本日のtogetterまとめです。
『性犯罪を「病気」「治療」に押し付け安心する危険』とは?〜ノンフィクション作家・石井光太氏のツイートから - Togetterまとめ http://togetter.com/li/940440
お笑いコンビの人が下着の窃盗で逮捕された。少年の矯正施設を取材してて目立つのが、小学生たちの性犯罪だ。施設の人たちは、「ここに数年入れても、ほぼすべての子が再犯をするので先が見えない」と言っていた。少年期に数年間専門的に教育しても、なかなか矯正できない事実は知られるべきだろうな。
— 石井光太 (@kotaism) 2015, 12月 27
性犯罪にはいろんな種類がある。でも、意外だったのが、「主訴がわいせつで来た子を男子寮に住まわせると、同性の子に対してもわいせつ行為をするので放っておけない」という話だった。相手の性別関係なしに、性衝動がおさえられないという子もいる。しかも少年期で。むしろ、かわいそうだったな。
— 石井光太 (@kotaism) 2015, 12月 27
現在は性犯罪などを一種の「病気」として捉えて医学的な治療をし「普通の人」にしようとしている。が、病人と見なして医療に押し付けるのは根本的な解決じゃない。なぜなら治療を受けたから遠いって彼らの体験や社会的立場は変わらず、我々はもどってきた彼らを受け入れなければならないのだから。
— 石井光太 (@kotaism) 2015, 12月 27
ぼくはリベラルというべきかラディカルというべきなのか、 「病気が原因での犯罪なら、その病気の人を罰してもしょうがない」という意識で一貫している。山での落石でけがをしたら、そこの安全対策は必要だが、その石を刑務所に入れたり、石を粉々に壊して『罰したり』はしないのと同様だ。
しかし、ここらへんを突き詰めていくと、人間の責任能力とか、自分の選択とかはなんぞや、という哲学的な問いになっていく。
法学的な解説も時々聞くが、正直分からない。
性犯罪もそうだが、「万引き」や「ギャンブル」、「宗教のマインドコントロール」このへんも含めて、です
こういう過去の記事と連動して、いると思っています。
■個性か病気か選択か。「新型うつ」「マインドコントール」「ギャンブル依存症」…etc(前編)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120429/p3
■万引きは「病気」じゃないか、という話…からいろいろ話題は広がる。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130110/p3
■オセロ中島氏を含め、やっぱり「マインドコントロール」って概念は使い方難しい&現在「弁護士のくず」でこのテーマをやってる
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130405/p5
■統一教会信者を脱会させる”説得”に賠償命令…マインドコントロールと自由意志のあいだに
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140129/p2「ギャンブル依存症」をどう考えるか〜木曽崇氏のツイートより/「自由意志」を考える(4) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141120/p5
ちょっと、この話を追加したい。
そうだ、すごく誤解の危険性があることを承知でやるのだが…(丸山弁護士的危険)。
(ストーリーはこちら http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101008/p4 )
猛獣にたとえるつもりは毛頭ない。
ただ、脳か心か、なんとも専門知識がないから分からないが、自身で「選択」も「決断」もしようもないほどの、衝動が何か肉体的な特異性によって生まれ、それによって動いてしまうというひとがいたら、…やはり漫画コマでいう「自然(じねん)」な何か、という部分が少なくとも一面では存在してて…そこに道徳的断罪を持ち込めるかというと・・・ところが少なくとも社会は、フィクションなのかもしれないという疑念を持ちつつ、よっぽどの精神的疾患が観測できないと、やはりその行動に「責任」をもってもらうしかない。
「寄生獣」の最終盤…ネタバレだから避けるけど、やはり「寄生獣は人を襲って食べる。それは悪なのか?」が問われる。そして主人公は、ある結論に到達することはご存知のの通り。その一方で、やはり”先天的な何か”を示唆させるような描写のある、「人間の殺人鬼」も登場する。
これも、寄生獣呼ばわりする意味じゃないよ。
だが、何かを考える”補助線”にはなると思う。