あさって発売の「このマンガがすごい!」でもたぶん、ランクインするような気がする・・・
読むとなんだか読書欲が高まる“名著礼賛"ギャグ! 本を読まずに読んだコトにしたいグータラ読書家“バーナード嬢"と、読書好きな友人たちが図書室で過ごすブンガクな日々──。 『聖書』『平家物語』『銃・病原菌・鉄』『夏への扉』『舟を編む』『フェルマーの最終定理』……古今東西あらゆる本への愛と、「読書家あるある」に満ちた“名著礼賛"ギャグがここに誕生!!
- 作者: 施川ユウキ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2013/04/19
- メディア: コミック
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「サナギさん」「欝ごはん」など、多くの作品で実力は証明ずみともいえる施川ユウキの作品で、すでに重版され、一度完結したけど、あらたに連載再開もされるそうで。
(comicREX 2014年1月号からだって)
でまあ、「ユウキさんのあんな作風」と書けばある意味分かるか(笑)
ただし舞台は図書室。
・主人公は、図書室でいつも本を読んでいるが、実は本にあまり興味が無く「どうすれば本を実際には読まないで読書家、読書通らしく見せられるか」が一番の関心だという女の子。
・その子へのツッコミ役男子。
・そのツッコミ男子が気になる図書委員の女の子。
・SFファンの女子。
がいる。彼らがその特性を生かしてツッコんだりボケたりするわけだが、その中で作者が、
「本を読んでるフリをしたい見えっぱりのハッタリ女」
よりも
凶悪なラスボスの大悪役として、SFファンを設定した慧眼を称えたい。
その大悪党ぶりは・・・
うわっ!!猛ラッシュ!!
さて、どちらが最凶の大悪党か・・・・・・ ヒール二人の直接対決!!
しかし、完全KO!!!
というか、過去に何があった(笑)。
これほどの大悪党は、不死身仮面アズテカ以来だよ(笑)。
ま、そういうわけで、この作品のメインテーマは「SFファンはいかに危険な存在か」を説くことであります。島本和彦「アオイホノオ」や、水玉蛍之丞「こんなもんいかがっすかあ」でも描かれるテーマだな。
アオイホノオ (11) (少年サンデーコミックススペシャル)
- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/12/12
- メディア: コミック
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- 作者: 水玉蛍之丞
- 出版社/メーカー: 角川GP(アスキー・メディアワークス)
- 発売日: 1999/04
- メディア: 単行本
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しかし。
実はこの巻の最終エピソードで、実は意外なほどハートフルな展開で締めくくられている。まちでうわさの電子書籍をテーマにしつつ・・・なるほど、こうきたか、とね。
そして
「ケッ」
と捨てぜりふもかましたことは付け加えておく(笑)。
とにかく、
ハヤカワ来たなら戸を閉めろ
創元見たなら身を伏せろ
SFファンにはさからうな
命知らずの集団さ
【追記】
という、読書スノッブを描くマンガを紹介した後で、こんなのが話題だと知った
読書好きの女子のファッショ
http://anond.hatelabo.jp/20131206165800
これ、タイトルが「読書好きの女子のファッショ『ン』」で、一字欠けてたんだと思い込んでいたが……いやはや(笑)