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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

空を制した者たちよ…ドローン規制法を契機に、再度考える【ドローン論(中)】

【第一部 ドローンについて思う】

Reading:ドローン規制法成立 重要施設上空など無断飛行禁止 NHKニュース http://nhk.jp/N4OD4NlD

無人機ドローンを、国の重要施設の上空で無断で飛行させることなどを禁止する法律は、17日の衆議院本会議で、共産党社民党を除く各党などの賛成多数で可決・成立しました。
この法案は、去年4月に、総理大臣官邸の屋上で小型の無人機ドローンが見つかった事件を受けて、自民党など4党が共同で提出したもので…17日の衆議院本会議で採決が行われ、共産党社民党を除く各党などの賛成多数で可決・成立しました。
法律では、ドローンのほか、人が乗るパラグライダーやハンググライダーなども規制の対象としていて、国会議事堂や総理大臣官邸といった国の重要施設や、原子力発電所の上空などで、無断で飛行させることを禁止し…

この記事の続きとなります。つまり今回が(下)だ。ほぼ1年がかり(笑) こっちも面白いので、まあ読んでね。

空を制する者たちよ!!〜ドローン事件を機に書く断片的随想(上) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150423/p1

まず、ドローンの話からやっていく。

ドローンは在野のものは規制されるけど、逆に「お上」が独占的に使って監視警戒に当たるんじゃないか?

これは、さらに前、2013年に書いた記事でも触れている。

無人機」の現状。/法的正当性(朝日新聞)/空からの監視、治安維持/上空からの「ドローン取材」? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131028/p2

http://mirushakai.jugem.jp/?eid=345
 The Nation紙によれば、ロンドンオリンピックには48000人の公安部隊、13500人の軍隊が配置される。彼らは人家の屋根の上に地対空ミサイルを据え付け、群集を蹴散らすための音響武器(ソニック・ウェポン――耐え難い頭痛をもたらす)、無人監視飛行機(ドローン)を配備している。「安全区域」は11マイルの高周波電気フェンスで隔てられ、攻撃用警察犬をつれた55チームが厳重に見回っている。“Drones, Missiles, and Gunships, Oh My!” Welcome to the 2012 London Olympics

北京五輪でも、治安維持、監視のためのドローンはとんだ。ロンドン五輪中の臨時措置だったのだろうけど、確かにそれが治安維持効果があることは否定できない。

というのは、「全米警察24時」なんかで見るけど、わるいひとが強盗やら殺人やらをして車で逃げると、それを空からヘリで追っていく・・・これは基本、最短直線を進めるヘリに、道なりに行かねばいけない車がかなうわけがない。

実際の逮捕は地上のパトカーに任せて、逃走中の自動車を空から無人飛行機がどこまでも追跡していったら…非常線を張って捜索している車を、上空のドローンが撮影し、画像分析でその特徴を割り出すことができたら……おそらく効果的だろう。そして無人飛行機で、カメラさえ積めばいいということになれば、そもそもその機体は小さくていい。
それが何十機単位で東京の空を飛行し、警戒態勢に当たる。


そんな・・・ディストピアだかユートピアが本当に繰るのかどうかは分からない。


セコムはもう少し穏当なものを作ってたな。

http://keibihosho.blogspot.jp/2013/07/blog-post_4127.html

2013年1月5日号の「警備保障タイムズ」では、セコムが警備先の不審車両や不審者を追跡し、車両ナンバーや人相を高精度に撮影する「小型飛行監視ロボット」を開発したと1面トップで報じた。これは、同社が進めるオンラインセキュリティー・サービスの一環として、実用化を急いでいるものだ。

 監視ロボットの大きさは、ラジコン・ヘリコプター程度で四つの回転翼を持つ。バッテリーを動力に、警備先の営業時間外にセンサーが敷地内への不審侵入車両(人物)を探知すると自動的に発進する。自由に飛び回り、赤外線カメラを駆使して様々な高度、角度から車両ナンバーや運転手の人相を撮影する。

