蓮舫氏「台湾籍残っていた」と謝罪 代表選は継続 | NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160913/k10010683491000.html
【蓮舫「二重国籍」疑惑】記者会見全文(1)今も台湾籍が残っているのかに「はい」 - 産経ニュース http://www.sankei.com/politics/news/160913/plt1609130016-n1.html
自分、当初から「単純ミスとして処理すりゃいいのでは」と言ってきたが、まあ現実としてはこういう形になった。
それが記憶違いか、意図的なものだったかどうかはともかく、はじめのはじめに「ご指摘を受けて、その可能性に気づいたので調査したいと思う」という点を強調しておけば一番よかったのだろうが、そこは人の選択というのは、得てしてそんなものだろう。(2017年追記:森友学園問題での稲田朋美防衛相(弁護士でもある)の「顧問弁護士として仕事をしたことはない」という答弁はほぼ類似例と言えそうだ)
というか話題自体が実に民主党代表選の中では実にマイナーで、この話題ばっかりでほかの候補…いま名前ど忘れしちゃったよ…それぐらい影が薄くなっているのがええのんか、という気がする。
ただし、蓮舫氏はとってもえらい権力者であるから、(「法」ではなく「評価」として)ふつうの人以上の基準が適用されるのはけだし当然ではある。これはたとえば何の違法性もない「不倫」で辞職した宮崎謙介議員と同様なんじゃないかいな?
ましてや、一議員や一大臣のときとは違い、最大野党指導者ともなれば国家の最高権力者にかなり近づくわけだからね。
よくフジモリが国民新党(だっけ?)から立候補したときは問題にならなかったじゃないか!と言ってた人がいるが、そもそも蓮舫氏も一議員、一大臣の時は別にこの話題が出なかったことを忘れているわな。フジモリだって最大野党の指導者になればここが争点になっただろうさ。
自分はほとんどスル―していたが、結果から逆算すれば、問題視し、また彼女の最初の弁明(これまた当方、「まあそうだろうな」と別に疑わなかった)を疑ったメディアや論者こそが、権力監視のウォッチドッグとしての役割を果たしたことは認めざるを得まい。
(かわぐちかいじ「イーグル」より)
だが、自分のなかでは、このニュースを目にするたびに、子供のころに見た、ドキュメンタリーの光景を思い出したのである。
もう数回このブログでは書いたが、本にもなっているので、ここで再度引用しよう
(略)……女性の係官が短く区切りながら宣誓文を読みあげ、出席者がそれをリフレインしていく。
「私は、今日ここに誓います。これまで属していた国への忠誠をすべて放棄することを、そしてこのアメリカ合衆国に、あらゆる忠誠と忠節を尽くすことを−−。アメリカの法と秩序を守り、必要とあればアメリカのため、武器をもって戦うことを……」
わずか2分ほどの宣誓文であった。そしてこの瞬間彼らは法的に「アメリカ人」となった。
裁判長からの祝辞である。
「おめでとう。私は、皆さんを仲間のひとりとして心から歓迎します。今皆さんは、以前住んでいた国への忠誠を放棄すると誓いました。そして、このアメリカへの忠誠を誓いましたね。この誓いは厳粛なものです。皆さんは、以前いた国では、けっして幸せではなかったかもしれません。しかし国家への忠誠を怠れば、このアメリカでも同じなのだということを忘れてはいけません・・・・・」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080421/p4
NHK 21世紀は警告する〈1〉祖国喪失・国家が“破産”するとき (新コンパクトシリーズ)
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今では普通の書店では絶対買えないと思うが、当時の大ベストセラーだったはずなので、図書館などにはおいてある可能性も高い。
たしかに名著というに値するので、機会があれば読んでほしい。科学技術や経済の予測では、今現在の21世紀のまっただなかにおいて「現実との答え合わせ」をするのも一興だ。
で、よその国の制度にアレコレ難癖をつけるのもあれだが、正直、この話をよく覚えているのは、子供心に「違和感」や「異様さ」を感じたからでもあるのだよね。
すっごく乱暴にいっちゃえば
「『たかが』国籍を取るのに『忠誠』を持ち出して、しかも『以前の国への忠誠放棄』や『必要があれば武器をもって戦う』を宣言させるというのも剣呑じゃないの? もっとこう、実務的にA国からB国に国籍が変わったと確認します、はいお疲れさん…ぐらいでいいんじゃない?」
