」と反応してくださった。
T やっぱり佐山さんあってのUWFというのはありますからね。
華麗でスピード感に溢れたタイガーマスク。©原 悦生
Y オープンフィンガーグローブとレガースについて説明しますね。もともと第1次のユニバーサルの時に、佐山聡と山粼一夫がレガースとシューティングシューズを履いていたんです。で、それから郄田伸彦が履くようになって、まもなく前田日明が履くようになって、という流れがあったんですね。実はこの本のカバーイラスト、佐山のスーパータイガーは実際にこういう写真や映像があるわけではない。というのはユニバーサルにしても新生UWFにしても、オープンフィンガーグローブは付けていないから。素手だから。このイラストは、佐山聡という人の脳内にあった「MMA(総合格闘技)ファイター」としての理想像なんですね。
なあにいいいいいいいいいいいい!!!!!
くっ、たしかに・・・・・・
だがね、ぼかあクヤシイよ。
気づかなかったよ。
トリックにかけられたよ。
気づいてましたか、みなさん。
推理小説で「やられた!」というときのように、あとをひくくやしさです。
自分だけが味わうのも腹が立つので、まだ気づいてない読者のためにお知らせする。
知ってましたか、皆さん。

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