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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

蟹江敬三とブニョとノーバと。〜ウルトラ怪獣最恐の化身。

この前亡くなった蟹江敬三氏のお別れ会があったということで、ワイドショーも何度も彼のことを報じている。
ただ、そっちのメジャーメディアでは一瞬も報じられなかったが、ネットのほうで知った驚愕の事実がある。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14127159714
その1【追悼!蟹江敬三氏】ウルトラマンレオ:第50話「レオの命よ! キングの奇跡!」円盤生物ブニョ編...
adelheid9198さん

その1【追悼!蟹江敬三氏】ウルトラマンレオ:第50話「レオの命よ! キングの奇跡!」円盤生物ブニョ編【力は無いが知恵はある】

●名優:蟹江敬三氏が3/30、胃癌(イガン)の為、御逝去されました。
(略)
●各ウルトラマンシリーズの最終回1つ前の回は、もはや視聴率を気にしなくていいせいか、実験的/野心的な演出や脚本、大物ゲストの名作/珍作が頻発しています。
…初代マン:スペースオペラのキーラ編、セブン:ムラマツキャップのゲスト出演、エース:作曲家:冬木透氏のゲスト編、ティガ:初代マンとのコラボ編等。

●この回も、エース:カウラ編に続く石堂淑朗:脚本、山際永三:監督、蟹江敬三:ゲスト出演の名作エピソード。

http://m.webry.info/at/next884mat/200904/article_32.htm

蟹江氏演じるブニョ人間態にレオがノコギリ挽きされ、山中にバラバラ死体が遺棄される猟奇的な残酷描写があります。
氏のコミカルな演技があればこそ、残酷描写をバランス良く中和させていました

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1212239519...

http://lady-luck.fool.jp/enban/bunyo.html
ブラック指令が剣で殺そうとしたとき、レオに変身されるが宇宙ロープで結ばれているのでレオは巨大化できない!宇宙ビームで出来たロープはどんな力を加えても切れないとのこと。
死体処理室につれていき、零下100度でレオをくるしめ、殴る蹴る等の暴行を加える。完全に凍ったところでブラック指令と一緒にノコギリでばらばらにする
ついに悲願達成!やったぜ!これで地球はブラックスターのものだ!!
バラバラになったレオを東の丘に捨て、それを処理しているトオルをじっと見つめる。その後巨大化!火を吹いて町を爆破したりしてあばれる。
キングのジーさんのせいでレオ復活!なんでやねん!反則だぞ


おいらは今回の訃報を契機に、ブニョが蟹江敬三であることを初めて知った。
そして上のような作中のやり取りもほとんど覚えていない。

なんでかというと、このエピソードは一から十まで怖すぎ、気持ち悪すぎるからである。
はっきり言うと、今でもこわくて、見たくないのである。
オーバーだといわれるか?
ほら、このとおりだ。この怪演ぶり!!

 

(※ここから http://giga.txt-nifty.com/gigablog/2013/11/comipo-8cd8.html
「あなたは、これから軟体生物を演じなさい!」なんてのは北島マヤでもなかなか難しい要求だと思うが、さすが稀代の名優蟹江はこれをいともたやすく演じ、ほんとにぶにょっとした感じの軟体ぶりを見せた。

そして拉致したレオを「冷凍」してから「のこぎりでバラバラに」した。
円谷英司のおやっさんは「怪獣を畸形のような形にしてはいけない」「怪獣が血まみれになるような描写をいてはいけない」などを徹底していたのだが、このときおやっさんは既に無く、第二期ウルトラシリーズ全体もこれで幕が下りる…という状況で、だいぶスタッフはやさぐれてたにちがいない(笑)。
そうか、レオをいったん「冷凍」したのは、だからばらばらにしても血が流れない、という配慮か。配慮の方向が間違ってるよ!!!

では実際に、勇気を奮ってみてみるか…

D

あ、リンクに飛んでね…やっぱ怖い!グロい!!てかあの残酷映画「寂しい冷たい熱帯魚」と紙一重の差だぞ!!!

冷たい熱帯魚 [Blu-ray]

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そして巨大化する。

さっきワイドショーで、世界のケン・ワタナベが「本当に気になる存在でした」と言っていたが、そりゃ気になるよなぁ(笑)。
この写真ではまだ穏やかだが、ノーバと同様に「粘液」を感じさせる怪獣で、本当にこわくてこわくて。うちにあったケイブンシャの「ウルトラ大百科」でも、このノーバ・ブニョの2連続のページは絶対に開かないようにするのがデフォだった。

http://dic.pixiv.net/a/%E3%83%96%E3%83%8B%E3%83%A7
初回から負け続けても、死ぬことは一度もなかったレオを完全に絶命させたという点や、その後の善戦振りから見ても、円盤生物の中では強いと言える。この回の次が最終回で最強のふれ込みでブラックエンドが登場するが、人質を奪われるとあっさり倒されており、円盤生物では最強の一角と言っても嘘にはならないだろう。

なお人間体を演じたのは蟹江敬三である。ブラック指令を演じた大林丈史は、登場してもそれまでほとんどブラック指令と他の登場人物との掛け合いがなかった為、この回はレオのバラバラシーンなどでは、ブニョと一緒になってかなりノリノリで演じたと語っている。

「ブラック指令」の俳優さん、どこの何物かはわからなかった。
こんな人か。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9E%97%E4%B8%88%E5%8F%B2
メビウス」に出たのは二代目なんだよね?

