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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

業田良家「機械仕掛けの愛 」ははっきり言って…「手塚、藤子級」の作品だ

単行本の1巻は昨年の夏に出ている。

機械仕掛けの愛 1 (ビッグ コミックス)

機械仕掛けの愛 1 (ビッグ コミックス)

ロボットのワタシも、泣いていいですか。

本を愛する刑事、最強の兵士、子育てのベテラン、失敗ばかりのダメ店員……ココロを持ったロボットたちの愛情と葛藤、そして“人間”を描きだす、切なくて温かいオムニバス!!

持ち主に飽きられたペットロボの女の子は、愛された記憶を頼りに“お母さん”を捜すが…?
人間の遺言で自由を手に入れた、介護ロボの苦悩とは?
思い出を託された執事が、約束を果たすために選んだ道は?
ロボット神父は、搾取に苦しむ農民たちを導けるのか?
機械仕掛けのココロの系譜、9編を収録。



【編集担当からのおすすめ情報】
ヒトではないキカイが、「生きたい」と叫ぶ。
錆びついた心に響くロボットシリーズ、開幕。

この「機械仕掛けの愛」1巻に収録された作品は読んだり読まなかったりだったが、たぶん案内文の「最強の兵士」の回は読んだと思う。そのときは、彼らしい傑作だな、とは思いつつ、紹介し損ねていたが・・・いま興奮して書いているのは、現在雑誌で読むことができる2編の話(片方がビッグコミック本誌、片方はビッグコミック増刊で読める。こうやってまたぐから、つながりが弱くなり話題性が下がるのかも・・・)

ロボットという、人間に似ながらも人間的な感情が基本的にない、と設定される対象を通じ、逆に人間の<感情>の有り方を語るというのは、聞くだけならおなじみの話だが・・・
今、雑誌で読める2編でいうと、「ロボットが内戦の中で使われている某国」が舞台なのだ。


そう、業田氏といえば、・・・かのギャグ作品「独裁君」はともかく、おそるべき重さを持つ「慈悲と修羅」が有名な作者でもある。
今でも、アレで読めるかな・・・

ああ、閲覧できるけど音楽だけがアレに関する問題で聴けないや。
音楽とのシンクロもすさまじいもので、それが聞こえないのは残念だが、全削除されているよりましか。

そして、業田氏は上の作品で描いたことを<政治的主張>にとどめるのではなく、架空世界でロボットを主人公とすることで、もっと普遍的な何かを描くことにしたようだ。
(※もちろん「慈悲と修羅」に強い時事性、政治性があることはマイナスなどころか、もっとも重要な魅力の一つである。ただしかし、別の描き方で描けるものもあるということです)


現在雑誌で読めるに2作は、ロボットを国民弾圧の手段に利用していた独裁政権が内戦によって崩壊、反政府軍が国の権力を奪取した直後・・・らしいです(当然イラク戦争や「アラブの春」を連想させる)。もちろん反政府軍が完璧な民主主義を体現した人道勢力なわけもない。
そんな中でロボットが担当するのは、無印ビッグコミックでは「諜報」、増刊号は・・・「拷問」・・・・・・。
感情のないロボットは、それに向いているのか、向いていないのか・・・
いつもの画像紹介ができなくて、本当にもーしわけない。

大追記:雑誌公式サイトで本誌のほうの掲載作品が「試し読み」できます!!!!!!!!
http://big-3.jp/bigcomic/index.html
機械仕掛けの愛 丘の上の阿呆(※こちらが本誌)
業田良家
書店員さんも注目の話題作、特別読み切り!!
ロボットの「機能」がヒトの愚かさを浮き彫りにする…!!



[機械仕掛けの愛 尋問官ギロン](こちらは増刊)
業田良家

聲の形」は編集部がシンプルに、・・・そのぶんネット上で”大声”で「傑作です」「読んでください」と語ってまず話題を呼び、読者を集めることに成功した。

私も大声で、しかも漫画的にはとんでもない表現を使わせてもらおう。

「この作品は、手塚治虫藤子・F・不二雄が描いたSF短編の傑作に、質的に匹敵する」

現在の現役作家で言うなら浦沢直樹細野不二彦にまさるとも劣らない」との煽り文句をつけるかね。
とくに浦沢氏とは「PLUTO」の冒頭のいくつかのエピソードが、非常に連想させるというか、同一の地平で比較できる気がする。
PLUTOって・・・あれ、全体を評価するよりも、ああいうエピソードをばらばらの「短編の集まり」と考えたほうが、いい気がするんですよ(浦沢氏って基本そうだよね)。
そう考えると浦沢PLUTOの、特に前期の<短編>って非常にすぐれた作品だが、それに負けないです。


さらにちょっと妄想入りで語らせてもらうと、これを読んだ直後「車を売って、退職金前借りして、この作品の映像化権を買おうかな」とか思ってしまった。もちろん自分がメガホンをとって映画化するわけではなく、この作品の映像化権をハリウッドに転売しようと思ったのだ。これを訳して読ませだら、ジェームズ・キャメロンスティーブン・スピルバーグジョン・ウーがお土産にカステラ持って飛んでくると思う(半分マジ)。


ま、冗談はともかく、すぐに1巻を購入して読まねば。見えない道場本舗マンガ大賞(漫画10傑)は年度末の発表だ。ほぼ固まりつつあったところで、とんでもないものを再発見する羽目になった。出たときに騒ぐべきでしたね、とんだ見落としでした。
まあ現在の作品はたしか15回、16回というクレジットがあったはず。だんだんこなれてきたのかもしれないし、上の「内戦国家のロボット」設定の回だけ特にぬきんでているのかもしれない。
しかし、そうであるかどうかを一刻もはやくチェックしたいのだ。


【追記】担当の編集者氏が、twitterアカウントを持っているみたいです。

ねもと@機械仕掛けの愛
@nemonemu
https://twitter.com/nemonemu
漫画編集&ライター。業田良家氏・岡崎二郎氏ほか担当◆業田良家機械仕掛けの愛ビッグコミック増刊号にて連載中・URLから試し読みをどうぞ◆猫と暮らす。編集プロダクション所属。30なかば♂◆漫画・アニメ・猫・小ネタ・社会◆発言は個人的なものです。固いのは最初のご挨拶だけかも。いろいろお気軽に。
奥付または欄外 ·
http://big-3.jp/bigcomic/rensai/kikai/index.html

そして、単行本1巻も一部ネットで読める。

ねもと@機械仕掛けの愛 ‏@nemonemu
こちらのアドレスで単行本の第一話が読めます。ご活用くださいませ。2巻目は、うまくいけば秋ごろ出せそうな見込みです。
http://big-3.jp/bigcomic/rensai/kikai/index.html

津波警報じゃないが・・・・・・・強い調子というか、命令口調で。上のURL、クリックして
「読め!!!!」

その後の話。手塚治虫文化賞受賞&作品紹介

その後、こんなふうに。

■大朗報!!業田良家機械仕掛けの愛手塚治虫文化賞・短編賞受賞!2巻は7月発売
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130429/p4
手塚治虫文化賞・短編賞受賞作「機械仕掛けの愛」(業田良家)〜第1巻全9エピソードを簡単に紹介
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130430/p2