単純な犯罪事件なので、自分は特に関心がなかったが、今さっき放送していたテレビ朝日「モーニングバード」で二つの発言に聞き逃せないものがあったので書いておく。
(1)が表題の通り。
被害にあった浮林寺の住職が「今後は韓国人の参拝客を一切断る」と語っていた。
(2)はというと、それを取材したレポーターの感想コメントで、彼はこういった。(大意)
数年前、対馬で別の仏像盗難を取材した時は『コメントはちょっと…できません』という反応だった。観光などでつながりが深いですからね。コメントは断る雰囲気だった。だけど今マイクを向けると、二つ返事で感想がかえってくる。「(韓国人観光客は)来ないなら来ないでいいよ」という、感じなんです
(1)について。
当事者ならざる立場から、杓子定規な原則論を語ると「犯罪者、犯罪は個別の案件であり、それを理由に特定の国籍者を観光、参拝から排除するのは差別であり、許されない」ということに…なるんじゃないか?
これはロシア人の入浴マナーが悪いと排除した銭湯や、パチンコの不正行為が格段に多いとして中国人を排除したパチンコ店に通じるだろう…だが、「日本人の態度が悪いのでバチカン(だったかな?)のキリスト教施設が日本人の参拝を断った」という例もあるらしいな。そのとき「創竜伝」では日本人側が反省しなさい、という展開だったが(田中芳樹「創竜伝」はフィクションながら、地の文では作者の時事評論が差し挟まるのです)。
それに「被害当事者」がそう決めたとき、この説得が効果があるだろうか???
もうひとつは…そりゃまあ、沈黙する雰囲気よりは、自由に喋れる雰囲気のほうがいいのだろうな。その感想がどうであっても。
ワイドショーではいきなりこういう重要な発言や情報が出る。
いくつかの番組はCSで時間差放送があったりするんだが、この番組は残念ながら無い。
J-CASTの「ワイドショー通信簿」はそういう点では貴重な存在だ。