みたいな感覚だね。
人工国家・移民国家と言われるアメリカがアメリカであるがゆえの特殊な儀式なのか、これが「国籍」を取得するとき、近代領域国家の普遍的なスタンダードに近いのかは、その後も不勉強であまり知らない。
ただ、オランダは、移民資格をとる際に同性婚、同性愛への寛容、容認を求められ、これが一部イスラム教徒(やキリスト教徒?)の間では「踏み絵じゃないか!」と反発を受けているのは、やはりこのブログで何度も既報の通り。
http://transnews.exblog.jp/2843586/
オランダ移民試験に「踏み絵」 イスラム教徒外し? 同性愛・女性の裸映像見せ… (産経 2006/03/18)【ロンドン=蔭山実】移民申請者に試験を義務付ける制度がオランダでスタートし、論議を呼んでいる。申請者は、同性愛や裸の女性といったシーンを含む映像を見なければならず、イスラム教徒の嫌悪感を誘って申請を断念させるのが目的だと指摘されるからだ。オランダ政府は自由を謳歌(おうか)する国家への理解を促すためと主張するものの、イスラム教徒らの反発は根強い。
(略)
特定の民族を排除する意図があると批判が出ている。しかも、合格するにはオランダの現代社会を象徴する例として同性愛や裸の女性のシーンを交えた映像を事前にみなくてはならない。試験を発案したリタ・フェルドンク移民・社会統合相は「鉄のリタ」と呼ばれ、年間の移民の受け入れ数を三割以上削減してきた。政府側が「試験は移民の同化促進が目的」と主張しても、同国のイスラム教指導者は欧米の世俗文化を嫌うイスラム教徒を標的にした移民排斥だと譲らない。
日本は…後述
「台湾籍を放棄する手続きをするということは、台湾という国家を認めるということか?」というジレンマ
そういえば蓮舫氏は「手続きを台湾の法令に基づいてするということは、台湾を認めるということか」というジレンマを抱える。
「『ひとつの中国』だから、中華人民共和国の法令で自動的に籍が消えたのではないか。このままで手続きは不要ではないか。あなたはそう認識していないのか?」と大陸の法の中国メディアに聞かれたら?
これは彼女ではどうしようもない、そもそも現在は解決不能のジレンマで、それを蓮舫氏のみが賞のはまことに不運というか気の毒としかいいようがない。
たぶん、あっちも深くは突っ込まないだろうと思うが…、突き詰めるとそうなりそうだね、とはつぶやいておく。
ただ
蓮舫氏は11日、「一つの中国論で言ったときに、二重国籍とメディアの方が使われるのは私自身びっくりしている」と発言。日本政府が台湾当局が名乗る「中華民国政府」を承認していないことを元に、メディアの表現に疑問を呈した
http://www.sankei.com/world/news/160913/wor1609130038-n1.html
という発言が(どこまで正確に伝わったのかは不明だが)問題視する人もいたそうだ。
そもそも「忠誠」や「宣誓」ってふわっとしたもの、近代国家に要るのか?…と思えば要るらしいんだよね。
日本の国籍取得(帰化)の宣言文は、とある行政書士事務所によるとこういう文面らしい。
http://www.tn-office.jp/14056594644780
宣誓書
帰化申請受付時に、「私は日本国憲法及び法令を守り、定められた義務を履行し、善良な国民となることを誓います。」という宣誓書に署名します。
自分がそもそも、上のアメリカでの国籍取得の忠誠儀式に違和感を覚えたのは、「『宣誓』なんかしたって、ウソつくやつは嘘つくし、正直なひとは正直なんだから、宣誓ってのがそもそも意味がないと違うの?」「忠誠を誓ったって、裏切る奴は裏切るじゃん。真田家を、松永久秀を見ろや。」というのが根底にある。
ただ、やっぱり忠誠の宣言とか誓約、宣誓というのはそれなりに重いものであるらしい。
それは宗教的な意味合いももちろんあるけど、忠誠や宣誓に意味を持たせないと、近代国家そのものも回っていかないところがあるからだ、と思うなりよ。
ヤン・ウェンリーがシェーンコップを最初の作戦で起用したとき「信用しているとは言えないが、君を信用しないと作戦が成り立たない。これは大前提なんだ」と言った、あのノリですな。
正直「擁護」はともかく「尊重」のほうはいまいち分からない。『憲法に口でクソたれるときは最初と最後に「サー」をつけろ、わかったか!』てなものでもないだろうし。
