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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

キリスト教だけじゃない!ウルトラ兄弟も「仁義なきウルトラ兄弟」と考えれば分かりやすい(本当か?)

この前amazon情報だけ紹介した、この本はなかなか評判がよろしいようです。

架神恭介氏の新作「仁義なきキリスト教史」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140310/p3

あらためて見ると、表紙がすげえ(笑)おとついキンドル版が出たそうな。
[asin:B00IZ8ZJV4:detail]


さて、この前の紹介のとき
「自分が描きたかったエントリとテーマがかぶるのでタイヘン困る。」
と書いたが、それは何かというと、昨年末につぶやいたこの話に関係する。

隊長カッコいいbot宗早
‏@__SO_SO__
職場の方の息子さんがウルトラ兄弟についていろいろ疑問を抱いたらしく、それについて答えるためにこんなん描いたよ pic.twitter.com/Ae6tIssRXW

https://twitter.com/__SO_SO__/status/403095911074500608/photo/1

うむ、すばらしいほどすばらしいウルトラ兄弟の説明。
しかし逆にいうと、ちょっと詳しく説明しないと、ウルトラ兄弟の関係はわかりにくいということである。
今どれぐらい「ウルトラ兄弟は本当の兄弟ではない」という知識は知れ渡っているのであろうか。全男性の8割ぐらいはしっているだろうか。

しかし、この6000近くリツイートされたツイートに、こう蛇足を加えた男がいて、ちなみにそれは36リツイートされた(笑)

gryphonjapan ‏@gryphonjapan
基本、ヤクザ組織と思えばええねん。血は繋がってなくても、アニキもいればオジキもいるやろ。

この説明、分かりやすいやろ(笑)。

いや、実際のところそうなんよ?わしの把握してる資料によると、やつらは「宇宙警備隊」を名乗っているが、暴力装置としての警察組織に何より必要な「支配の正統性」というものを全く持ち合わせていないようなのだ。
 
「プラズマですごい力を得たで、わしら」。
 ↓
「おお、銀河に隠れもねえウルトラ一家や」
 ↓
勝手に銀河を仕切り・・・いや、「平和を護り」にかかる(笑)

しかし、一代の老侠客ウルトラマンキングの教えを受けたウルトラ一家、たしかに弱きを助け、強きをくじく、男の中の男ぞろい。そして結束も鋼より硬い。親の血を引く兄弟よりも、難い契りの義兄弟。
エンペラー一家の出入りや、バルタン愚連隊も地球のシマを荒らしに来たら容赦はしねえ、キッチリけじめ取って、いまやウルトラ一家(兄弟)が銀河一の極道だということを疑うものはいない。


しかし、組織が拡大すればするほど、そこには見えない亀裂が広がっていく……
さて、この音楽を流しながら、もう一度上のウルトラ兄弟相関図を見直してください。


あるいは


初代マン 「ゾフィーの兄貴、今日はちょっとハラぁ割って話してくださいや」
ゾフィー 「なんのこっちゃ、兄弟にわしが隠しちょることなんかなーんもないで。白さも白し、富士の白雪よ」
初代マン 「とぼけんといてつかぁさい。オヤジ(ウルトラの父)のやること、わしはどう考えても納得いかんのですわ。今までどんだけ、ゾフィーの兄貴が宇宙警備隊として、組を盛り立ててきたか…」
ゾフィー 「そういうなや、オヤジには親父の考えがあるんやろ。それにな、タロウのボンは決して与太郎やない、ありゃあ腹も太いし肝もある、出来星やで」
初代マン 「わしもそれは認めちょります。たしかにボンはたいした器やと思いますがな、。だけど、やはりまだ修羅場をくぐっとらんですわ。だからバードンのカチコミの時は、兄貴に尻ぬぐってもらったやないですか。それを親父は、実の子かわいさに順番のスジを間違えちょるのよ!」
ゾフィー 「おまえはわしに、どうしろって言いたいんや」
初代マン 「…わし、鉄砲玉のゼットンの野郎にあやうくタマとられるところを兄貴に救われてから、この命は兄貴のもんやと思ってます。タロウの二代目襲名、納得してない兄弟も多いようです。ここは覚悟決めて、動きましょうや」

ゾフィー 「…こっち側には、誰がいる」
初代 「まずは新マンは、わしら側ですわ。あいつはドロボンのときに汚れ役やらされて、その見返りもないからタロウとは手があわんはずや。ベムスターがタロウに絡んできたときも、黙殺してましたやん」
ゾフィー 「…エースは厄介やな。あいつは施設を飛び出してから、天涯孤独の身をオヤジに面倒見てもらった、まさにオヤジの忠犬よ。あいつはタロウにも、心から二代目になってほしいと思って、何でもやりかねんで」
初代マン 「なあに、あいつは一本気ですが、ややオッチョコチョイじゃけん。正面からぶつかると厄介やが、知恵を回せば何とでもなりますわ。タロウやオヤジ、姐さん(ウルトラの母)のほうから不信感を持たせることもできるでっしゃろ」

ゾフィー 「…しかしのう…。セブンがおるぞ」
初代マン 「う………」
ゾフィー 「やつだけはあなどれんわい。いまどき珍しく、一匹狼で男を修行し、地球にふらりと流れ着いてからは組の助けもなしに縄張りを護り続けたんじゃからな。」
初代マン 「そこでは外様のレオ、アストラにも、杯をやっちょりますな…やはり、いとこの縁もある、セブンの兄弟も、タロウの二代目に異議なしじゃろか?」

ゾフィー 「いや…あいつこそ、スジと仁義にこだわる、いまどき珍しいやつよ。あいつが血だ、自分の組だにこだわるとは思えん。それにわしとは同じ、古い世代よ。いきなり若い連中に時代をまかせようちゅう、気になっとるかのう」
初代マン 「兄貴、わしに任せてつかぁさい!この身に代えても、セブンの兄弟を説き伏せて見せますわ!!」

さて、このゾフィー派と、タロウ派の衝突の行く末は??
もちろん、公式設定ではないので、どこにも行き様がないのであった(笑)。