これが効果的な防犯であることは、ほぼ確実だろう。問題は「防犯」と「監視」の間の境があまりないことだが…


佐藤優イスラエルの友人から「我が国の無人機を扱う商売をしないか?」と誘われた(笑)

http://toyokeizai.net/articles/-/60803
イスラエルの友人から、「あなたも外務省との縁が切れたことだし、1日中、机に座っている作家なんて退屈だろう。もう少し広い世界を相手にして仕事をしないか」と誘われたことがある。そのときこんなやりとりをした。

佐藤:「仕事をするといっても、僕は商売についてはまったくの素人だ。日本では情報にカネを払う文化がない。シンクタンクのまね事をしてもうまくいかないよ。それよりも雑文をつづって糊口をしのいでいる方がいい」

友人:「ハイテク兵器を扱わないか。イスラエルのサイバー防御技術やUAVは国際的にも能力が高い。世界中のあちこちで需要がある」
(略)
友人:「兵器の値段はあってないようなものだけど、米国製と同じ性能で数分の1から10分の1になる。しかも米国製よりも操縦しやすい」

佐藤:「どうしてそう言えるんだ」

友人:「実戦の経験が違う。米国は、コソボアフガニスタンパキスタンでUAVを使ったが、イスラエルレバノンパレスチナで毎日のように使っている。標的に対する命中率も圧倒的に高い。日本も米国製UAVと並行してイスラエル製のUAVを使ってみるといい。自衛隊だけでなく、福島第一原発の調査、種まき、行方不明者の捜索など、幅広く活用することができる。そもそもUAVという発想がイスラエルから生まれている。それが米国に渡って、プレデターになったイスラエルでは、プレデターとは別の系譜のUAVが発達した」

佐藤:「君から話を聞くだけで十分だ。武器商人の世界は奥が深いので、首を突っこまないようにしておく」

友人:「そうか。残念だ。でも気が変わったら、いつでも声をかけて欲しい」

ヨルムンガンド 1 (サンデーGXコミックス)

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ロード・オブ・ウォー [DVD]

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「5年間無着陸可能」のドローン? 「空中に浮かぶネット中継基地」? すげー構想だと思うけど、宣伝・PRしろよ… 地球一周とか…

最初に読んだときにびっくりして腰を抜かした記事。
その時から、ドローン記事を書きたいと思っていたのだから、2年越しの記事か…

http://gigazine.net/news/20140305-facebook-internet-drone/
Facebookマーク・ザッカーバーグCEOは、世界中に50億人いるインターネットに接続できない人たちに向けてより低廉なネット環境を提供するためにInternet.orgを設立……世界的なIT企業がその団体に参加しています。そのInternet.orgの発起人であるFacebookが、ネットインフラのない地域にWi-Fi環境を提供するために、太陽光発電で駆動するドローンの活用を計画していることが明らかになりました。

Facebook buying Titan Aerospace for about $60 mln - source
http://www.cnbc.com/id/101464383

Facebookは太陽光を動力に成層圏を飛行できるドローン「Solara 60」を開発するTitan Aerospaceを6000万ドル(約61億円)で買収する方向で、同社と交渉に入っていることが判明しました。

Solara 60は、太陽光を動力源として最大5年間の無着陸飛行ができるドローンで、気象観測や資源探索用途で衛星を代替することを目的として開発されてきました。どうやらFacebookは、このソーラードローンを使って、ネットインフラの整わない地域に安価にWi-Fi環境を提供することを計画しているようです。

Solara 60がどんな飛行物体なのかが一発で分かるムービーがこれ。


阪神大震災東日本大震災を経験した日本としては「いざというときに被災地に『空中通信中継基地』が集結し、破壊された地上のアンテナなどを補う」ということが可能ならばすばらしいのだが…


まずはその前に、「太陽光でエネルギーを賄い、5年間もずっと空に浮かんでいることができる機械」があることにロマンを感じないか?
要はリアル「越天の空」じゃないか?

越天の空 (上)

越天の空 (上)

越天の空 (下)

越天の空 (下)

リアル「天空の城ラピュタ」じゃないか?

