本日は、天皇誕生日。
これも季節の恒例行事になった感すらあるが、自分が最近注目しているのが例の「ご親政待望論」・・・というとアレだが、要は「(自分の陣営にプラスになる)政治的な意味のあることを言ってくださるのではないか(言ってほしい、歓迎する)」というふいんき。
過去記事一覧
「陛下のご親政」待望論がいま上昇中(はてブで) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140226/p3
ライトノベル「俺がお手紙をもらったので、もう一度親政をしなきゃならなくなった件」 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131126/p2
英国女王陛下、スコットランド独立投票で「慎重に」と発言。立憲君主の「ほのめかし」はどこまで可能? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140919/p3
内容(左右)に関係なく「皇族の『お言葉』は政治的主張がある筈(あってほしい)」との風潮が高まってますね。ドキドキワクワク(笑)。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150224/p2
21世紀の今「天皇陛下は政治家Aがお嫌いの筈」「いや、嫌いなのはBだ」と推測し合うのが突然のブーム。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150309/p2
天皇陛下は、イスラエル…とくにネタニヤフ首相に、格別の親しみをお持ちになられているのではないか。(ただの推測) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150428/p2
昨日のテーマにもつながるけど、
本来の発言そのものよりも「…と受け取った周囲、世間の反応」のほうが面白いというジャンル話ですね、これってさ。
…で、タイトルのことを思いついたわけだ!
現実でも、これぐらい需要があるんだから、フィクションでも「いい立憲君主と悪い首相」のコンセプトで、いくらでも描けるんじゃないか?そしてウケるんじゃないか?
世の中、政治家やら軍人やら武将まで「女性化」「少女化」して日本国では親しまれておりますが、
立憲君主はその時の状況によってはどんな若い少年、若い少女が就くことだってありえるのですから、むしろ無理がない。
もちろん”モデル”のように、ゆっくりとゆったりと、よき伴侶との老成を迎えた賢なる高齢者でもいっこうにかまわないのですけどね。
とにかく、その知的にも道徳的にもすぐれた「立憲君主」が
いかなる偶然か愚民の支持ゆえか、アホでマヌケで強欲で無知で無教養で金の亡者でアホノミクスでルーピーで空き缶で野ブタでフフンで漢字の読めない…まあなんでもよろしいが、とにかくそういう悪い宰相を、どこかの式典でも晩餐会でも、奏上の場でもなんでもいいがやりこめる。そして周りの人も読者も拍手喝采……
とにかく、これはウケる。潜在的需要層がある。
一休さんやホッジャ、曽呂利のように「寸止めで何度も殴れる」のもいい
この設定のいいところは、立憲君主なんだから、あまりあからさまに「お前はダメだ、消えろ!」と言ってやめさせられないこと。田中義一がモデルじゃないんだから。
だから、立憲君主はやんわりと、「ほのめかす」形でそのアホ首相を叱ると。いくらアホ首相でもさすがに気付いたり、あるいはアホなので気付かないことも側近に耳打ちされて深く恥じ、そこの問題は解決する…というのを繰り返せるわけです。
連作短編向きでしょ。
この小説のタイトルは……
「俺(あたし)の臣民が選挙で選んでくる歴代首相があまりにもアレばっかりなので
政治に関われない立憲君主の俺(あたし)が 政治介入しない範囲で必死にフォローしなきゃならない件」(仮題)
・・・・・・・とまあ、ここまでアイデア、コンセプトは考えたのですが、肝心の小説を書く才能がない(笑)。
だからフリー素材?として、ここに公開しますんで、だれぞ執筆して「なろう」にでも投稿してください。
そして「立憲君主が政治について何かを語り(ほのめかし)、影響を与えるのは当然、自然だ(歓迎する)」という”風潮 ふんいき”を作るのに役立てる
もうそういう風潮は出来上がりつつある。しかも予想と反対側から(笑)
雨が降ろうとしているのに、植木に水遣りをしているようでこんなのは無駄、不要なのかもしれないが、なんかいきつくところまでいくところを見たいというか、感覚としては「完成したらヤバいのはわかってるけど、フランケンシュタインが作れそうだから作ってみたい!!!」的なところもあるか。
そして、「立憲君主の政治的ご意志(おほみこころ)」の忖度や推測がもっと世の中に定着すれば
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130118/p4
ベルギーとスペインで国王が「独立派」を牽制。政治介入するなと反発も受ける
朝日新聞2013.01.15.より要約。
ベルギー国王が昨年末「ポピュリストが国内の別の地域に経済危機の罪を負わせようとしている」「1930年代のポピュリストの行動を忘れてはならない」と発言。
これの対象と目された、北部独立志向の「新フランドル同盟」は
「国王は一切政治に関わるな!!」
スペイン国王は新年インタビューで「極端な見方を持ったものたちによって分離主義が導かれている」。
バスクとカタルーニャから
「選ばれているわけでもない国王に、独立に向けた努力を非難されるいわれは無い」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140919/p3
エリザベス女王は、スコットランドで行われる住民投票に関連して、「人々は将来のことをとても慎重に考えてほしいと思います」と発言しました。
エリザベス女王は中立の立場を取らなければならないため、政治的な問題に関する発言をするのは極めて異例で、15日付のイギリスの新聞各紙は「女王がスコットランド独立の議論に介入した」などと伝えています。このうち、有力紙デーリーテレグラフは「女王は独立に反対であるというサインだ」と伝える…
これに似た運動が、たとえば日本国のどこか一部で起こったとしましょう。
憲法上の規定があるかどうかしらないけど。
その時に、ベルギー、スペイン、イギリスと同じように、やはり日本国の象徴が何かを語るのかもしれない。
そして、そこでは…どうなるのかな。やはりスペインやベルギーのように地元で反発の声があがるのだろうか。
まあ、そこまでいくとSFの話であります。
ただ、もしもその時に「天皇、皇族のお言葉には隠された政治的意味があるはずだ」という風潮が「受け取る側」に定着していれば、サテどういうことになりますか。
今上天皇が、皇太子時代の「昭和50年」に沖縄と三重で遭遇した二つのテロ事件。危機一髪ならぬ「危機一発」の双方の現場で、警備責任者だったミスター「危機管理」は、いかに行動したのか。当時の過激派が総括しないまま、一部が「体制化」した今、「沈黙の掟」を破って書き遺す昭和の「大逆事件」との闘い。菊の御紋章と火炎ビン―「ひめゆりの塔」「伊勢神宮」で襲われた今上天皇 (文春文庫)
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誕生日に、この本も紹介しておくか。たいそう面白い本でしたよ。