INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

フィリピン総選挙。パッキャオ出馬と、比国政治の”一族王朝”について

これもNHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです

★その他★】 パッキャオ立候補の、フィリピン総選挙行われる < gryphon

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130511/asi13051116150002-n1.htm
・・・アキノ氏が所属する自由党を中心とした大統領派は好調な経済や腐敗追及、貧困対策を実績としてアピール。アキノ氏の支持率も7割と好調を維持している。

http://www.asahi.com/international/update/0510/TKY201305100382.html
「政治家でチャンピオンに」6階級制覇のパッキャオ氏
 
 【機動特派員・柴田直治】13日に投票されるフィリピンの下院選に立候補しているマニー・パッキャオ氏(34)…・・・6階級を制覇した伝説のボクサーだが、昨年6月の判定負けで世界王座から転落。同12月には衝撃のKO負けを喫して限界説もささやかれている。「力が続く限りボクシングを続ける」と引退を否定しながらも「ボクシングで証明することはもう何もない」と、政治に傾倒する心情を語った。フィリピンでの人気は絶大で、選挙戦突入までは、全国ネットのテレビでバラエティー番組を持ち、歌って踊れるチャンピオンを演じていた。

 ――なぜ政治の道を選んだのですか。

 「国民に奉仕し、助けたいからだ。人々は停滞する経済の犠牲になっている。あまりに汚職が蔓延(まんえん)しているからだ。それを何とかしたい。ボクシングで成功するまで、私は本当に貧しかった・・・(後略)」


この聞き手だった柴田直治氏が2013年5月12日の朝日新聞にザ・コラムという記事を書いてる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130512-00000011-asahik-soci

 「貧しい家に生まれ、食べるもの、寝る場所もろくになかった。だから私にはみんなの悩みや望みがわかる。役に立てる」
 砂地にゴールを立てただけの粗末なバスケットボールコートで、ジーンズにポロシャツ姿の男がトリの演説を始めた時、夜も11時を回っていた。3時間を超す選挙集会は、合間にヒップホップダンスや漫才をはさみ、食事やTシャツが配られた。
 フィリピン南部ミンダナオ島ジェネラルサントス市。マイクを握ったマニー・パッキャオ(34)は、世界で6階級を制覇した伝説のボクサーだ。国民の期待を一身に背負う史上最高の英雄といえる。……

政党名「民衆のチャンプ」。弟はとなりの選挙区、妻は副知事選に立候補中。だという。

ただコラムは問題点を指摘。
・フィリピン政治は特に一族支配が強い。選挙は一族の”名誉”も賭ける。
・そんな「政治家一族」が強固に支配する中で、そうした一族を選挙で負かすのは、知名度の高いスポーツや芸能のスターに限られる、という現状がある。
・ところが、彼らもすぐに『王朝』を築く。映画スターから大統領になったエストラダは正妻が元上院議員で息子は現職議員、そして愛人が現職市長(笑)、その愛人との子も上院選にこんど出馬。孫は市議、おいやめいも知事や下院議員に・・・
一応証拠的に画像を。摘出子、非摘出子の区別がないという点では進歩しているというべきかもしれない。


・・・欧米メディアはたびたび(日本を含め)アジアの世襲や王朝を民主主義未熟の証しと論評する。
エストラダは「人々が投票し始める、これこそ民主主義だ」と反論するが、各国でいまも増殖を続けるさまにっ私は嘆息する。GDPが膨らみ、アジアの時代と呼ばれてなお、わたしたちの民主主義はこのようなものなのだろうか、と。

…苦く、重いコラム。