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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

夏目房之介が、原稿料の問題などを書いた佐藤秀峰の本を評す。

http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2012/05/post-fce2.html

ブラックジャックによろしく』『特攻の島』の佐藤秀峰が、雑誌連載では赤字になる状況の中で原稿料の不合理に疑問を感じ、出版社との交渉を繰り返し、ついに紙媒体の泥舟的先行きに悩み、自作を含むマンガの配信サイト「漫画 on Web」を立ち上げていくまでの悪戦苦闘を書いた本。
 
こうした問題は、すでに竹熊健太郎がある程度まで単行本で追求しているが、佐藤の原稿料、印税収入と支出の関係の記述はさらに詳細で、それ自体、ほとんど外に知られることのない貴重な資料である。たんなる感情論ではなく、きちんとした収支の数字と、それにもとづいた交渉および出版社の対応を描いている。これは、現在のマンガ製作現場を考えるとき、重要な資料になりうるだろう。

漫画貧乏

漫画貧乏

10年後も漫画はあるのだろうか!? 出口の見えない出版不況、台頭する新メディア…描いても描いても、原稿料では赤字続き…この先、漫画界はいったいどうなっていくのだろうか。『海猿』『ブラックジャックによろしく』の作者・佐藤秀峰の漫画の未来に向けた、孤独な挑戦と実験がはじまった。
「売れない、食えない、儲からない!?」「連載貧乏」という恐ろしい言葉があります。初めての週刊連載。張り切って描いたはいいけど、人気が出ず半年で打ち切り。あとに残ったのは借金だけ…こんな状況を指す言葉です。才能があるのに多くの漫画家が消えていってしまう。そんな夢と現実のギャップ、漫画業界の体質的な“ひずみ"にいま立ち向かう。出版業界関係者、必読の書!!

マンガ原稿料はなぜ安いのか?―竹熊漫談

マンガ原稿料はなぜ安いのか?―竹熊漫談

少年マンガ誌、成功の影に「三本の法則」、文豪・中上健次の遺作はマンガだった!? 「サルでも描けるまんが教室」の著者が捨て身で語る爆笑エッセイ。オンライン書店bk1で連載した文章に補筆。