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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「経済的に好条件なので海外に行きます」− 外国の大学へ移る学者と、タックスヘイブンに生活拠点や本社を移す高額所得者や大企業に差はある?ない?


くわしくは以下のリンクを読んでおくれ

給与が段違い 一橋大から香港科技大に移ります - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1100145

これへのはてブも見よう
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1100145
正確には数えてないけど、「海外へ行くのは仕方ない」「日本の大学の報酬が安いのが悪い」「つなぎとめないなら報酬を上げろ」…がまあ多数派に見えます。

で「足による投票」なんて言葉も思い出す。

某チェーン店の「人手不足で閉鎖」報道を見て『足で投票する』という言葉を思い出した。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140424/p2
「足による投票」はあるか?大家が同性カップルに「渋谷区に行かないでしょうね?」と心配する(「きのう何食べた?」より) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150701/p3

そして本題。つっても過去にかいた。計4本ほど過去記事がある。

個人に損を押し付ける制度設計をしながら、個人がその損を回避すると道徳的に非難されることについて - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130209/p5
日本航空パイロットが年収4000万円の中国企業に移るのと、所得税75%を取られるフランス人俳優がロシア国籍になるのは同じなのか、違うのか。 - ) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160131/p2
タックスヘイブンと節税と、「道義」の話 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160413/p2
パナマ文書筑紫哲也氏の『大節税』も、批判するには「愛国心」を持ち出すしかないか?(今夜NHKで放送) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20161127/p3

この、計4本の記事を読むのと同じことを、はてブ100文字で簡潔に書かれた人がいて、じゃあ俺の苦労はなんだったという気もするが(笑)引用しておく

id:yamada_maya
教授「海外の方が給料高いし税金も安い」ネット民「移って当然」役員「日本の役員報酬はやす」企業「そうだよね、法人ぜ」ネット民「ふざけるな!」なぜなのか
http://b.hatena.ne.jp/entry/331827515/comment/yamada_maya


つうことで
A:『大学人や技術者が、経済的条件を比較して、高い報酬を出す海外の大学・会社に行く』

B:『企業やその役員や株主が、経済的条件を比較して、税金の安い海外のタックスヘイブンに行く』
のあいだに、正直あんまり差異がないように見えるんです。


ま、ここからほんとは考えるべきなんだけど、実はもう夜遅くて眠いの(笑)。


実のところ、前者も後者もあんまり縁のない世界なんで、どっちの連中もたくさんお金を手にするのはちょっと気に入らない(笑)。どっちからも税金がっぽがっぽとってもらって、あるいは薄給に甘んじていただいて一向に差し支えないのだけど、しかしそんな俺でも、ちょっと学問のおありになる人はリスペクトしている。だからAは認められるが、Bは認められないというリクツづけができるのなら、それでも可。
唯一認めたくないのには「AもBも全然オッケー。どっちも大いにやればいい。それに対抗できる条件(高報酬でも低税金でも)を用意できないほうが悪い」という結論だが、しかし考えを巡らせて、そういう結論に達したら、それを認めざるを得ないか、とも思う。


ちょっと週末は忙しいので、皆さん代わりに考えといてください。

週末、ご意見ありがとうございました。

ブクマ、コメントをざっくりと見た感想では
・税金対策でも、国外に実際に移るのと、動いていないのに書類だけで国外に行ったことにするのは違い、問題があるのは後者のみ
・なぜなら、インフラなどはその国の恩恵を受けているからだ   

という意見が多かったと思います(個々に微妙な差異があるのは承知。無理にひとまとめにしています)


そのなかの一つの意見に対して私が書き込んだもの。(下のコメント欄でやり取りは読めます)

gryphon 2017/04/15 22:09
>フランスに居住して勤務している以上は、フランスの税制に沿ってフランスに納税
>インフラを使ってるならその分の負担をしろってだけの話


俳優のロシア国籍の記事は読むとわかるけど、フランスの社会保障のほうは返上してるのね。移住するかどうかは当時は未定だが「今後移住しやすくなる」前段階の措置として国籍を得て、そして仏外相はそれを「哀れなことだ」と批判したと。

ただ、そも「税金とは利用してるインフラの対価か?」といえば、ハテそれも違うような。
特に高額納税者は「なら低所得で税負担ゼロのやつはインフラ使う資格ないんだな?俺はインフラを貧乏人のXX倍使う資格あるんだな?」とも「俺は1年の1/3は海外で仕事だ!税金2/3にしろ」ともたぶん言えんわけで。
(一方で、「A国在住がXX日ならA国に納税」、を利用する人もいるね)

記事のフランス俳優は所属税は今後の問題として、フランスの高いであろう社会保障負担は拒否し、その分フランスからの社会保障も求めない(資産から自己責任でやるのだろう)、とした。これは貸し借り無しのWIN-WINで何の非難にも当たらないか?フランスの高額所得者が次々とこのようにしてもOKか? となるかと。


自分の最初のやつ、特にタックスヘイブンが「実際に居住する」と「書類だけ移動する」は別に区分しませんでした。そもそも両方のパターンがあるので、前者は容認、後者は非難みたいな区分されるかたはブクマにもおられましたね。

http://diamond.jp/articles/-/37239

http://hsakuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/35_6783.html