INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

往年の名タッグ「恐竜戦車」インタビュー〜「恐竜」さんと「戦車」さんの再会対談。

※このエントリの前提

過去にこういうエントリがある。あるんだからしょうがないっ。うちのスタイルなんでね

■最優秀怪獣賞受賞記念・エレキングさんインタビュー
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070804/p2
■史上最強のシューター・キングジョーさん独占インタビュー!
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080730#p2
レッドキングさんインタビュー。「ビールとファイトと、時々ウルトラ」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090906#p3
ジャミラさんインタビュー。「地球人ギミック?最初はとまどったけどねえ」。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120812/p3
 
■(番外)もしウルトラ怪獣が最強決定トーナメントを行うなら、組み合わせはこうなる
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120328/p1

※追記
全体的にリンクを張り、世界観を説明しているのがこちら
m-dojo.hatenadiary.com

この取材を続けている怪獣プロレス史研究家が、今回は司会を務めることになりました。それは往年の名ユニット「恐竜戦車」として暴れまくり、今ではそれぞれがシングルプレイヤーとして活躍する「恐竜」さんと「戦車」さんの、久しぶりの再会対談だったのです・・・
そうなんだからしょうがないだろう。

ウルトラ怪獣シリーズ43 恐竜戦車

ウルトラ怪獣シリーズ43 恐竜戦車

  • 発売日: 2008/02/23
  • メディア: おもちゃ&ホビー
それではスタート。

―…えー。今回私は、大変光栄なことに史上ナンバー1の名タッグとの評価も高い「恐竜」さん(以下「竜」)と「戦車」さん(以下「戦」)の”再結成”に立ち会うことができました。よろそくお願いします。思い出話もいろいろあるでしょうが、お二人がお会いになるのはひさしぶりで?
 
戦「うん、竜ちゃんは今アメリカに住んで活躍してるもんな。なかなか会う機会もなくてねえ。夏には幕張の恐竜展で里帰りしてるんだっけ?あと大阪のUSJだっけ? なにしろスピルバーグ映画に何度も出てきた、いまや国際的な名優だもんな。すごいよ」
 
竜「いやあ、戦ちゃんこそ今は、女子高校生と共演して若い子たちに大人気だっていうじゃない。俺もそっちのほうがいいよ(笑)。大阪だとタチの悪い地元の大学生が客だぜ・・・あんまり腹が立つヤローにはカチ食らわせてるけどな。」
 
―アワワ、お二人ともまだお元気、大人気で何よりです・・・そんなお二人が、タッグユニット「恐竜戦車」を結成するまでをお聞きしたいんですけど。
 
竜「さて、どうだったかなあ・・・そうだ、元はといえば、俺たち二人は、円谷という団体の中では中堅どころでくすぶっててねえ・・・」
  
戦「いやあ、中堅というのは飾りすぎだよな(笑)。前座だよ前座、俺たちは」
 
―え、そうだったんですか?あ、それはつまり・・・
 
竜「円谷ってのは、やっぱりウルトラ一家を中心に、『怪獣』『宇宙人』がメーンを張るプロモーションだからね。怪獣生まれの怪獣育ち、ワタクシ生まれも育ちもアンドロメダです、みたいなやつがトップを取る構造さ。『恐竜』ってのはそれより一段低い、アマチュア根性が抜けないやつら、という評価しかプロモーターはしなかったのさ」
  
戦「戦車に至ってはジョブ・ボーイ(やられ役)しか仕事はないさ。俺の先輩は、どうやって怪獣に踏み潰されるか、投げられるか、その相手役でテレビに一瞬でも映るか・・・そんなことしか考えないで、仕事が終わったら小バクチにふけるような、そんな環境だった」
 
―どちらも恐竜界、戦車界では何度も優勝したり、実績がありましたよね?
 
