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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

この夏の”2大感動大作”30日同時発売。「機械仕掛けの愛」(2)「看護助手のナナちゃん」(3)

機械仕掛けの愛」2巻

機械仕掛けの愛」は手塚治虫文化賞を引っさげての堂々の凱旋。
担当者のアマゾン紹介にも、自然、力が入ろうというもの。

機械仕掛けの愛 2 (ビッグコミックス)

機械仕掛けの愛 2 (ビッグコミックス)

内容紹介
手塚治虫文化賞「短編賞」受賞作!!

僕の恋人は言った。
「私には愛情はありません。機能があるだけなんです」
……では僕には、愛する機能があるのだろうか。
ヒトには心があるというけれど、彼女には心はないのだろうか。

恋人ロボ、宅配ロボ、尋問官、教師……
ロボットたちの「単なる機能」が、私たちに”ココロ”を見せる。
キカイの悲哀と、ヒトの愚かさを浮き彫りにする…!!

言葉が響く、涙が刺さる、ヒトが知るべき物語。
第17回手塚治虫文化賞「短編賞」を受賞した寓話的オムニバス!!


【編集担当からのおすすめ情報】
雑誌掲載時、ネットでも大反響を呼んだ
”革命後”シリーズ「丘の上の阿呆」「尋問官ギロン」をはじめ、
いっそうペーソスを増しつつも愛に満ちた全9編を収録!!

あ、やはりあの2作は、この「機械仕掛けの愛」の中でも<革命後シリーズ>という独立した世界を描く・・・と考えていいようだ。これが今後も、1巻に1、2作ずつ掲載されていくと面白いんだけど。舞台や登場人物は変われど、ひとつのテーマが描かれるという点ではゴーダ流の”火の鳥”かもしれない。
過去の紹介記事の紹介。

■現在雑誌で読める業田良家機械仕掛けの愛 」ははっきり言って・・・「手塚、藤子級」の出来だ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130310/p2
■あらためて「漫画のコマ紙芝居化」を考える(略)…そして「機械仕掛けの愛」再び
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130413/p3
手塚治虫文化賞・短編賞受賞作「機械仕掛けの愛」(業田良家)〜第1巻全9エピソードを簡単に紹介
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130430/p2

今回2巻に収録される「丘の上の阿呆」の前半部を紙芝居動画化したものがこちら


担当編集者twitterより

https://twitter.com/nemonemu

ねもと◆機械仕掛けの愛②集7/30発売 ‏@nemonemu 7月22日
@uchikoga いやもう、まさに。冷めないうちに2巻目を!と思いましたので、最速で出せて良かったです。5000万人くらいが読むといいです(笑)
 
いつまでも続いてほしいというのは確かな気持ちなんだけどさ、「完結力」を評価してもいいじゃない。
 
すさまじい完結力を持つ業田良家氏の作品が1巻目だけで注目されてしまったけど、つまり2巻目はもっとすごいし、完結するころにはそんなもんじゃすまされないぜと決まってもいないことをぶち上げておく。

看護助手のナナちゃん

あり?小学館には珍しいamazon紹介文なしだわ(7/24現在)。もうそろそろ掲載かな

過去の記事を紹介します。

■本格的に連載が始まった「看護助手のナナちゃん」という作品は、今年か来年の漫画賞を総なめにするかもしれない(ビッグコミックオリジナル
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100908#p4
看護助手のナナちゃん」「とろける鉄工所」…漫画家夫婦が「生と死」を描く。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101210/p4

最初の記事、「この作品が多くの漫画賞を受賞するかも」という予測は外れているのだけど、これは私でなく、各賞の選考委員のほうの努力と眼力不足だと開き直るというか、いまだに自信満々なのである(笑)。
というか、実際にこういう作品に光を当て、人々に知らしめることこそ賞の存在価値でアッテ、この作品が無冠のままなら賞のほうの評判や信頼性に傷がつくとさえ思う。これは「このマンガがすごい!」「このマンガを読め!」的なランキングもあわせてだよ。
ひとつには掲載ページの都合上、単行本が1年1冊の寡作ペースになってしまうというハンデがあることもあるんだろうな。これが普通のマンガのペースで発売できていたら、もっと話題と評判になっていたよ。

 
上リンク、二つ目でも書いたけど「仕事を描く『お仕事漫画』という作品は既に一分野になっていて、そういうジャンルの優れた作品に与えられる賞があっていい」と勝手に思ってるけど、脳内創設のその「お仕事漫画大賞」では、すでにこの作品はご主人・野村宗弘氏の、この前完結した

とアベック受賞しているのだが(笑)
※上に書いたとおり 野村宗弘野村知紗のお二人は夫婦漫画家なのだ。ダンナのほうは、次号のイブニングから新連載開始。

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/02134

余談・野村夫妻vs西原理恵子、もしガチンコで”画力”を戦わば?

野村宗弘氏の別の作品に、これも仲のいい夫婦を描いた

そう言やのカナ 1巻 (ニチブンコミックス)

そう言やのカナ 1巻 (ニチブンコミックス)

という作品がございます。夫婦のさりげない会話から、ついついダンナさんが「そう言やの」と何かを思い出して、自分の少年期の思い出などを語るという…仲睦まじい夫婦の実体験から描かれたとおぼしき作品で
ケッ。
・・・いやちがった、面白いんだけど(笑)、ここに、野村夫が漫画家デビューする経緯が語られた一文があった。

31歳のとき、偶然スポーツ新聞で見つけた「高知新聞黒潮マンガ大賞の記事」。「・・・(略)送ってみようなかー・・・」
僕はいちど、他人に見せるマンガを諦め、自分だけが楽しむためだけの趣味にしようと思っておったので送ろうかと迷いました。
悩んだ理由がもうひとつ。・・・審査員のひとりが西原理恵子先生だったことです。「サイバラさんが見てくれるかもしれん・・・」僕はファンなので悩みました。で、嫁に相談したところ「送ればええじゃん」の一言で腹は決まりました。(ちなみに嫁は西原さんの信者・・・)

そうか旦那さんも奥様も西原ファン・・・いや奥さんはサイバラ信者か。
で、私の見たところ、本当にガチンコで「画力」対決して、両者ともサイバラ女史といい勝負になるのでは、と(爆笑)。
特に奥様のほう。

みよ、この左のコマの、柔軟性に富んだ腕の描き方を。てか伸びてるよね、うで(笑)。

あのイベントで「ブラッド・ピット」とか「安藤美樹」とか「あんぱんまん」「ロールスロイス」などのお題を出されて、野村夫妻がどんな絵をお描きになるかは興味津々なのであります(失礼!!)

作者のtwitter

https://twitter.com/bachigusa
野村知紗 @bachigusa
ビッグコミックオリジナルで、「看護助手のナナちゃん」という漫画を描いています。アナログ人間なので、返信が遅れることが多々あります。すいません。よろしくお願いします。
江戸川周辺

※正確には「ナナちゃん」連載は増刊も含む