太陽光を受けて何年も無着陸で飛び続ける、ということにロマンを感じるだろ?かんじねえ奴はうちの読者じゃねえ、お代はいらねえから出てけっ(代金もらってねえだろ)…てなもんだ。


しかし、

「Solara 60」を開発するTitan Aerospace、とやらを説教してやりたいのだが、「5年間無着陸で、太陽光で飛び続けるドローン」なんてのは、もっとメディアに宣伝してしかるべきだったんだよ。リンドバーグの大西洋無着陸横断や、堀江の太平洋ひとりぼっちのように、マスメディアの前でもっと派手なパフォーマンス、見世物にすべきだったんだよ。

「いよいよ、このドローン試作機が『5年間無着陸飛行』に挑戦します!果たして成功するのでしょうか?ああ、今飛び立ちました!!」とか「無着陸世界一周ドローン、いままさに東京上空に現れました!!」とか……

そういうのが実際に空飛んだら、すげーと思うもの。
もっとドローンがなじみ深くなり、この会社の株価もあがったろうに…


結局、これはすでに実用化されているのか、いないのか。




■第二部 「高いところから見る」は、それだけでロマンでなく、軍事的な「武器」だった

これはゲームの記事を書くときに紹介したいと思っていたが、今のほうがいいか。
こち亀」はサバゲーを描くときに実にいきいきとしている(笑)。また、そのアイデアは実際にやったら楽しいだろうな、と思わせるものがある。
とうかいくつか「サバゲーもの」の漫画は出たようなのだが、こち亀サバゲー編より面白い作品ってあるのかねえ(笑)



いま、サバゲーではこういう「偵察機あり」って実際にやってるんですかね?
フェアに、面白く戦うためにはこういうのを相互に禁止する、というのもありそうだし、これを相互に認めて「偵察機アリ」にしたほうが、戦場の現実っぽいし面白い、というのもありだろう。
 【追記】コメント欄より

津地商会 2016/03/18 10:37
>いま、サバゲーではこういう「偵察機あり」って実際にやってるんですかね?

日本国内の有料フィールドではゲーム中の飛行は禁じてるところが多いようです。(フィールドを空撮はあり)海外では投入されてるようですが。
主宰している立場からいうと落下の危険性がゼロではない為、私も禁じています。


gryphongryphon 2016/03/18 10:46
はー、ありがとうございます。しかし、「空撮はあり」ってのもいいな。
天上から見つめる「神の目」は人間界には介入はしないが、自分たちが作ったおろかな生物の争いを、じっと記録しているのであった…なんて設定はどうでもいいとして(笑)、サバゲーでこう動いてここでやられて、ここで防戦した…って映像が残っていれば、いい酒の肴になるだろうな。


しかし、なんつうか、ドローンとかこのこち亀の話とかであらためて感じるけど、要は「高いところから周囲を見下ろす」というのは、それだけでひとつの強力な軍事兵器であり、人類…ことに軍人の夢であった、ということなんだろう。それは、ひとつの街、都市に暮らす住民の死活問題だった。

だから人間は、はるか遠い昔から「やぐら」や「塔」を作ってきた…
以前書いたかな?実際に、山城みたいな古い城跡に上ってみると、「ああ、こういう高い場所から下の平野を見ると、敵が攻めてくるのがわかるなー。そうでなければ安心できないよなあ」と実感できるのね。
そして、平野とかだと結局、塔、やぐら、はしご…などで「上から見る」という『兵器』を、絶対に作らなければいけない。
ああいう高い構造物を、古代の時代から作ろうとしたのはなんでだろう?と子供のころ思ったのだが、考えてみれば身もふたもないなあ、と。宗教性とかで、あんな塔を作るモチベーションになったとかは、どうも疑わしい。


画像をこの前保存したけど、見つからなかった…のだが、「信長の忍び」では、当時の軍隊が、「物見梯子」というのを行軍の際に持参して、それに登って敵軍の動きを察知した、という描写がある。

また、ヴィンランド・サガとか、ムカデ戦旗…などの作品には、聴覚や視力が異常に発達しているため、その異能で相手の動きをいち早く察知できる男がキーパーソンとして登場する。昔はたしかに、「異常に耳がいい」とか「目がいい」が、一種の超能力的な意味があったのかもしれないですのう。



■第三部 「気球」について…後日、稿をあらためたい。
最後は「気球」についてあれこれ書きたかったのだが、ちょっと分量的に膨大になりすぎるのであり、それは後日、独立させてかこうと思う。
数日後か、あるいは数年後か……まあ、気が向いたら。