ノーバ

http://dic.pixiv.net/a/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%90
第49話『恐怖の円盤生物シリーズ! 死を呼ぶ赤い暗殺者!』に登場。ブラックスターからやって来た円盤生物10番目の殺し屋。赤いテルテル坊主のような姿をしている。顔はちょっと気が抜けた感じがするがムチや目からの怪光線や、辺りに血のような真っ赤な雨を降らせる能力でウルトラマンレオと互角に渡り合う。……円盤生物シリーズでも随一のホラー風味となり、最終盤にむかっていたレオを代表するエピソードとなった。

たこだろ。
たこ怪獣はたくさんいるが、そのたこ怪獣の中でも頂点に位置するだろう。
ちゃんとした動画が無いが…
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写真もこわいぞ。

というか、
「ノーバ」を画像検索して見られる写真やイラストが、本物もパロディ画像も含めてなかなか一見の価値有り。
なぜかリスペクトをこめて「ノーバ兄さん」と呼ばれる。楽屋では、舞台やテレビ以上に皆を笑わせて一目置かれているのかもしれない。
 
自分が組み合わせを決めたトーナメントにもレオ怪獣を代表して出場、
なんと裏本命のバードンと戦うことになっていた。結果はどうだったのだろう(自分で決めといて投げるなよ)

もしウルトラ怪獣が最強決定トーナメントを行うなら、組み合わせはこうなる(断言)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120328/p1

なんか最後はこわいこわい言ってるだけの記事になったが、とにかく「ノーバ・ブニョ」の流れは最恐だった、とは蟹江氏のお別れ会に合わせて言っておきたかった。


こんご、また下のような「怪獣インタビュー」の機会があったら
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140302/p1
ブニョやノーバやブラック指令に話を聞いてみたい。要は邪道を極めた、エクストリームなインディ団体だったのだが、そんなどインディーならではの意地があるはずだ。

これ以上にくだらない怪獣談議(ホメ言葉)を語ってるムックが出た。「語れ!ウルトラ怪獣

いまなぜ「ウルトラ怪獣」なのか。
なぜいまもなおウルトラ怪獣に僕たちは魅せられてしまうのか。
ウルトラマンが誕生する以前に『ウルトラQ』で怪獣が登場してからすでに50年の時が過ぎようとしている。
なのに、ウルトラマンシリーズの各作品に登場した怪獣は、いまも絶えずその人気とともにあらゆるシーンで蘇っている。
時代性を超越した発明生物として、はたまた、制作者たちの自由な発想と遊び心に溢れた娯楽作品として、ウルトラ怪獣が魅力的に世に生み出された証しだ。 まさに「ウルトラ怪獣」こそがヒーロー。
「怪獣のデザイン」「造型」「キャラクター作り」
そして「動きの仕掛け」や「演技」など、「誕生の秘密」から「創作過程の真実」まで怪獣制作の現場では何が起こっていたのか。
もうひとつ。
いまも進化し続けるウルトラ怪獣の尽きない魅力とは何か。
怪獣をこよなく愛するスタッフたちに徹底的に語ってもらったのが本書だ。
「怪獣こそが総合芸術」
「怪獣こそが最高のエンターテイメント」
百花繚乱、めくるめく「ウルトラ怪獣の世界」へみなさんをご案内したい。

「語れ! ウルトラ怪獣」編集部

CONTENTS
(抜粋)
ペリュドラ、タイラント、ギガキマイラetc. 誕生の秘密とは 最強合成怪獣クロニクル
坂本浩一が語る「ウルトラ怪獣100体バトル」
 
ウルトラマンシリーズ史上「最強の怪獣」はどいつだ?
ウルトラ怪獣バトル 大検証』
ウルトラ怪獣界のステゴロ番長・レッドキングの実力査定/昭和最強怪獣コレクション/「怪獣VS怪獣」名勝負列伝/怪獣バトル戦国史の激闘十番勝負/ウルトラ怪獣最強タッグ選手権/ウルトラ怪獣「変則マッチ」三本勝負

●メカ怪獣に見るデザイン&造型の時代性
『ロボット怪獣進化論』
キングジョー変遷史/ロボット怪獣変遷史
 
●メス怪獣&女宇宙人の女子力を分析
ウルトラ怪獣美女図鑑』
桜井浩子が語る「宇宙一の美女怪獣役の真相」
 
●ゲームに見るウルトラ怪獣の現在
『大怪獣ラッシュ完全解析』
★神谷純が語る「大怪獣ラッシュの映像表現」