こち亀:40年の長寿連載に幕 コミックス200巻で完結 http://mantan-web.jp/2016/09/03/20160903dog00m200014000c.html
こち亀よ永遠に | こち亀年表1976→2016 http://www.j-kochikame.com/arigatou/
この情報が洩れる時代に、よくぞ水面下でこんなおおごとを進めてきたものだと思う。
それぐらいの衝撃でありました。
語りたいことはやまほどあるが、
まずはありがとうと感謝したい。
本気でこち亀をわたしなりに語ろうと思ったら、切り口は無限にあるし、名場面や名シーン、セリフの妙、時事風刺、キャラ、技術や時代の流れを描写から追う、ポリコレ的な批判的検証(笑)、楽屋落ちなどの実験的、メタ的描写、・・・など書ききれない。
一度、同じようなこち亀ファンとファミレスでトークし、その音声もふくめて
再整理して「こち亀論”序説”」をかきたいと思っていた(それでも序説にしかならない)が、やはり手を付けかねていた。まさか連載終了するとは思わなかったもんなあ。いつでもかけると思っていて書けなかった、というわけだ。
今後、かく準備として、ひとことだけまずは。
あの神をも恐れぬ、というか本当にあの秋本治を怒らせたともいわれる(笑)木多康昭氏が語って、あっというまに人口に膾炙した
「100巻まではおもしろかった」
というフレーズ、潜在的賛同者が多かったゆえでもあろうと思うし、私も類似の言葉は言っていたけど、
私的にいうなら、二十巻代から五十巻台を、さらに「全盛期中の全盛期」と定義する。
そしてこの時期のこち亀は・・・
こち亀は「スーパー長期連載」「誰でも知っている」「あのジャンプの最長老」「下町情緒」「お巡りさん」などさまざまな付加価値がついて今では評価される。それは当然だと思う。
だが、全盛期中の全盛期のこち亀は
本当に純粋に
漫画として笑える
それも並みの笑いではない。
本当に、さまざまな爆笑ギャグマンガと比較しても
レベルが三つも四つも違う。
いまのリアルタイムのヒット作のどれと比較してもだ。
よく、ギャグマンガ家はあまりに面白すぎるものを書くと”壊れる”みたいな話をきくけど、あそこであれだけのテンションとアイデアの作品を連続して出したあと、下町情緒だ恋愛だの路線が不評だなんだのと言われつつも、ぶじ「普通のギャグマンガ」としての水準を維持し継続できたと思う。
というわけで、今後いろいろかければ書きたいけど、
かけなくても
「こち亀20-50巻台は、『純粋に』『今の最新ギャグマンガと比較しても』とんでもないレベルでおもしろい」
ということだけ強調しておきます。
このあとは、
多くの漫画ファンの感想ブログやツイートをまず楽しみにしておきます。
こちら葛飾区亀有公園前派出所200巻 40周年記念特装版 (ジャンプコミックスDIGITAL)
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あと、まずはということで例によってtogetterで記録。
こち亀連載終了の反響、漫画関係者とディープなマニアの連ツイを中心に - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1020105
(つづく)