「憲法愛国主義」てな言葉もあり、国歌への忠誠とはすなわち憲法への忠誠である、という話もあり、原理的にはかなりこれは正しいだろう。「日本」は桜咲く国土でも寿司とラーメンとアニメとロボットでもなく、計103条のあの条文こそが日本であり、日本国民であるということはその憲法に忠誠を誓った人たちである、という。
台湾籍の人は台湾憲法、アメリカ人はアメリカ憲法への忠誠であり、多重国籍はそのすべてに忠誠を誓えばいい。文面に矛盾がある時はどうすればいいかは、個々に解決してもらうしかない。
で、またじゃあそもそも生まれながらにA国の国籍を持っているということは、自由意志抜きでA国への忠誠を「誓わされている」ことになるわけで、これまた矛盾だよな……
だからこそ、日本国憲法は高らかにこう謳う。
第二十二条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
○2 何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。
「この政治家は本当に、わが国に第一の忠誠があるのか?ほかに忠誠の対象があるのでは?」は、こんな話題(カソリック信者とローマ教皇の関係)もあった」
ケネディ時代「カソリック信徒は教皇への服従義務があるから大統領にするのは危険」という議論があった - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130812/p2
こういう本をちょっと前に読んだ。
(大幅に略)
- 作者: 松尾弌之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1994/10
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ケネディが大統領選挙で、ニクソンとの大接戦を展開していたとき(最終的に、得票率の差は0.1%だった)、こんな議論が持ち上がった。
以下引用1960年の8月に開催されたミネソタ州の集まりで、その問題の口火が気って落とされた。プロテスタントに属する洗礼派教会(パブチスト)の大会で、ひとつの決議文が採択されたが、ケネディの大統領選出馬を非難したものであり、協会としての反対の立場を表明していた……ニューヨークの牧師であり、著名な著者であったノーマン・ピールが解説をしている。
カトリック教徒の大統領が、自分の属する教会の組織の言うことを聞かないという事態は考えることが出来ない。教会の指示があれば大統領といえどもそれに従わざるを得ないから、外交問題などに教会の影響が出ないとは言えない事態となる。
カトリック教会はその信者の絶対服従を要求する。服従は教会の神父に対してだけではなく、その上の司教、さらにはその上の枢機卿やローマ教皇に対してまでおこなわれなければならない。このような教会組織の出す命令に対して服従がない場合には破門となり、教会から追放され、家族や親族から隔離されてしまう。破門となった場合には死んででも家族と同じ墓地に埋葬されることがない。
このような条件の中で、たとえばバチカンにいるローマ教皇がアメリカのカトリックの大統領に対して、あることを命令したとしたらどうなるのであろうか。ある国家との戦争突入や和平交渉の進展といった大きな国際問題でも良い。あるいはある種の犯罪者の釈放と言った細かなことかもしれない。その場合にアメリカの大統領がどのようにふるまうのであろうか。特にローマ教皇の意向とアメリカの国家としての利害が対立した場合、大統領はどうするのであろうか……というのがピール牧師たちの懸念であった、という。
長々と紹介したのは、著者の松尾氏も書いているように「ピール牧師の論議は感情的にならず論理の筋の通ったものであった」
「極めて深刻で本質にかかわる問題提起にたいして、ケネディ陣営は正面から対応することができなかった」
「この問題は、いまだに決着をみていない」のである。
副大統領候補だったジョンソンを中心とする陣営は、こういう指摘を「それは非寛容の精神だ」「ケネディの兄はお国のために命を落とした」と対応し、有権者はそれなりに納得を得た、とある。ただこれを著者は「一般論へのすり替え」「本当の核心をぼかしてしまうという作戦」と批評している。
上の記事の最後の〆で、自分はこう書いた
一方で、わが日本国でもバチカンのローマ教皇に絶対服従の教義を持つ、カソリック信者が首相に就任したことがある。
第92代内閣総理大臣、麻生フランシスコ太郎である。
このとき、ローマ教皇への忠誠と日本国総理大臣の立場で矛盾をきたすかが議論された、という記憶は、少なくとも自分の中にはない。