竜「ま、いま思えば俺たちもかたくなだったところはあるよな。やっぱ円谷はプロの世界だからさ。見せる、客を呼ぶという点じゃ、恐竜界でジュラ紀白亜紀を生き抜いただとか、戦車ではパットンやロンメルのところで鳴らしました、バルジにも出場しましただとか・・・そういうプライドは捨てちゃいけないけど、鼻先にぶら下げてちゃ、それもまた良くないんだよな。俺たちは今の視点で見れば、そういうところがあったから円谷も使いにくかったのかもしれないわな。ゴモラさんなんかも恐竜出身だけど、あの人は柔軟に『古代怪獣』として登場しつつ、スタイルは恐竜のバックボーンを見せてるもんな。王道で成功するのはああいうすごい方だけよ」
 
戦「ただな、よく怪獣たちが『俺たちは円谷で叩き上げた雑草』『恐竜や戦車さんはアマの実績があるから』とかいうけど、あれは違うよ!!恐竜界とか戦車界という世界で生き残るってのはそれ自体が、最初から円谷でやるよりよっぽど”下積み”なんだよ。竜ちゃんのジュラ紀なんか、そのまんま、本当にガチの”弱肉強食”の世界だったんだから。俺のバルジも、クルスクもすごかったぜえ・・・」
 
竜「ま、それがあるからお互い、この年でも現役でいられるわけだけどな」
 
―そんなお二人が、どんなふうにしてタッグを結成されたのですか?
 
竜「まあさ、おたがいくすぶってることはわかってたし、そのままじゃいけねえ、とも思ってたのさ。ただきっかけが無かった。」
 
戦「二人とも、円谷をやめることも考えてはいたんだ。恐竜も戦車も、人脈で、食うあてというか仕事は円谷以外にあちこちにあるからね。だから円谷のほうもあまり恐竜あがりや戦車あがりを信用しない、というか重用しないとも聞いた。ただ、あるとき・・・あれはどこだったかな?シングルで2人がやる機会があってさ」
 
竜「恐竜と戦車の戦いだからウルトラじゃないよな?どこかの少年雑誌の口絵企画かなにかかな?大伴プロモーションあたりで組んだんだろうな」
 
戦「たぶんそうだ。そこで真っ向からがっぷり四つで組み合ったら、そこで互いに『こいつは…』とビビビと来たのよ」
 
竜「こいつも俺もここで終わるようなタマじゃない、もし組んだら・・・上にノシ上がってやれるぞ!とね。終わった後は二人で酒場に直行して、どっちが言い出すでもねえ、タッグ結成を即決だよ。」
 
―そして伝説の「恐竜戦車」が生まれたと。結成当時の周囲のリアクションはどうでしたか?
 
戦「おれのビジュアル・チェンジにみな驚いてたね(笑)」
 
竜「戦ちゃん『俺の上に竜が乗るなら、これは邪魔だろう』といって、トレードマークの砲塔をばっさりカットしちゃったからね(笑)」
 
―え?戦車さんって以前は砲塔が上にあったんですか?
 
竜「それじゃなきゃ戦車っていわないだろ(笑)」
 
戦「いや、それがそうでもなくてさあ・・・実は戦車会系の先輩がめちゃくちゃ怒ってさ。『伝統ある戦車部が砲塔をカットするとは!わが部の歴史に泥を塗るものだ!』とか言って、俺を襲うとかって話にまでなってたらしいよ。ところが創部当時からの大OBが『うむ!やつは第一次大戦、最初に暗号名で水補給の水槽に模して”タンク”とつけられたあの時代・・・その戦車の原点に帰るためにああしたと見た!実に見上げたものよ』とか褒めてくれちゃってさ。もちろんそんなつもりは全然なかったんだけど(笑)」

 
―あはは、とんだ「こんにゃく問答」ならぬ「タンク問答」でしたね。
 
戦「わかってないのは『戦車の上に恐竜のっけたやっつけ仕事』とか『歩ける足があるのになんでキャタピラに乗ってるんだ』・・・とか。こっちは聞き流してたけどな・・・戦車的にはそれが正しいんだよ」 
  
