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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

浦沢直樹「ビリーバット」完結。「途中の挿話を『短編』と見ると凄いが、長編全体の完成度はグダグダ」伝説、さらに更新。

これが、事実関係をつたえるニュース

BILLY BAT浦沢直樹のミステリーマンガが完結へ 8年の連載に幕 | マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2016/08/04/003/


これが民草の声

浦沢直樹、伏線を一つも回収することなくBILLY BATを無事完結する。 http://alfalfalfa.com/articles/162267.html


ほんとにね…なんなんだよこれ…と思う。
MONSTER
PLUTO
21世紀少年
そして
BILLY BAT か。

BILLY BAT(20)<完> (モーニング KC)

BILLY BAT(20)<完> (モーニング KC)

浦沢が本気出した!的に言われる、重厚っぽい?テーマの上記作品は、どれもラストが「すごい!!」的な感じには思えなかったですねえ。


重厚なテーマではない?「YAWARA!」や「HAPPY!」は、とりあえず普通に物語の幕は閉じているし
短編を積み重ねている構造のMASTERキートンは、味わい深い完結をした(その後、続編で来たけどさ)



けしからんのは、その長編の中の、個々の挿話をひとつの「短編」として読むと、これがものすごく出来がいいことだ。
PLUTOのピアノの話とか、ビリーバット公民権運動の話とか・・・・・・・・ 

才能ってのには思わぬ弱点があると思わざるを得ません。

「連載長編ってのは途中、盛り上げるだけ盛り上げ続けりゃ、最後はしょぼくなってグダグダな終わりでもいいんだよ!」てな論もある。

吼えろペン」の中に出てくる編集長が力説してた。

ボタ Q 私の……経験上言わせていただきますと……
いろいろな天才作家がいましたが、たとえ天才でも———
100 回連載が続くとしたら、1 回はつまんない話があります!!
ただ、天才は………
その 1 回を、最終回にもってくるんです!
炎尾・流れ星・富士鷹 おおっ!
そうなのか!?
ボタ Q それまで 99 回読者を楽しませるんですよ!
読者はワクワクします!
本は売れます!
評判になって賞をもらえるかもしれない!
最高です!!
———そして、幕引きだけちょっとショボイ…と!
まあ最終回の 1 回ぐらいいいじゃないですか!!
私に言わせれば、そこまで楽しませてもらったのに、文句を言うヤツのほうが、どうかしてますよ!

もうこれはそのまま、「浦沢直樹論」としてもいいのじゃないか、と(笑)