・日本はとっても寛容な国だった
・既にカトリックも「日本教」によって変質、変形した
・麻生氏には、ほかの問題で突っ込まれることが多かった
などなどの原因があるのか、ないのか
イイ感じのオチだったな(笑)
韓国はしばしば、政治家の息子の二重国籍や帰化までが問題になる。それって排外主義的? だが…
韓国の高級官僚の息子18人、兵役を逃れるため国籍を捨てる=韓国ネット「だから韓国は先進国になれない」「庶民は泣きながら行くってのに」 - エキサイトニュース(1/2) http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20150916/Recordchina_20150916011.html
2015年9月15日、韓国・聯合ニュースによると、行政部及び司法部の現職公職者の息子のうち、韓国籍を捨て外国籍を取得して兵役義務を逃れた者が18人に上ることが明らかになった。
新政治民主連合党の安圭佰(アン・キュベク)議員は15日、兵務部から提出された資料を公開した。それによると、行政部及び司法部の4級以上の職位にある現職(高級官僚)のうち、息子が「国籍離脱」や「国籍喪失」の理由から兵籍から逃れた者は18人であることが分かった。18人中2人はカナダ国籍を、残り16人は米国籍を取得しており、高位公職者の息子に限らず国籍離脱や喪失により兵籍から除籍される者は過去3年間で増加傾向にある。
一方で、外国の永住権を持ち軍隊に行く必要がないにもかかわらず志願して入隊する人や、現職の判事の中には疾患を治して入隊する人もおり、安議員は「兵役履行で模範を見せた公職者がいてよかった」としながら「高位公職者がさまざまな方法で兵役を回避するのであれば、批判を受けて当然であり、厳重な措置が必要」と述べている。
- 作者: イユジョン,イヒョンソク
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今回の民進党の政治家氏が、こういう目的で国籍を保持していたはずもない、のだが、お隣にはこういう流れで「(息子も含め)二重国籍を持つのは愛国心の欠如だ」という批判が生まれ、時には大統領選挙も左右するという。
http://japanese.donga.com/List/3/all/27/299908/1
一昨日、ソウル高等裁判所は、5年前の大統領選挙で、ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)候補の息子の兵役不正疑惑を提起した金大業(キム・デオプ)被告に、当時の兵役不正捜査担当者に対し1000万ウォンの賠償を言い渡した。虚偽情報の提供で捜査担当者の名誉を傷つけたことを認めたのだ。金被告はすでに、04年2月に偽証容疑で懲役1年10ヵ月が確定して服役し、05年にもこれと関連した2件の訴訟ですべて敗訴し、巨額の賠償判決を受けた。醜い中傷宣伝の手下の末路である。
金被告とともに、その隊列の先頭に立ったKBSの偏向報道の実情も、一つ一つ明るみになった。KBS報道局長(1997〜98年)だった金仁圭(キム・インギュ)成均館(ソンギュングァン)大学教授は、昨日公開された自分の博士学位論文で、02年の大統領選挙当時のKBS報道行動を「典型的な偏向報道ケース」と規定した。大統領選挙戦の真っ只中だった02年7月から10月まで、KBSの9時のニュースは李候補の息子の兵役不正疑惑を101回も報道し、内容も「兵役隠蔽介入」「隠蔽の物証がある」など金被告の主張をそのまま引用することで、事実であるかのように映るようにしたということだ。金教授は大統領選挙当時、KBSニューメディア本部長だった。
そもそも試験を受ける国家公務員、外交官のほうは既に規制されているが、これは正当か不当か。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ms/prs/page22_001875.html
次のいずれかに該当する者は,この試験を受けることができません。
(国家公務員法第38条・外務公務員法第7条・人事院規則)
(1)日本の国籍を有しない者又は外国の国籍を有する者(注)
(略)
(5)日本国憲法施行の日以後において,日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し,又はこれに加入した者
受理した受験申込書は,いかなる場合でも返還しません。