―戦車も実際、列車に乗せて運搬しますものね。あ、そうだパトレイバーって若手選手が以前、僕のインタビューで『ロボットの僕たちがキャリアで現場まで運搬されるというのは、恐竜戦車さんへのリスペクトです。今はそのキャリアから立ち上がるところが一番会場でも受けますよ』とか言ってましたよ。
 
戦「ほんと? 時代はかわったねえ。」
  
竜「そしてタッグを結成したあとは、とにかくどこでも全力投球でファイトしたもんだよ。相手のほうがびっくりして『おい、今日はテレビとかないぞ?こんなドサの会場だぞ?』とかささやいたりさ。そういうぬるま湯みたいな空気を変えるためにタッグを組んだんだって」
 
戦「てのはさ、その当時の『円谷プロ』は、そういうぬるま湯な雰囲気があってさ・・・エースのセブンさんはもちろんとんでもないガチの実力者で、ストイックなんだけど、逆に彼だけが強すぎるからプロモーターが相手役に抜擢するのは、計略とか謀略とか、そういうスキット(寸劇、幕間劇)がうまいやつになるんだよ。そうじゃないとセブンさんのピンチも演出できないからさ。だから逆にモヤシやコンニャクみてえな宇宙人しかメインの相手にならない。セブンさんもそれで逆にイライラしてたんだよな」
 
竜「まあ俺たちが抜擢されたときも、宇宙人の手下っていうギミックは必要だったけどな(苦笑)」
 
戦「そうだったっけ・・・覚えてねえな・・・誰だっけ?」
 
竜「あれ・・誰かな・・・キラーとかキラとか・・・」
 
―データを見ると「キル星人」がおふたかたの主人、というギミックでしたね。
 
竜「まあどうでもいいんだよ、だってあれ、うちの団体で雑用やってた若い衆にマスクかぶせてそれらしくしてただけなんだから(笑)」 
 
―え?そうだったんですか。なるほど、印象に残らないし、画像もほとんどないわけだ・・・。
  
戦「でもまあ、そうやってタッグ結成後、ついに念願のセブンさんとの対戦にこぎつけたわけよ。もちろん個々にシングルでやりたかったってのもあるけど、興行的には1対2のマッチメークが妥当だろうな。だからこそ反響があったわけだし」
 
竜「セブンさんはそれくらいのことが平気でできるぐらいの全盛期だったよ。あと、『お前らは光線はないから、その分これで派手にやれ!』とプロモーターの意向で”超兵器スパイナー爆破マッチ”とかにさせられたけどさ、セブンさんと戦えるならそれもどうでも良かった。二つ返事で条件をのんだよ」

 
―待ちに待ったウルトラセブンとの対戦となれば、心に期するものがあったでしょう。
 
戦「まあね、そのとき思ったのは、その計略スキットの宇宙人たちに『どうだ、これが真っ向勝負だ!!』というのを見せてやろう!とね」
 
―はい、覚えています。セブンと本当に正面衝突、力と力でぶつかって・・・セブンさんが、やや押されてましたね 
 
戦「ジョーさん(キングジョー)はマウントをとってたけど、あれは柔術のワザなんだろ?俺たちは正真正銘、力だけでの真っ向勝負だよ。なにしろ、俺たちは技をしらないんだから(笑)」
 
竜「自慢にならないけどね(苦笑)」
 
―ファンの間で語られているのが、そのジョーさんも言ういわゆる「パートタイム・シュート」ですが(キングジョーの回参照)・・・この押し比べのところとかは・・・・
 
竜「オット、いくら21世紀とはいえ、言えることと言えないことがある。そのへんのことは…なしでな」
 
―アッ、失礼しました。
 
戦「まあ、時代は変わっていくものけど、これもけじめだからな…ただサービスでコメントするとだ、野球で外角高めの直球しか打てず、内角にカーブを投げると絶対打てない選手がバッターボックスに立ちましたと。そいつに3球、正確に外角直球が来て、打者がその球を打てたら・・・それは”ガチ”かい?」
 
