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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「東日本大震災警察官救援記録 あなたへ。」発売と、編集者の語った未収録の物語

https://twitter.com/tarareba722
より。

たられば ‏@tarareba722 2月21日
①『東日本大震災警察官救援記録 あなたへ。』無事発売です。本屋さんは明日から店頭に並びます。お薦めは冒頭の宮城県警の方の手記と、千葉県警の方の手記。“「助けてあげられなくてごめんね」。その男の子は静かに眠る妹の前で、そう呟きました”。

東日本大震災 警察官救援記録 あなたへ。

東日本大震災 警察官救援記録 あなたへ。

②第1章に集めたのは被災地と言われる宮城、岩手、福島、茨城、千葉の各県警の皆さんの手記です。彼らは警察官でありさらに被災者でもありました。警察官である前に人間であるはずの彼らが、周囲から「まず警察官であれ」と言われた時のその複雑な気持ちが、行間から漂っています。
 
③また他府県から派遣され、遺体置き場となった体育館に足を踏み入れ、数百の遺体と直面した検視官たちの手記にも、現場に居たものにしか書けない迫力が漂っていました。電気も水もない中で数十数百の遺体を検視した彼らが、何を思ったか。ぜひ手にとってみてください。

東日本大震災警察官救援記録あなたへ。』には、掲載出来なかった手記があります。書いた方の許可がおりなかったもの、警察庁よりストップがかかったもの、中に登場するエピソードに裏取りが必要だがそれが叶わなかったもの、ご遺族の心象を害する可能性が高いもの、いろいろです。
  
その中でも何とか載せたくて、ギリギリまで交渉してダメだったのが、ある岩手県警の方のエピソードでした。東日本大震災により、死亡・行方不明合わせて30名の警察官が犠牲になっています。その多くは地震直後、避難広報のため海沿いに残り、一人でも多くの住人を逃がすため叫び続けた結果、津波に呑まれた方々でした。津波が引き、生存者捜索と遺体回収に当たったのもまた、警察官達です。一抹の希望を持ち、避難所に戻らない同僚を探す彼らはやがて、ズタズタになったパトカーを発見します。
 
車内を覗き込み、泥だらけになった同僚を見つけ、涙声で「遺体発見! 回収を望む!」と叫び震える手で同僚の遺体を車内から出すと、その手のひらに「津波が来ます、高台に避難してください」とマジックで殴り書きされているのを見つけたそうです。恐怖に負けないように、最後まで残って一人でも多くの人に伝えられるように、自分の言うべきことを手に書いたのでしょう。

回収班全員で泣きながら敬礼し、遺体を運んだそうです。本当に残念ながら、そのことを記した手記は諸般の事情により掲載できませんでした。しかしそうしたドラマと同じ場所、同じ体験をした警察官達の手記が詰まっております。ぜひ手にとってみてください。(了

【追記】togetterにした

はじめからつくっていれば二度手間にならなかったのだが、無計画だったので。

東日本大震災 警察官救援記録 あなたへ。」編集者より&その反響 - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/633944