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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

谷川貞治氏の軌跡を原田久仁信が漫画化/「09年ならK-1を30億円で売れた・・・」(別冊宝島「プロレス大暗室」)

今回はこの話

プロレス 大暗室 (別冊宝島 1914 ノンフィクション)

プロレス 大暗室 (別冊宝島 1914 ノンフィクション)

内容紹介
終わらないノア巨額詐欺事件と、なお続く告発者たちの証言。大タニマチの登場でマット界に蔓延する「ブシロード・タブー」。阿鼻叫喚のK-1債権者集会。格闘技界をも 巻き込むスキャンダル大全。原田久仁信の劇画も健在。

この告知が最初にアマゾンで読めるようになったとき、まだ企画は完全に固まってなかったようだ。というのは個人的に期待した(?)「阿鼻叫喚のK-1債権者集会」の記事は載ってなかったのだよ(笑)。修正すればいいのに。
で、昨日報じたように、谷川氏に言わせると「債権者集会は11月にある」というのである。こちらに期待したい。自分はコネもなく夢想するだけだが、宝島編集部なら未払いのある選手から数万円でもK-1の不払い債権の譲渡を受け、債権者の一人として堂々と乗り込むこともできよう。

それはいいんだけど、正直、今回は内容が薄い。
それは一般誌に扱われたプロレス記事や、プロレスラーの登場回数をカウントするという、単に大宅壮一文庫に依拠しただけやん、という記事に典型的・・・それも堀井雄一郎のように、その調査結果をおもしろおかしい芸として紹介できていればいいのだが、その分析が実に無味乾燥な感じで・・・正直このページは購入代金を損した、と感じてしまった。


しかし、今回のムックではそれを補ってあまりある成果・・・つまり、「あの」原田久仁信が、格闘技業界をまたいだのだ!!!上のアマゾン告知文は、原田氏が何を描いたかまでは書かれていなかったので、これはうれしい衝撃だった。


内容的にはこの漫画も、ムック全体もそれほど目をむくような新事実は無い。(これはこの前紹介した「噂の三面記事」もそうだった)でもそれは、いつもニュースサイトやインタビュー記事を目を皿のようにして読んでいるものの言い分で(笑)、そんな断片的知識を仕入れる間もない読者にとっては新事実も多いだろう。谷川さんのインタビュー、劇画もしかり。

輝いた日々も、暗い日々も描かれる・・・

格闘技黄金期に、最初の暗い影を落とした石井和義館長の脱税と逮捕。その危機を救うために社長に就任した谷川は、格闘技雑誌編集長時代に培った「全方位調整」術で、一筋縄ではいかない選手たちとの交渉をまとめていく。
「カネにこだわる」選手と「将来ビジョンにこだわる」選手でどっちが谷川さんとしてはありがたいかというと・・・実は前者だ、なんて話を以前していたことがあったな。
K-1MAX」の成功など、それが輝いた時代もあった。そしてそれが頂点に達した「格闘技興行の芸術」(※「格闘技の芸術」ではない)ともいえる成果がこれだ。

曙のK-1参戦はいまだに覚えているが、海外のサイトなどもふくめて、ほぼまったく事前情報というものがなく、最初にスポーツ新聞の朝刊(を紹介するTV番組)で見た時は「そうくるか!!」とすっごい驚いたのを昨日のことにように思い出す。

しかし、徐々に歯車を狂わせていくFEG
よくも悪くも、「大晦日」がその転機となっていく。

現場のモニターでその日のうちに谷川氏が塗布映像を見た、というのは分かりやすくするための脚色ではあろうけど。
ここで「スポンサー企業に抗議電話が殺到してスポンサーが降りた」ことも転機だというが、最初は主催者がうやむやにする気まんまんだったからねえ(笑)。そのへんの収支決算を谷川氏はどう思っているか知りたいところではある。まさか「あの話はうやむやにすべきだった」とは思わないだろうけど。
亀田問題とも重なる部分はあるかもしれない。
そして・・・・

読んでみてあらためてわかったんだけど、原田久仁信は最初に漫画化した永島勝司とWJの物語を完全に自分のものにしていて・・・で、永島氏特有の語り口だと感じていた江戸っ子的な伝法な語り口(内面の独白も含め)は「永島節」ではなく「原田節」だったということだ(笑)。
「ウグッ・・・」「夢を語っちゃいけねえ・・・」「を食する毎日!」
まあ、偶然受けたフレーズを意識的に繰り返して、「元気ですかーっ!」や「出てこいや!」のように、それ自体で商品になる決め文句にしようという意識もあるのだとは思う(実際、そうなりかけている)。
だが、例えば内心の独白でも谷川氏がメディア登場のさいにつかう一人称「僕」ではなく「慎重80センチの俺がまるで小人ッ!」となるのはかすかに違和感があった。実際にプライベートや激したときには「俺」なのだとしても・・・
実録劇画の「らしさ」って、こういうところでパブリックイメージに沿うのがいいのか、実際にどうだったかにこだわるのか、それとも漫画作者のテイストをそのままぶつけるべきか・・・そんなことも考えさせられた。

あと、そういう漫画じゃないだろうけど、場面、場面の「背景」がさらに書き込まれていればもっと迫真性が増したと思う。たしか一人で執筆しているそうだし、作画時間などを考えるとむずかしい注文かもしれないけど。


ときに「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」劇画化企画は進んでいるのだろうか・・・

何度も書くが、同社にリクエス

原作・川崎浩市ブッカーK)で、PRIDE、DREAMの裏話を語ってもらい劇画化!!これ最強!!!



