まずは、福田力解雇のニュースから。
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52321964.html
ドラッグテストの結果にうついては今後のもっと詳しい報道を待つことになるだろうが、その陽性だ陰性だに関係なく、直近の成績と試合内容から見たら福田力の解雇はやむを得ないところだろう。バッドニュースではあろうが,福田のツイートにあるようにいい経験をしたと思ったほうがいい。そう簡単には「コンビニのうどんをすする日々!」にはならないだろう。
むしろこれがバッドニュースになるのはDEEPミドル王者になったばかりの中村和裕かもしれない。王者中村に福田力が挑んだら・・・はたしてベルトを彼が守れるか、これは興味がある(陽性報道がどう関係するかも気になるが)
さて、それほどUFCの契約は厳しくなっている状況で・・・(つづく)
そこで「いま世界のMMAに一番影響力のある日本人」シュウ・ヒラタ氏の解説ですよ。
あと、あまりオモテには出てこない裏方のひとがもうひとり。
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シュウ・ヒラタ
「UFCとベラトールがセ・リーグとパ・リーグで、あとは全部マイナーリーグなんですよ」☆KIDが全幅の信頼を寄せるスポーツマネジメントによるUFCと契約する方法
石井文彦
「いまUFCは選手が多すぎるんです。ジョー・シルバが最後に自分がほしい選手を取ったのは数ヵ月前だ……と言ってましたから」
しかしなんだな、はじめに「いま世界のMMAに一番影響力のある日本人」というキャッチフレーズで同氏を表現したのは国内MMAの不調を皮肉る意味合いや大げさな表現を楽しハタtリでもあったのだけど、実際の状況がどんどんそれに近くなってきたのう。
もう一つ、彼に異名を進呈しよう。
「MMA20年の歴史の中で、もっとも格闘技の”バックステージ”を語れる男」。
いや、正確にいうと、PRIDE、K-1最盛期の疾風怒濤とはちょっと外れた経歴の方らしいから、その世界の記憶、記録を語る人々の面白さはまた別にある。
ただその代わりに、その2者を上回る規模となっているゼロ年代後半、テン年代のUFCの上級を情景や肉声込みで日本語で伝えることができるし、それ以上に格闘技ビジネス、代理人ビジネスの<構造>をこれだけ分かりやすく、ドラマチックに、そして原理的に語れる人はいないのである。
これは文章だけでなくインタビュー出演のときは聞き手、構成者の手柄もあるんだけど、テーマに関係した諸問題の構造、トリビア、有名なプロモーターや選手の肉声やエピソードなどを絶妙の割合で紹介していくのが上手い。
だからもともと、ちょっとしたインタビュー企画の2番手、3番手の扱いで出演。答える役として登場しつつも(5年ほど前からだっけ?)、答えが面白いので次々と聞く人、メディアが増えていく、という状況になっている。
おっと、この「Dropkickの」インタビューの話を伝えていないな。こんな最新情報がある
【アジア戦略】
・インドでTUFが始まる、という発表があったが、その計画はちょと曖昧になってきている。
・インドの「TUF」計画は、格闘技ブームというより同国で「リアリティ・ショー」の大ブームがあることが背景にある。TUFは基本的に「その国のTV局が乗るか?」ということが条件になる。
・マッチメーカーはUFC日本大会後、インドネシアなどに向かった。本人曰く「10回飛行機に乗って2万3000マイル飛ぶ・・・うんざりだ」
・ZUFFFAは基本、リスクを負う形の海外大会はやらない。日本大会は電通の頑張りがやはり大きい。
【女子MMA】
・UFCのロンダvsリズ、大健闘したリズへのロッカールーム・ボーナスはマッチメーカーが
「こんなに!」と目を丸くする額。
・UFCは女子に相当なポテンシャルを感じている。だからインヴィクタは最終的に買収されると思っている(笑)。だから自分の会社も、「いつかZUFFA傘下になるインヴィクタ」という前提で動いている。
・日本選手で世界レベルなのは115ポンドで2人・・・125ポンドは、その階級にしたほうがいいという選手を含め2人。(※記事中は実名があがっている)
【ベラトール】
・ベラトールの存在感は完全に確立し、2強体制になりつつある
・ベラトール出場のトップどころからも「UFCは諦めた(=ベラトールで選手生命を終えるのに不満はない」という声が出つつある。
・そもそもビヨン・ブレニーというベラトールの指揮官は、「週1のボクシング放送」をアメリカで確立させた凄腕。
・すでに70カ国で放送している。
いやいや、おもしろいねえ。
まあ情報の「出どころ」になる人の常で、事実かウソかなら事実だろうけど、自分の興味や利益に関係しての取捨選択、いい材料を言ったり悪い材料を言ったりの割合調整はあると見える。
とはいえ、だとしたらその”悪の才能”も相当なもんで・・・それも含めて「最も世界のMMAに影響があり」「もっともバックステージを語れる」人物である、という状況はとうぶん動きそうもない。
さて、上の情報にあるように、今後は女子格闘家の何人かがインヴィクタでさらに存在感を高めることになりそうだが・・・そこからオクタゴン、となる人はいるか。
そしてKRAZY BEEの選手の契約を主に担当する石井史彦氏です。
・UFCは急な欠場者がいると自分やシュウ・ヒラタ氏に「誰かいないか?」を問い合わせるメールを送ってくる。それで田村一聖はUFC出場のチャンスをつかんだ。
・堀口恭司本人はやはりUFCへ行く気満々。
・最近名前が出てくるショーン・シェルビーは「軽量級マッチメーク担当」。
・「Zuffaはあと100人解雇が必要」というのは、単純に契約選手と全興行の試合数を比較して計算するとそうなる、というのが根拠。
・・・などなど。やはりインタビューの実質デビュー戦なのかな?興味深くはあるけど、やはりシュウ氏のそれと比べるとまだ硬さのあるし、情報の盛り込みも遠慮があるインタビュー、という気がしただす。
さて、感想なのだが・・・「国枠」ってのはあるんだろうかな?というところが知りたかった部分はある。今WOWOWの契約がそれぐらいZUFFAでは上位の?あるいは下位の?ディールなのかはなんとも分からないけど、当然「実力ランキングでこの選手はXX位で、X勝X敗だから彼がリリース対象」という議論とは別に、「イギリスの英雄」とか「韓国のカリスマ」「日本のレジェンド」を抱えているはずだ。そういう人たちはやはり特別な補正がかかっているのだろうし、それはかかっても仕方ないんじゃないかな?と思ったのであります。