この話題、われながら引っ張るなー。まあそれほど、現実の格闘技界のネタが少々足りないこともあるんだが。
- 作者:遠藤 浩輝
- 発売日: 2012/08/23
- メディア: コミック
打撃あり、投げあり、関節技あり。「打・投・極」のすべてを駆使して、相手とどちらが強いかを競い合う総合格闘技“修斗”。その競技に夢中になっている、どこにでもいる普通の高校生・メグル。格闘技をやる意味を己に問いながらも、練習や試合を通じて仲間との絆を深めながら成長していく格闘技×青春ストーリー!
全日本選手権出場を懸けた最後の予選、関西選手権がついにスタート!しかし関東選手権同様に猛者揃いの激戦区、「自身の引退を懸け執念を燃やす老兵」「レスリング五輪候補の天才」など飛び切りの実力者たちがメグルに立ちはだかる!そんな中、強豪たちとの試合でメグルも自身の力を開花させていく!!
発売です。
こちとらは単行本化されてからあわてて内容をレビューするおあにいさんたあ、おあにいさんのできがちがうので、連載時の感想あれこれを見るべし。
【ネタばれ注意】
■「オールラウンダー廻」難波死闘編の行く末は?その他。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120222/p3
■格闘技漫画最前線。「廻」8巻&大阪大会、「鉄風」魔女の狂気、「セスタス」トーナメント…
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120314/p1
■「オールラウンダー廻」最強レスラー狩りへ!5.20のジョシュvsコーミアにも似て(?)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120511/p1
■「オールラウンダー廻」一流レスラー相手にどう戦う、どう倒す?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120611/p3
■オールラウンダー廻、三ツ矢との死闘続く。「鉄風」は長期休載か?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120713/p1
んで、購入した本の表紙・・・というか帯を再度紹介
主人公だから表紙だ!
表紙だから主人公だ!!2巻連続6回目(甲子園かよ)。
アマゾンを見れば出ているこの画像を紹介した理由は、編集者の隠れた、しかも一瞬の芸術である帯コピーを後世に残したい、というのもある。
「よつばと!」では毎回注目されているが、これもなかなかシンプルながら。
人は一人では強くなれない!
――魂揺さぶる格闘技青春ストーリー最新刊!
自分もけっこう管理が雑だったこともあり、帯は後半の4本しか残ってないや。時々交換とかされてるだろうけど記録する。
6巻
「進撃の巨人」の諌山創氏、大推薦!! 「今、一番続きが気になるマンガです! 格闘家じゃない僕らも日々の人生に総合力を駆使して戦っているはず!
7巻
おうっ! 愛川桃子、柔術関東オープン出場です。目標は無差別級(アブソルート)優勝!
8巻
これが青春マンガの最前線!恋に勉強に練習に打ち込む等身大の高校生たちが送る格闘技×青春ストーリー!!
こうやってならべると編集者の芸風も多彩なオールラウンダー的で、傾向を定めがたい(笑)
ところが裏表紙。
あ、気づかんかった。そうか表紙では地味で影が薄くても、主人公ということで一応の顔を立てて、裏表紙では本当の読者人気を反映させているのか!!!(不都合な真実)
いわば表紙は傀儡政権。こっちが裏で仕切る実力者集団。
「あんたは初めから、わしらが担いでる神輿(みこし)じゃないの。神輿が勝手に歩けるいうんなら、歩いてみないや、 のう!」」
折り返しカバーの作者メッセージ。
仕事を終え、街の小書店で「オールラウンダー廻」9巻を購入。ここで最初から読み始めるのはシロート(笑)。通はまず左折り返しの、作者メッセージを読む・・・が、さらに通はまず行数を数える(爆笑)。/計測の結果、9巻の作者メッセージは前回記録を更新し43行!つまりお買い得ということ(?)
【参考】「オールラウンダー廻」カバー左折り返しの作者文章は1-9各巻で…/
(1)無し、(2)32、(3)32、(4)38、(5)37、(6)22、(7)37、(8)41、(9)43行。単行本に添える文章を手抜きする作者が(特にジャンプに)多い中、この熱さは注目すべきではないか(笑)(実際、この作品論にはこの文章が不可欠な気がする)
「格闘技とスポーツ」を軸に、再度格闘技漫画をグラフ化(マトリックス化)してみる
第二部。
この前、同作品にからんでこういうエントリを書いた
■「オールラウンダー廻は『格闘技漫画』でなく『スポーツ漫画』の流れにある」(作者:遠藤浩輝)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120818/p1
ふむ。この概念自体が面白かったので、これを軸に一次元化してみた
ちょっと読みづらいかな?そのときはご勘弁を。
さて、「スポーツ」と「格闘技」を対称概念として考えるのも上にあるとおり楽しいのだが、そうするとやはり縦軸も欲しくなる。
ただ、この「縦軸」も何を設定するかでがらりと違ってきて・・・候補に「さわやか」←→「陰惨」なんてのも考えたんだけどね。
とりあえず「勢い重視」と「ストーリー重視」としてみました。
ふと思い返すと、この話以前かいてますわ。ほぼ1年前で、そのときも図作していた。
■マップ形式で格闘技漫画を位置付けてみる
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110907/p3
作品の位置づけが1年でがらりと変わったものもあるが、そこは流せ。
自分はそもそも、こういう風に各種のスタンスや特徴をこの図(マトリックスともポジショニングマップともセグメントとも呼ぶらしい)で表現すること自体に興味を持っていて、それ自体に関する記事も書いている。
■『原発政策は賛成・反対で答えるより、マップに位置を記したほうが分かりやすい』
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110906/p4
■青木真也の問題に関し「マトリックス」を作ってみようと思ったが、実際に作ったらうまくまとまらなかった。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100116/p1
皆さんならたとえばこの格闘技漫画に対しては、どんな縦軸・横軸を設定し、各作品をどう位置づけるだろうか?
追記 こんな本をご紹介いただきました
id:bytheriver 2012/08/28 07:58
格闘技マンガ⇔スポーツ漫画の分析にこの本が使えるかもとふと思ったので、僭越ながら書きこませていただきます。世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析 [単行本]
斎藤 環 (著)
- 作者:斎藤 環
- 発売日: 2012/06/30
- メディア: 単行本