―うーん・・・
 
竜「まあ言えるのはね、あの試合は俺たちも本当に120%の力を出して、完全燃焼できた忘れられない試合だけど・・・まちがいなく、セブンさんの手のひらで踊ってたよな(しみじみ)」
 
―そう振り返りますか。
 
竜「悪い意味じゃないぜ。ああいう人と対戦して、手のひらで思う存分に暴れる感覚・・・いまの若い怪獣にも味合わせてやりたいなあ・・・」
  
戦「そういえばあのときって、スパイナー結局爆発しなかったろ?」
 
―ええ、そうでしたね。
 
戦「控え室に燃え尽きた状態で戻ったら、プロモーターさんは怒り心頭でね。なんでカネをかけた爆薬を破裂させてジョブしなかったんだ!っていうんだけど、そうしたのはセブンさんでね」
 
竜「そうそう、控え室にその後入ってきたセブンさんが『悪いな、今日は俺の判断で爆発はナシだな、ウン。・・・なにか問題あるか?』とギロリよ。プロモーター、そりゃなーーんもいえる訳ねェ。それでやつが出て行ったあと、セブンさんは俺たちのほうを向いて『しょっぱかったら、爆発してもらうつもりだったけどな・・・。お前らには、花火はいらんだろう』ってね」
 
―うわ、かっこいい!!
 
戦「あの言葉は忘れられないな! ギャラはその日のうちに全部のんじゃって、いくらかも覚えてないけど、あの一言が100万ドルにもまさるボーナスだったね」



―そんな恐竜戦車さんが、その後解散しましたが・・・このへんの話をうかがっていいですか?
 
戦「うん、別に隠すことじゃないよ。まず俺の借金がさ」
 
竜「それから言うか(笑)」
 
戦「なにしろ毎日が充実していたからね。充実しすぎて、毎日興行がはけた後はマスコミも一緒になってどんちゃん騒ぎ(笑)。セブンさんからもハガミ(前借り)したり、お米(現金)ごっちゃんしたりしてたっけど、それも限界になってきてさ」
 
竜「あのころは戦車の後輩にアイアンロックスとか、クレイジーゴンとかいてそいつらも連れてたもんな。ゴンの師匠はホントはジョーさん(キングジョー)なんだけど、あの人はご存知のとおり真面目でカテエから、羽目をはずすときは、ゴンはちゃっかりこっちと一緒になってさ(笑)」
 
戦「『なに、お前の好物は中古車か?遠慮せず、どんどん外車を頼め!!』って(笑)」
 
竜「だけど解散の理由は戦ちゃんの借金もあるけど、オフィスと手が合わなくて(仲が悪くて)ね。フロントを仕切ってる成田ってやつが、俺たちを目の仇にしてたんだ」

【編注】ここで「成田」が恐竜戦車を嫌っているという証言を、外部リンクで引用しよう
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20130503/1367551543
実はアイアンロックスのデザインは成田が『ウルトラセブン』を途中降板するきっかけになっていたと、ひし美ゆり子『アンヌとゆり子』(同文書院)に成田が寄稿した文章の中で書かれてある。同書P.253〜254より。

「…回を重ねるとこの企画者が不思議なことを言い出しました。次は戦艦大和を怪獣にしてくれ(※アイアンロックスのこと)、と言うのです。そんなもの怪獣になるわけがない、あまりにもマンガ的な発想です。……今度は恐竜戦車だと言うのです。私はこのプロダクションは永く居るところではないナ、と思い始めました」

  
戦「ただそれでもさ、竜ちゃんが立派なのは、オフィスと交渉したりスポンサーを独自に集めて、怪獣とは違うスタイルの恐竜プロモーションを作ったことよ。あれは立派よ。」
 
―ああ、「ボーンフリー」「アイゼンボーグ」「コセイドン」と名を変えたあの団体。・・・え、あれって恐竜さんが仕切ってたんですか?
 