「2009年ごろなら30億円でK-1を売れた…」(谷川)「今、格闘技団体は最終目標を『資産価値を挙げてどこかに買ってもらう』に置くべきだ」(シュウ・ヒラタ

宝島の96ページにはこうある

2009年ころから「K-1」を占いともう問題が解決できないということがはっきりしたとき、僕は石井館長FEGが助かる形を選択してくれるのではないかと思っていた。実際、30億円以上で買うという話はたくさんあったので、僕はそれほど心配していなかったんですよ

どこまで本当かは知らないが、たしかに2012年まで引っ張っていた分の損は出なかっただろうし、「あのころなら30億円で売れた」はあながちホラ話でもなさそうな。
それが出来なかった理由は、「石井館長がサインをしなかった」と。そして石井館長は「自分とセットで買ってくれ」と。つまり買収されたあとでも陣頭指揮をして仕切れる形を欲していた・・・たしかに能力は魅力的だが、コンプライアンスのことを考えるとやはり難しい注文だったのかもしれない。
しかし、いまの現状を見ると、やはり「あの時売るべきだった」が正解だったのだろうか。自分たちはK-1の経営危機、09年ごろ気づいていたかな?このブログの過去の推移をみれば分かるけど、まああとで調べる。


んで。
この前、「語れる、文章を書ける」という点では格闘技関係者の中でちょっと今、比較できる人が見当たらない存在・・・シュウ・ヒラタ氏を電話ゲストに招いたジャン斉藤ツイキャスがあった。音声ファイルは今後始まるDropkickメルマガ(月500円?)から飛べるようになるとのこと。

そこでシュウ氏は、これにからめて面白い話をしていた。
・自分が戦極のトップなら「UFCの基準に合わせて団体を育て、そして最終的にUFCに買収させる」を目標にした。
・いま、海外の中小MMA団体の多くはそれが目標じゃないだろうか。スパイク傘下に入ったベラトールも大成功。インヴィクタの主催者も結局、最後はどこかの巨大資本に売りたいだろう。
・当のUFCも公の事業計画の中で、「・・・年までに資産価値を・・・倍にし、そして売りに出す」と公言している(※このへんちょっと聞き逃しあり正確で無いかも)。


ふーむ。榊原信行氏は大成功、谷川貞治石井和義氏は大失敗・・・なのかなあ、やはり。


「社長はその立場を使い名前を売れ!するとその知名度は、合法的な個人資産になる」

そしてシュウ・ヒラタ氏はこんな面白いことを言っていた。

「仮にUFCが売られたとします。しかし、今のUFCって一番有名なのはどの選手より、結局ダナ・ホワイトなんですよ。その知名度を考えれば、仮に売られても、そのトップや『顔』をダナに頼むことになるでしょう。ならなくてもその知名度で格闘技の仕事はいくらでも来る」


ふーん、そういえばシュウ氏はかつてUFCの戦略として「選手個人でなく『UFC』(&その象徴のダナ)の名前を売りまくることを目指している。選手の知名度が団体より大きいとき、その選手に飲み込まれる可能性があるからだ」という話を映像を分析しつつ語っていたことがあった。


成長企業(とは限らんが)のカリスマ社長が、その成功体験を生かしここぞとばかりにメディア露出するのは単純な名誉欲や、広告塔効果も狙っているのかもしれないけど、言われてみれば・・・
俺と企業は一体じゃない。いつか俺は自分の企業から裏切られる、切られる、捨てられるかもしれない。・・・しかし知名度をこの時にゲットしておけば、その名前を生かして回想録で食っていけたり、ちやほやされるかもしれない」という・・・そういう冷徹な計算があるとするならあっぱれだ。
実際、そうやって、丸裸になっても「知名度」は資産であり、それで食えてる人もいる。

http://www.mag2.com/m/0001092981.html
堀江貴文のブログでは言えない話

巷ではホリエモンとか堀江なんて呼ばれています。経済情報から芸能界の裏話までブログに書きたいことは山ほどあるんだけど、タダで公開するのはもったいない、とっておきの情報を書いていこうと思っています。私に質問のある人はメルマガに記載されているメールアドレスに返信ください。個別のビジネス相談などは有料にて承りますが、それ以外の一般的な質問に関しては、メルマガ内公開で質問に答えることになります。全ての質問に必ずしも答えられるわけではありませんのでご了承ください
【月額840円】

政情不安定な国の金持ちほど、身の回りをジャラジャラと金製品で飾っている・・・あれはもちろん、着の身着のまま逃げてもそれを売って当座の金を得る、という意味がありますね。
とくに興行や芸能などの「虚像で食う」ビジネス周辺にいるなら
社長の立場になる→立場を生かしてさまざまに露出する→知名度を得る→社長の立場でなくなっても「あの時のXXさん」という知名度を個人的に生かす

というモデルは有効かもしれない・・・

ということを私はツイキャスを聞きながら

経営者が目立つのにはそういうメリットもあるのか。ん? パンクラスの酒井社長がいまメモしてる(笑)

という1ツイートに、端的にまとめた(笑)。・・・まあ酒井社長はメモしなくてもナチュラルにやっているけどね。興行でたいそう儲けているわけでもないのだろうから、そのぶんスポットライトを浴びる権利を誰が無いといえるだろう。1スポットライト何万円に換算されるかはともかく。