受験申込書を受理した後は,試験地・受験外国語等の変更を認めません。
受験手続あるいは外務公務員の採用等についての照会は,上記4.の申込先に問い合わせてください。
(注)国籍については,自国籍者から生まれた子に国籍を付与する国(血統主義),自国領域内で生まれた子に国籍を付与する国(出生地主義)等があります。この試験の受験を申し込まれる方は,本人が外国で生まれた場合,あるいは出生の時点で父または母が外国の国籍を有していた(二重国籍者を含む)場合には,日本にある当該国の大使館か領事館に照会する等,外国国籍の有無について確認してください。外国の国籍を有している場合には速やかに離脱の手続きをとってください。
(5)も面白いけど(笑)、それはともかく、踏み込めばこの規則はアリかナシかという話もできるな。
ほかの国ではどうですかね。
政治家や公務員でも「選挙区に家があるのか?」「選挙区の学校に子供が通っているのか?」「公立学校か?私立に行ってないか?」が争点になったりするね
サイバラのギャグ放言をまともに受け取る必要もない、というのもその通りだけど(笑)
それを引用した記事で、自分はこう書いた。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090829/p2
■公立校と私立校
まず、左上のほうだけど、実はここで「公務員の子は公立教育を受けさせろ」という話をしてるよね。
私は「公立学校と私立学校」の問題ってぜんぜん実感なくて、行きたいやつが適当に公立でも私立でもいきゃいいんじゃないの?ぐらいしか思ってないのだけど、切実な人は切実なんだよな、これ。
で、サイバラは公務員のことをこう書いてるし、たしか実の子は2人とも公立学校だったはず(※あとから註、これ、結局どっちだっけ???)だけど、たしか「ユリイカ」では、私立学校に子供を通わせることを肯定していたんだ。
そのときサイバラとのキャラクターイメージとのギャップを感じて驚いて、「これエントリーにしようかな?そのために『ユリイカ』買おうかな?」と思ったぐらいなので覚えている。結局ユリイカは買い逃して原文が手元にないから、ある人は調べていただきたい。
確か内容がまたサイバラ流極論で
「大阪で子供をヤクザにさせたくないと思ったら、私立校に入れるしかない状況だ」
みたいな。私は大阪の状況に疎いので、「そうなんですか」と説明を丸呑みしましたけどね(笑)
サイバラさんのお子さんお二人は、公立か私立かはともかく、とても健全に育ち、このように母親をリスペクトしている。
いい漫画ですよ、田中圭一の作なのに(「なのに」かよ)
【田中圭一のペンと箸−漫画家の好物−】第五話:西原理恵子と鶏の唐揚げ http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/1630
ただし、政治家、選挙候補者にはしばしば「お前、家は東京じゃん」「子どもが通っているのは都内の私立じゃん」というツッコミ、逆に「私はここに家もお墓も買った!ここに骨を埋める!」「息子は公立学校に通っています!!」を自分からアピールする、特に落下傘候補もいる。
「嫁ぐ思い」と選挙区入り/岐阜1区、佐藤ゆかり氏
http://www.shikoku-np.co.jp/national/political/20050822000416
嫁ぐ思いで来ました−−。郵政民営化法案に反対した野田聖子元郵政相の対立候補として、自民党が衆院岐阜1区に擁立するエコノミストの佐藤ゆかり氏が22日夜、出馬表明してから初めて選挙区入りした。新幹線で岐阜羽島駅に到着した佐藤氏は、水色のシャツにベージュのパンツ姿。駅を出たところで報道陣に囲まれ「岐阜に嫁ぐような思いで来た。小泉政権の構造改革の推進、岐阜の経済発展に貢献したい」と緊張した表情で語った。
ちなみに彼女はその後、東京5区、参院比例区、大阪11区と「再婚」を繰り返したそうな(笑)
こういう議論も、やはりナショナリズムだかパトリオティズムの一変形、「忠誠」の問題なのですかね?
第十五条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
○2 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S21/S21KE000.html
これらすべて、民主党代表選においては枝葉もいいところの話なのに、そこから脱線して、長文になっちゃいましたがな。(本題にいけず)
まあ、例によって「いつものこと」ではありますが(笑)