竜「俺を慕ってくれて円谷に入団した恐竜が結構いたんだけど、やっぱり恐竜って当時の円谷ではそのまま上にはあがれそうもなかったからね。そういう連中の居場所を作ってやりたいと思った。まあ団体のトップってがらじゃないし、余計な苦労ばっかりしたけどね・・・純粋な恐竜団体じゃやっていけず、提携して合体変身ヒーローが来日したり、ちょとそいつのギャラが高かったんで等身大ヒーローのエース路線になったりと・・・あの当時の苦労は、また別のインタビューでもあれば一冊の本になるよ」 
 
戦「古代に戦車はいらないからな。それもあって、潮時だと思って円谷はおいとましたのさ。失踪ともいうけどね(笑)」
 
竜「当時はうらんだねえ。俺は恐竜戦車もやりつつ、恐竜専門団体もやるつもりだったのに・・・」
 
戦「借金で首が、いや砲塔が回らなかったんだよ(笑)まさにヤケクソ!どうにでもなれという気持ちだった」

 
―そして恐竜さんも、計3つにわたった恐竜団体を解散。そしてスピルバーグに招かれて、ハリウッドに向かうわけですが・・・
  
竜「まあ、俺の実力じゃないよね、スピルバーグゴジラさんとかを含めて、ジャパニーズ・スタイルの怪獣や恐竜をリスペクトしていた。それで『ハリーハウゼン・スタイルやCGスタイルの若い連中に、いろいろ教えてやってください』と言われたんだよね。若い子も、あんがいセブンと俺の試合をビデオをとか、なんていったっけ?ユーがチュー…」
  
youtubeですか?
 
竜「それで見てくれているらしくて、あっちから『重量感はどうやって出せばいいんですか?』とか『主人公を無慈悲に蹂躙するコツを教えてください』とか聞いてくるんだよ。悪い気はしないねえ。だからジュラシックパークは、セブン流も入ってるよ」

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戦「後輩でその道に入ったパットンから聞いたけど、ハリウッドは世界中から才能を探してて、古い時代に活躍した外国の名優なんかその国以上にリスペクトされることが多いんだそうだ。竜ちゃんが呼ばれて尊敬されるのは、当たり前の話だよね」
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―そして戦車さんも最近、女子高生と競演して話題が沸騰、再度ブームを浴びています
 
竜「さっきもいったけど、ハリウッドよりそっちのほうがいいって(爆笑)」
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戦「いやさ、おれも茨城の田舎に引っ込んでたんだ。土浦には知り合いもいるしな。そしたら地元の関係者から『ここでは部活動で戦車をやっている。その経験を生かして指導してくれ』と言われたんだ。まあ大した指導はしてないよ。『何事も大事なのは全体のバランスだ』とか」
 
―でも大人気でひっぱりだこでしょう。今回の対談もスケジュール調整が大変だったんですよ。すごく忙しいんでしょ。
 
戦「まあ、俺にとってはありがたい話だけど、共演した彼女たちがね。殺人的なスケジュールをこなしていて気の毒だよ。だから好きなように飲み食いさせてやりたい・・・しかし彼女たちの、飲むこと食うこと!!」

竜・司会「それはあぶない」

終わり

編註

・ここで読者が元ネタのわからない箇所は

の「阿修羅原編」を見てもらえば、大体該当しています。
 
・最後に出てきた「ガールズパンツァー」は、個人的に全貌がまるでわからず、ネット上の断片的な知識だけで当てはめました。ここだけ不自然だとしたらそのせいです。
 
・そもそもなんでこんなことをやっているのか?については謎です。