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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

猪瀬直樹の新作は「民間警備会社」がテーマ。SPA!で連載開始(メルマガより)

猪瀬直樹メールマガジンより。

少ししたら、 http://www.inose.gr.jp/mailmag/ にもUPされるだろう。

「作家[完全復活]宣言! ノンフィクション『民警』連載スタート」


(略)…沈黙を守っていた猪瀬氏は昨年、“プロ”の作家として活動を再開させた。アイドリングを終えた猪瀬氏が、テーマを新たに掘り起こし、緻密な取材を重ねた実質的な作家「完全復帰」の第1弾となるのが、『週刊SPA!』で連載をスタートした「民警」(みんけい)だ。

 民間警備会社を意味する“民警”は奇妙なことに、昭和の重大事件にたびたび顔を出す。そして、東京五輪のテロが懸念される今後もそんな役回りを演じるのか。作家・猪瀬が炙り出す民警の歴史はこの国のどんな未来を照射するのか。

「日本の警備会社について調べていくと、64年の東京五輪がターニングポイントになっていることがわかった」と猪瀬氏は語る。

 62年に創業したセコムは、64年の東京五輪で選手村の警備を一括受注し、脚光を浴びるようになる。そして、興味深いことにその発注をしたのが、後に綜合警備保障を創立する村井順だった。セコムと綜合警備保障は際立ったコントラストを見せているというが、それは創業者によるところが大きいのだろう。
2人の出自はあまりにもかけ離れている。


「セコムを創業した飯田亮現最高顧問は、戦時中は軍国少年で、敗戦で米軍に日本が占領されると、米兵が投げたチョコレートを食べたいのに蹴飛ばしたりする一方、新しもの好きの父親の影響で、目新しいことに対する拒絶感を持たずに育った。次第にアメリカに魅かれ、大学では当時ほとんどの人が知らないアメフトに熱中した。スポンジのようにアメリカを吸収していったわけです。

 一方、綜合警備保障の創業者・村井順は元内務官僚で、内閣調査室の初代室長。占領下ではGHQと渡り合い、首相の吉田茂に寝技を仕掛けるなど権謀術数に長けるが、当時の日本の保守系なら持ったであろう闇を抱えていた。

(略)
、敗戦時、飯田は思春期の入り口に立つ12歳。一方、村井は官僚として脂が乗り始める36歳。この世代差が、2人に異なる針路を歩ませたのだろう。村井は“第2の警察”の使命感を隠さない。冷戦下の当時、国際共産主義が吹き荒れるなか、国内の防共に心血を注いだ……

(略)


「セコムが“外資”的なら、“官”の綜合警備保障キャンプ・シュワブで基地移設に反対するデモ隊と対峙しているのが象徴的です。対照的な2社が東京五輪、永山事件といった昭和史の大事件で交差し、今度は来たる東京五輪で再び交錯しようとしている……」
(略)                        (取材・文 斎藤武宏)

           *   *   *

 新連載「民警」は現在発売中の『週刊SPA!』GW合併特大号でスタート
しました!


ノンフィクションは、やはりテーマ設定のところでおやっと思わせるのが勝ちへの第一条件。
「民間警備会社を取り上げます」
「セコムと綜合警備保障、この2つの会社の歴史とコントラストを書いていきます」

と聞いて。ぞわっとしませんか。俺はまず、このテーマ的には合格。
まあ、ただのガードマン会社にちょっと心がざわつくのは、ゆうきまさみ氏のせいである(笑)
彼がフィクションで「民間警備会社とは、ある意味『傭兵』の言い換えである」ということを描いちゃったからな(笑)。まだ日本には、悪名高きブラックウォーター社(よく考えれば、何この悪の結社感満載の会社名!!)のような武力や活動はないけれども、警備の仕事をずっとやって蓄積したノウハウ、技術、設備、組織、人脈…などは、やはり一種の非公認な「暴力装置」としての不気味さはある…

…とぼくは思う。
とにかく「民間警備会社をテーマにノンフィクションを描きます」という、猪瀬氏の第一プレゼンテーションはこちらとしては合格!!の判を押します。
この後、実際に連載が進んでいって傑作となるか、ならぬか。

注目する価値はあると思います。